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自家用車はレベル3、トラックとタクシーはレベル4の運転自動化を実現福田昭のデバイス通信(495) 2024年度版実装技術ロードマップ(15)(2/2 ページ)

今回はオーナーカー(自家用自動車)とサービスカー(人間あるいは貨物を運ぶ事業に使われる自動車)について、自動運転車両の商品化・商業化状況を説明する。

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海外では無人運転のタクシーやトラックなどが公道を走行

 「レベル4(高度運転自動化)」に対応した自動車の実用化では、サービスカーが先行した。サービスカーには大別すると「移動サービス(タクシー、バス)」と「輸送サービス(トラック)」がある。移動サービスでは、米国と中国でレベル3対応とレベル4対応のタクシーが地域限定で商用化されている。

国内外における移動サービスカーの取り組み状況
国内外における移動サービスカーの取り組み状況[クリックで拡大] 出所:JEITA Jisso技術ロードマップ専門委員会(2024年6月11日に開催された完成報告会のスライドから)

 貨物輸送サービスでは、荷主から物流センターまでの輸送を「ファーストマイル」、物流センターから配送センター(または別の物流センター)までの輸送を「ミドルマイル」、配送センターから送り先までの輸送を「ラストマイル」と呼んで区分けすることが少なくない。レベル4の運転自動化機能を備えたトラックの実用化は、「ミドルマイル」から始まった。米国と中国では既に、レベル4対応の無人トラックが事業化されている。

海外プレイヤーによる物流サービスカー(トラック実証・実装等の例(レベル4)
海外プレイヤーによる物流サービスカー(トラック実証・実装等の例(レベル4)[クリックで拡大] 出所:経済産業省製造産業局、「自動運転に関する経済産業省の取組・方針」、2023年7月24日公表、p.7(注:この図面はロードマップ本体には掲載されていない)

(次回に続く)

⇒「福田昭のデバイス通信」連載バックナンバー一覧

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