太陽誘電、AI需要で営業利益127%増 設備投資も前倒し:通期予想を上方修正(2/2 ページ)
太陽誘電は、2027年3月期の通期業績予想を上方修正した。AIサーバ向けを中心にコンデンサーやインダクターの需要が拡大していて、営業利益は前期比170%増の540億円を見込む。需要増に対応するために、中期経営計画の設備投資を2年前倒しし、来期にはAIサーバ向けコンデンサーの生産能力を今期の2倍以上に引き上げる計画だ。
設備投資を2年前倒し、来期の生産能力を2倍以上に
2027年3月期の通期業績予想では、コンデンサーの売上高を前期比28.9%増の3245億円、インダクターを同15.8%増の745億円と見込む。
AIサーバに搭載される半導体の高性能化に伴い、消費電力の増大や発熱への対応が求められている。同社によると、こうした背景から積層セラミックコンデンサー(MLCC)やパワーインダクターの搭載員数が増加していて、より高い特性を持つ製品への需要も拡大しているという。
下期にはコンデンサーに加えて、インダクターでもAIサーバ向け高付加価値品の売上高が増加し、製品ミックスの改善が加速する見込みだ。AIサーバ向けの新型インダクターは、計画を前倒しして今期から出荷を開始していて、来期には売上拡大がさらに加速するとみている。
こうした需要増に対応するために、同社は「中期経営計画2030」で予定していた設備投資を2年前倒しで実行する方針を明らかにした。AI関連市場の成長が、計画策定時の需要予測を大幅に上回っていることが背景にある。
特にAIサーバ向け製品の生産工程におけるボトルネックの解消を重点的に進める。2028年3月期には、AIサーバ向けコンデンサーの生産能力を2027年3月期の2倍以上に増強する計画だ。
MLCCの工場稼働率は、第2四半期は95%前後と高水準で、第3四半期は95%以上になる見込みだという。第4四半期も高い稼働率を維持するとみている。今後の能力増強については、特定の工場に限定せず、材料関連も含めて各拠点で生産能力を引き上げていく考えだ。
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