「EdgeTech+ 2025」注目はフィジカルAI NVIDIAのロボティクス講演も:EdgeTech+ AWARD 2025も発表(2/2 ページ)
「EdgeTech+ 2025」が2025年11月19〜21日、パシフィコ横浜で開催される。主催するJASAは同年11月5日にプレス発表会を開催し、注目セッションやEdgeTech+ AWARD 2025の受賞社などを紹介した。
EdgeTech+ AWARD 2025受賞結果
組み込み業界の発展と国内産業の競争力向上に寄与する製品、ソフトウェアなどに贈られるEdgeTech+ AWARD 2025の結果も発表された。
Edge Technology優秀賞には、ディジタルメディアプロフェッショナルの「エッジAIカメラSoC Di1」が選出された。AI処理機能を統合した、ドローンなどモビリティ機器向けのカメラ用SoC(System on Chip)で、「エッジAIデバイスを手軽に、誰でも導入できるようにしたこと」が評価されたという。
もう一点、パナソニックオートモーティブシステムズの「ISO/SAE21434準拠 脅威・脆弱性分析ソリューション VERZEUSE for TARA」もEdge Technology優秀賞に選出された。なお、こちらは2025年11月6日時点で詳細未発表の製品になっている。
AI/生成AI優秀賞は、フィックスターズの生成AI、大規模AI処理を高速化するソフトウェアプラットフォーム「Fixstars AIBooster」が選出された。
AI設計支援 優秀賞には、
- イミロン:AIを活用した仕様駆動開発プラットフォーム「SpecForge」
- ビースラッシュ:静的ビュー、動的ビューの2視点からソースコードの設計意図を抽出し、再構築を支援する解析ツール「設計意図発掘ツールAtScope 動的構造解析」
- ミラクシア エッジテクノロジー:同社の専門知見と生成AIを使い、2週間で高品質な要件定義ドキュメントを納品する「マイコンEOL対応『要件定義』サービス」
の3製品が選出された。
これらの結果について、山田氏は「全てAIが関連していて、非常に2025年を象徴していると思う」とコメント。その他にも全固体電池など、会場にはモノづくり産業で注目されている技術が多数登場するとした。
EdgeTech+ 2025の開催期間は2025年11月19〜21日の3日間で、時間は19日、21日が10〜17時、20日が10〜18時。場所はパシフィコ横浜で、参加には無料の来場登録が必要だ。
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