世界半導体市場、24年4月は前年から15.8％増の464億ドルに：4月はことし初の前月比増

米国半導体工業会によると、2024年4月の世界半導体売上高は、前年同月比15.8％増の464億米ドルだったという。前月比でも1.1％増の成長となった。前月比で増加したのはことし初。

[永山準，EE Times Japan]

　米国半導体工業会（SIA：Semiconductor Industry Association）は2024年6月6日（米国時間）、2024年4月の世界半導体売上高が前年同月比15.8％増の464億米ドルになったと発表した。

世界半導体市場の推移［クリックで拡大］ 出所：SIA（データ元：WSTS）

　2024年4月の世界半導体売上高は、前月比でも1.1％増の成長となった。SIAの社長兼CEO（最高経営責任者）であるJohn Neuffer氏は、「2024年の世界半導体売上高は、これまで各月で前年比2桁増の成長を見せ、4月には、ことし初めて前月比でも増加した。最新の業界予測では、2024年の世界半導体売上高は、ことし25％以上の成長が見込まれる米州市場向けの売り上げにけん引され、力強く成長すると見込まれている」とコメントしている。

　2024年4月の世界半導体市場を地域別でみると米州が前年同月比32.4％増、中国が同23.4％増、アジア太平洋／その他が同11.1％増と成長した一方、日本は同7.8％減、欧州は同7.0％減となった。前月比では米州が4.2％増、日本が2.4％増、中国が0.2％増となった一方で、欧州が0.8％減、アジア太平洋／その他が0.5％減のマイナス成長となった。