2024年2月の世界半導体売上高、前年から16.3%増の462億米ドルに:前月比では3.1%減
米国半導体工業会によると、2024年2月の世界半導体売上高は前年同月比16.3%増と2022年5月以来最大の伸びを見せ、462億米ドルになったという。一方、前月比では3.1%減だった。
米国半導体工業会(SIA:Semiconductor Industry Association)は2024年4月3日(米国時間)、2024年2月の世界半導体売上高が前年同月比16.3%増の462億米ドルになったと発表した。前年同月比の伸びとしては、2022年5月以来最大という。なお、前月比では3.1%減となった。
世界半導体売上高は2023年、前年比8.2%減のマイナス成長となったが、単月でみると2023年3月以降は前月を上回る回復を継続していて、2023年11月、12月には前年同月比でもプラス成長に転換した。2024年1月には前月比で2.1%減となった一方、前年同月比は15.2%と大きな伸びを見せていた。
SIAの社長兼CEO(最高経営責任者)であるJohn Neuffer氏は、「2024年2月の世界半導体売上高は、前月比では若干減少したものの、前年同月を大きく上回った。2023年半ば以来、市場が経験している力強い伸びが継続している。2024年2月の前年同月比の伸びは2022年5月以来最大となった。市場の成長は2024年いっぱい続くと予測されている」とコメントしている。
2024年2月の世界半導体市場を地域別でみると中国が前年同月比28.8%増、米州が同22.0%増、アジア太平洋/その他が同15.4%増と成長した一方、日本は同8.5%減、欧州は同3.4%減となった。前月比では中国が4.3%減、米州が3.9%減、日本が2.5%減、欧州が2.3%減、アジア太平洋/その他が1.3%減と全ての地域で減少した。
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