最高3万6000rpmに対応するEVモーター用テストベンチ:中型/大型モーターの評価に最適
ニデックアドバンステクノロジーは、「TECHNO-FRONTIER 2024」(2024年7月24〜26日、東京ビッグサイト)に出展し、EV(電気自動車)モーター用テストベンチ「TDAS-Series」を紹介した。自動車やバイク、開発が進む空飛ぶクルマなどの中大型モーターの評価に適する。
ニデックアドバンステクノロジーは、「TECHNO-FRONTIER 2024」(2024年7月24〜26日、東京ビッグサイト)に出展し、EV(電気自動車)モーター用テストベンチ「TDAS-Series」を紹介した。
TDAS-Seriesは、EV/HEV(ハイブリッド自動車)のモーター単体およびE-Axleの性能試験、耐久試験を行うための検査装置だ。同社独自の計測/制御/解析ソフトウェアおよびGUIにより、一定トルク運転や一定速度運転、WLTCモードなどの走行パターンに合わせた試験を簡単かつシンプルな操作で実現する。主に、自動車やバイク、開発が進む空飛ぶクルマなどの中型/大型モーターの評価に適する。
同社は、用途に合わせて複数のTDAS-Series製品を用意する。中でも、EVモーター用高速1軸テストベンチ「TDAS-1361P」は、最高スピードの3万6000rpm(回転/分)のテストにも対応できる。担当者によると「他社製品では2万rpm程度の性能が一般的だ」という。また、操作が簡単なため、オペレーター1人でも制御/測定できる。
「EVの普及とともに、車体の軽量化や航続距離の延伸に向け、モーターの小型化が進んでいる。モーターの小型化に伴いモーターの高速回転への要求が高まっているため、テストベンチもより高速回転への対応が求められている」と担当者は語る。
また、TDAS-Seriesの開発のペースに関して、「モーターは、4〜5年ごとに性能に対する要求が大きくなっている。TDAS-1361Pも、前世代品(4年前に発売)では1万6000rpm程までしか対応できなかったが、約4年で倍以上の回転速度に対応できるようにした。TDAS-1361Pの3万6000rpmという性能も、現状では十分に足りているが、数年後にはより高い性能が要求されることになるだろう」(同担当者)と説明した。
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