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HDD大手Western Digitalの業績、4四半期連続の減収で赤字幅がさらに拡大:福田昭のストレージ通信(254)(2/2 ページ)
米Western Digitalの2023会計年度第4四半期(2023年4月〜6月期)の業績を報告する。
フラッシュの出荷容量は増加も価格低下で赤字が拡大
次は製品分類別の業績である。WDは「フラッシュ応用品」と「HDD製品」の売上高や粗利益率(Non-GAAPベース)などの数値を公表してきた。
2023会計年度第4四半期(2023年4月〜6月期)における「フラッシュ応用品」の売上高は前四半期比(前期比)5.4%増、前年同期比42.6%減の13億7700万米ドルである。粗利益率はマイナス11.9%と前期のマイナス5.0%からさらに悪化した。
フラッシュ応用品のビット換算の出荷容量は、前期比で15%増である。記憶容量当たりの平均販売価格(GB単価)は、全製品(Blended)で前期比6%減、同一製品(Like-for-like)で同9%減と厳しい状況が続く。
フラッシュ応用品(左)とHDD製品(右)の売上高と粗利益率(Non-GAAPベース)の推移(2022会計年度第4四半期〜2023会計年度第4四半期)。金額の単位は10億米ドル[クリックで拡大] 出所:Western Digital
2023会計年度第4四半期(2023年4月〜6月期)における「HDD製品」の売上高は前四半期比(前期比)13%減、前年同期比39%減の12億9500万米ドルである。粗利益率は20.7%で、前期の24.3%から3.6ポイント低下した。出荷容量は前期比18%減である。
HDD製品の販売台数は、クラウド向けが580万台、クライアント向けが330万台、コンシューマー向けが270万台である。前の四半期と比べ、それぞれ50万台減、30万台減、横ばいとなった。
HDD製品全体の販売台数は1180万台である。前の四半期から80万台減少した。HDD製品の平均販売価格(ASP)は99米ドルである。前の四半期から10米ドル低下した。
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