根強いうわさが現実に、IBMの工場譲渡:EE Times Japan Weekly Top10
EE Times Japanで先週(2014年10月18〜24日)に、多くのアクセスを集めた記事をランキング形式で紹介します。さまざまなトピックのニュース記事、解説記事が登場!!
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1位は「半導体業界は本当に低迷している? ――アナリストの見解とは」、2位は「TSMCが設備投資額を100億ドルに拡大、16nm FinFET量産準備で」、3位は「AMD、全従業員の7%を一時解雇へ」がランクインしました。
今回は、ビジネスニュース(特に企業動向)が多く読まれました。AMDの人員削減計画、HPの分社化、IBMの製造工場譲渡など、大きなニュースが10月上旬から相次いで発表されたからです。
特にIBMは、“お金を相手側に支払って”譲渡するという、極めて珍しいケースでした。IBMが工場を手放すといううわさは、以前からささやかれていました。その相手先としてGLOBALFOUNDRIESの名前が挙がっていたほどです。「岐路に立つIBMの半導体事業 〜従業員はどう捉えているのか〜」をお読みいただければ、背景が分かるかと思います。半導体技術の発展に大きく寄与してきたIBMの今後が注目されています。「FinFET以降の半導体製造技術はどう進む? IBMの見解」「原子が“主演”の映画、IBMが製作」「12個の原子で磁気メモリを構成、HDDの記録密度が100倍に高まる可能性も」も、オススメです。
7位は、新素材としておなじみのカーボンナノチューブを使ったアクチュエータを、点字に応用するというものです。発表した産業技術総合研究所によれば、特に目新しい発表というわけではなく、技術としても意外と成熟しつつあるそうで、あとはとにかく応用先を考えるだけとのことでした。要素技術がなくてはモノは作れませんが、作るモノがなくてはせっかくの要素技術を生かせない……ということで、さまざまな用途が生まれることを期待したいと思います。カーボンナノチューブの記事としては、「カーボンナノチューブ素子のICチップ、“せっけん”と“トレンチ”で実用へ前進」「カーボンナノチューブを使った「NRAM」の基本動作を実証」「カーボンナノチューブの取り扱いマニュアルが完成、NEDOなどがWebサイトで公開」なども、ぜひお読みください。
EE Times Weekly Access Top10
- 半導体業界は本当に低迷している? ――アナリストの見解とは
- TSMCが設備投資額を100億ドルに拡大、16nm FinFET量産準備で
- AMD、全従業員の7%を一時解雇へ
- IBMがGFに半導体工場を譲渡、GFに15億米ドルを支払う
- 日本でも3位に躍進! 車載半導体世界シェア首位を目指しルネサスを追うインフィニオン
- HPが分社化へ、5000人の追加解雇も
- スマホに応用可能な点字ディスプレイ――カーボンナノチューブで試作
- 村田製作所と横河電機が提携――プラント向け無線分野で
- 台湾インダクタメーカーのチリシン「3年後に、全社売上高の20%を日本で売る」
- 切れない無線「ダスト」の国内普及を目指しコンソーシアムが発足
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