ニュース
STマイクロ、欧州投資銀行と5億ユーロの融資契約 生産能力強化へ:研究開発も加速
STマイクロエレクトロニクスは、欧州投資銀行(EIB)と5億ユーロの融資契約を結んだ。STはイタリアおよびフランスにおける研究開発の加速と、ICチップの量産に向けた投資を行う。
融資額の約60%で生産能力を増強、残りは研究開発費に
STマイクロエレクトロニクスは2025年12月、欧州投資銀行(EIB)と5億ユーロの融資契約を結んだと発表した。STはイタリアおよびフランスにおける研究開発の加速と、ICチップの量産に向けた投資を行う。
STは、自動車や産業機器、パーソナル電子機器、通信インフラなどで用いられる機器に搭載される半導体デバイスを供給していて、欧州諸国で事業を展開している。EIBは、脱炭素社会やデジタル化などを実現するために必要な新技術の開発や、生産力の強化に取り組むプロジェクトを資金面で支援している。
EIBは1994年以降、STに対し今回を含め9件のプロジェクトを支援してきた。総融資額は約42億ユーロに達している。最近はST向けの与信限度額として10億ユーロを承認していて、今回はこの第1弾だ。
STは合意に基づき、融資額の約60%を用いてイタリアのカターニャ工場およびアグラテ工場、フランスのクロル工場などで生産能力を増強する。残りの約40%は研究開発費に充てる計画だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
18nm FD-SOI採用のSTM32が登場 Starlinkシステムに搭載へ
STマイクロエレクトロニクスは、マイコン製品群「STM32」の新製品として「STM32V8シリーズ」を発表した。同社の最先端プロセスである18nm 完全空乏型シリコンオンインシュレーター(FD-SOI)プロセス技術を採用し、相変化メモリ(PCM)を内蔵したハイエンド製品で、要求の厳しい産業用途に適する。
「フィジカルAI開発を加速」STがマイコン用学習済みAIモデル群を発表
STマイクロエレクトロニクスは、STM32マイコン向けに最適化された学習済みAIモデルライブラリ「STM32 AI Model Zoo」に新たなモデルを追加した。併せてプロジェクトサポートも強化する。
STの新GaN制御IC、低電圧システムでの電源設計を簡略化
STマイクロエレクトロニクスは、窒化ガリウム(GaN)用のハーフブリッジゲートドライバーICとして「STDRIVEG210」と「STDRIVEG211」の2製品を発表した。産業用機器やコンピュータ周辺機器などにおける電力変換用途に向ける。
STM32×AIで実現 ドローンモーターの異常をリアルタイムで検知して協調
STマイクロエレクトロニクスは「TECHNO-FRONTIER 2025」に出展し、マイコンを用いたエッジAIソリューションやAIデータセンター向け電源ソリューションを紹介した。
低軌道衛星向けPoL降圧コンバーター、放射線耐量を最適化
STマイクロエレクトロニクスは、低軌道(LEO)衛星に向けたPoL(Point of Load)降圧コンバーター「LEOPOL1」を発表した。
生活家電機器向け1600V耐圧IGBT、STが発表
STマイクロエレクトロニクスは、高い熱効率を備えた定格電圧1600V、定格電流30AのIGBT「STGWA30IH160DF2」を発表した。BOMコストの削減や低消費電力が求められるIH加熱器/調理器、電子レンジ、炊飯器といった生活家電製品に向ける。
