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DIC、2024年12月末までに液晶材料事業から撤退知的財産は中国Slichemへ譲渡

DICは、液晶材料事業について2024年12月末までに撤退することを決めた。同社が保有する関連の知的財産については、中国のSlichemへ譲渡することで合意した。

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海外メーカーとの競争激化、事業継続は難しいと判断

 DICは2024年3月、液晶材料事業について2024年12月末までに撤退することを決めたと発表した。同社が保有する関連の知的財産については、中国のSlichemに譲渡することで合意した。

 DICは、1973年より液晶材料の製造販売を始めた。主にディスプレイパネルで用いられる材料を同社埼玉工場(埼玉県伊奈町)や中国子会社で製造し、供給してきた。ところが近年は、海外メーカーとの競争激化などもあって事業環境は悪化。こうした中で、液晶材料事業の継続は難しいと判断し、撤退を決めた。

 DICは、撤退する事業の一部および資産に関して、現ビジネスの継続を前提とした第三者への譲渡交渉を進めている。このうち、関連の知的財産についてはSlichemへ譲渡することが決まり、契約を結んだ。

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