ニュース
2015年度の日本の電子部品をグラフで振り返る:日系電子部品メーカーの世界シェアは38%か(2/2 ページ)
電子情報技術産業協会(JEITA)は、2015年度の「日本メーカーによる電子部品の世界出荷額」に関する統計結果について説明を行った。スマートフォン向け高周波部品がけん引したとみられる。
日本は為替メリットを得られず
2015年度全体の地域別動向を見ると、中国向け出荷額が前年比11%増の1兆4902億円、アジアが同3%増の8125億円、米州が同14%増の3829億円、欧州が同8%増3640億円となった。日本は全体の23%を占めるが、前年比3%減の9285億円となった。
木村氏は、「日本は為替変動によるメリットが得られなかった」と分析する。
なお、世界電子部品市場における日系企業のシェアは38%(2015年度)の見込みとしている。
各月の統計結果はこちらから
【各月の国内メーカーによる電子部品の世界出荷統計はこちら】
・2016年3月の国内部品出荷額、前年比6.3%減
・16年2月の国内部品出荷、3カ月連続となる前年割れ
・16年1月の国内部品出荷、2カ月連続の前年割れに
・2015年12月の国内部品出荷、約3年ぶり前年割れ
・2015年11月の国内電子部品メーカー出荷、6.9%増
・2015年10月の出荷額、高周波部品が前年比94%増
・9月の国内電子部品メーカー出荷、前年比10%増
・8月の世界出荷額、高周波部品が前年比65%増へ
・7月の国内電子部品メーカー出荷、前年比13%増
・2015年6月の電子部品出荷額、前年同月比12.8%増へ
・2015年5月の世界出荷額、高周波部品が前年比35%増
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 16〜17年半導体製造工場/ラインの着工数は19件
SEMIは2016〜2017年にかけて、新規ファブおよびラインの建設着工が19件予想されることを発表した。これにより、半導体製造装置の投資が2016年末にかけて加速することが予測される。 - 世界半導体市場、16年は縮小も17〜18年は成長へ
世界半導体市場統計(WSTS)は2016年6月7日、2016年春季の半導体市場予測を発表した。 - 2016年Q1の半導体メーカー、軒並みマイナス成長
IC Insightsが発表した2016年第1四半期(1〜3月期)の半導体メーカー売上高ランキングでは、上位10社のうち8社が前年同期比でマイナス成長となった。SK Hynixは20社の中で最も大きい−30%となっている。また、シャープが上位20社から脱落した。 - ルネサス3位に転落、2015年車載半導体シェア
2015年の車載半導体市場のシェアは、Freescale Semiconductorを買収したNXP Semiconductorsが首位を獲得した。2位にInfineon Technologies、3位にルネサス エレクトロニクスが続く。