AMDとMicrosoft、戦略的パートナーシップ拡大:AMDシリコンとAzure Boostを統合
AMDとMicrosoftは、長期的な戦略的パートナーシップを拡大する。クラウドネットワーク性能をフリート全体で拡張するため、「AMDシリコン」と仮想化処理をオフロードする「Azure Boost」の技術を統合する。これによって、クラウド規模でのネットワーク性能や運用効率、接続処理能力を向上させる。
MicrosoftがAzure上でAMD Heliosを大規模に展開
AMDとMicrosoftは2026年7月、長期的な戦略的パートナーシップを拡大すると発表した。クラウドネットワーク性能をフリート全体で拡張するため、「AMDシリコン」と仮想化処理をオフロードする「Azure Boost」の技術を統合する。これによって、クラウド規模でのネットワーク性能や運用効率、接続処理能力を向上させる。
今回の合意に基づきMicrosoftは、AMD Heliosラックスケールソリューションを導入し、Azure上でAMD Heliosを大規模に展開する。これによって研究機関やエンタープライズのユーザーに対し、フロンティアモデル推論やAzure AIサービスを支援していく。
AMD Heliosは、AMD Instinctアクセラレーター「MI455X」やAMD EPYCプロセッサ「Venice」、「Pensando」ネットワーキングおよび、ROCmソフトウェアを組み合わせていて、大規模AIトレーニングおよび、推論用途に向けたプラットフォームになっている。Heliosは、2026年下半期に出荷を始める予定だ。
Microsoftは、AzureのVMシリーズとしてエージェント型AIおよび、データパイプラインに向けた「HDv2」と、半導体設計に向けた「HXv2」を新たに用意した。これらの製品には第6世代となるAMD EPYCプロセッサ「Venice」が搭載されている。さらに、Azureネットワーキングサービスをサポートするため、AMD Pensando DPUの導入も拡大するという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
AMDがメモリ最適化技術の新興を買収 「メモリの壁」を打破できるか
AMDは2026年6月、予測型メモリ技術に特化したスタートアップのMEXTの買収を発表した。同技術はNANDフラッシュメモリをDRAMのように動作させ、性能を犠牲にせずにコストを削減し、利用可能な容量を拡大するものだ。
AMD「ROCm」はNVIDIA「CUDA」に対抗できるのか
データセンター向けGPUにおいてNVIDIAが強みを持つ理由は、GPUの性能の高さのみでなく、むしろ「CUDA」にある。そこに挑むのがAMDだ。AMDはソフトウェアスタック「ROCm」について、どのような戦略を持っているのか。
AMD、Copilot+ PC向けに「Ryzen」新製品を発表 NPUのAI性能は60TOPS
AMDは「CES 2026」で、「Copilot+ PC」向けやゲーミング向けのプロセッサ新製品を発表した。Copilot+ PC向けの「Ryzen AI 400シリーズ」「Ryzen AI PRO 400シリーズ」にはNPU「XDNA 2」を搭載し、NPUのAI処理性能は最大60TOPSだ。
26年以降「自律型AIの時代」が到来 日本の現在地はインフラ整備
AMDの日本法人である日本AMDは、技術イベント「AMD Advancing AI 2025 Japan」を開催。IT専門の調査会社であるIDCで国内ITインフラ市場の調査を担当している宝出幸久氏が基調講演に登壇し、AIのビジネス利用の変化とそこで求められるITインフラについて語った。
サーバ/PCでシェア拡大のAMD 今後は「フィジカルAIで業界をリード」
AMDの日本法人である日本AMDは、技術イベント「AMD Advancing AI 2025 Japan」とプレス向け説明会を開催。データセンター/クライアント/組み込みなどの領域での技術アップデートや事業戦略を説明した。
量子コンピューティングで信号待ち時間を20%削減
日本マイクロソフトは2020年6月19日、量子コンピューティングへの取り組みに関するオンライン記者説明会を実施。量子コンピューティング活用を支援する同社の新サービス「Azure Quantum」や、東京工業大学発ベンチャーのJijなどと取り組む、信号待ち時間の削減を実現する共同研究などを紹介した。
