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STとAirbus、航空宇宙向けSiC/GaN開発で協業ハイブリッド/全電動化を見据え

STMicroelectronicsとAirbusは2023年6月20日、航空宇宙用途向けのSiC(炭化ケイ素)およびGaN(窒化ガリウム)パワー半導体の研究開発において協業すると発表した。

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 STMicroelectronics(以下、ST)とAirbusは2023年6月20日(スイス時間)、航空機の電動化に向け、SiC(炭化ケイ素)やGaN(窒化ガリウム)パワー半導体の研究開発で協業すると発表した。両社は、今後のハイブリッド航空機や全電動のアーバンエアモビリティ(UAM)実現に必要な高効率/軽量なパワー半導体、パッケージ、モジュールの開発に協力して取り組む。

 今回の協業は、両社が既に航空機の電動化に向けて共同で取り組んでいる、SiCやGaNといったワイドバンドギャップ半導体材料の評価に基づくものだ。同協業では、電子モーター制御ユニット、高/低電圧パワーコンバーターおよび無線電力伝送システムといった実証機で研究/試験を行い、開発品の評価も行う。

協業のイメージ
協業のイメージ[クリックで拡大] 出所:ST/Airbus

 STのセールス&マーケティング社長であるJerome Roux氏は、「航空宇宙産業は、特別な要件が求められる要求の厳しい市場だ。エアバスとの協業は、航空宇宙産業が脱炭素化の目標を達成する上で必要な新しい電力技術を実現する機会になるだろう」と述べている。

 Airbus CTO(最高技術責任者)のSabine Klauke氏は、「STの車載/産業向けパワー半導体に関する知見/技術と、Airbusの航空機やVTOL機(垂直離着陸機)の電動化における実績を活用することで、『ZEROe』ロードマップならびに『CityAirbus NextGen』に必要な革新的技術の開発を加速させることができる」とコメントした。

 ZEROeとは、Airbus社が2020年9月に提唱した「水素を燃料としたゼロ・エミッションを達成する航空機の実装」に向けたコンセプトだ。2035年までに、既存の狭胴機(ターボファン機/ターボプロップ機)の商業運用を開始することを目指している。

 CityAirbus NextGenは、全電気式の4人乗り垂直離着陸機(eVTOL機)プロトタイプだ。巡航速度が最大時速120km、航続距離は最大80km。静音飛行が特長で、「空飛ぶクルマ」として注目されている。

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