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25年3Qの半導体企業ランキング、ソニーが51%売上増で12位に:26年は「AI依存の反動」懸念(2/2 ページ)
Semiconductor Intelligenceは、2025年第3四半期の半導体市場の推移や売上高ランキングなどをまとめたレポートを発表した。世界市場は2080億米ドルと、四半期で初めて2000億米ドル超えを記録。企業ランキング1位は、売上高570億米ドルのNVIDIAだった。
2026年は「高すぎるAI依存の反動」が来る可能性
WSTSによると、2025年第3四半期の世界半導体市場は前四半期比で15.8%増、前年同期比25.1%増の2080億米ドルだった。四半期数値が2000億米ドルを超えるのは、今回が初めてだという。
2025年第1〜3四半期で見ても前年同期比21.2%増と、年初の予測を大幅に上回る成果を上げている。年初時点では、SIも含め多くのアナリストたちがトランプ関税の影響を懸念していたが「最終的には予想ほど厳しいものにはならず、かつ半導体、電子製品はほぼ免除された」としている。
SIは、経済の不確実性が2026年にも続く見込みであることなどを挙げ、2026年の半導体市場予測はまだ確定していないとする。そのうえで「2025年はAI領域への依存度が高すぎたため、2026年には落ち着く可能性がある。反対に、PCやスマートフォン、自動車などの2025年に低迷した領域は、2026年に成長する可能性がある。暫定予測では、2026年は12〜18%の成長見込みだ」とした。
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