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アドバンテスト、半導体テストにAI技術を活用NVIDIAのML技術を融合

アドバンテストの米国地域統括会社であるAdvantest Americaは、ACSリアルタイムデータインフラストラクチャー(ACS RTDI)を、NVIDIAの先進的な機械学習(ML)と組み合わせ、AI主導型のテストシステムに転換していく。

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NVIDIAが最新のBlackwellや次世代デバイスの量産に採用

 アドバンテストの米国地域統括会社であるAdvantest Americaは2025年10月、「ACSリアルタイムデータインフラストラクチャー(ACS RTDI)」を、NVIDIAの先進的な機械学習(ML)と組み合わせ、AI主導型のテストシステムに転換していくと発表した。

 ACS RTDIは、半導体テストデータを安全に収集し解析、保管、モニタリングするソリューションプラットフォーム。異なるテスト工程間でデータをシームレスに統合するワークフローを実現する。セキュアな環境でテストデータを転送し、解析した結果がミリ秒単位で得られるという。

 NVIDIAのAI推論技術と統合されたACS RTDIは、テスト工程で得られたデータをリアルタイムに解析し、チップごとにテストプロセスの最適化が可能となる。NVIDIAは、最新の「Blackwell」および、次世代デバイスの量産工程にACS RTDIを採用した。これにより、各テスト工程で収集したデータを、ACSのData-Feed-Forward機能を介して即時に取り込み、GPUで高速処理することによって、試験中のチップ(DUT)ごとにテスト条件/項目を最適化することができる。

 Advantest Americaは今後、ACSのデータアナリティクスソリューションに、NVIDIAの「NVIDIA MeMo」や「NVIDIA NIM Microservices」を取り入れる計画である。これにより、異なる種類の生産データを整理しAIモデルの評価を行い、生成AIアプリケーションをテスト環境内で直接実行可能なAIエージェントを展開していく予定。

「ACS RTDI」を含む、データサービスのイメージ
「ACS RTDI」を含む、データサービスのイメージ[クリックで拡大] 出所:アドバンテスト

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