売却されるソニー電池事業の今後に希望がわく:EE Times Japan Weekly Top10
EE Times Japanで2016年8月13〜19日に、多くのアクセスを集めた記事をランキング形式で紹介します。さまざまなトピックのニュース記事、解説記事が登場!!
「EE Times Japan Weekly Top10」バックナンバー
日本メーカーの取材記事が多くランクイン
今回は、珍しく(?)日本メーカーを取材した記事が多くランクインしました。中でも2位と3位は、おすすめです。
3位の記事では、ソシオネクストを取り上げています。富士通とパナソニックのシステムLSI事業を統合して誕生したソシオネクストですが、設立以来、どうも目立った動きや明確な戦略が見えてきません。3位の記事は、Socionext Europeの英国拠点の従業員に取材した内容が主になっていますが、日本の経営陣の方針・姿勢に疑問を感じ、苦悩する姿が浮き彫りになっています。技術力があるのに、マネジメントやマーケティングがうまくいかず、「モノを売ることができない」「稼ぐことができない」日本企業の姿は、さまざまな媒体で何度も報道されてきました。「自前主義で“モノづくりの自由度”を失った日本」「一流の科学技術力を持つ日本人」「会社の成長に“イノベーション”は不要? 本物の企業価値とは」「鳥取の事例にみる、地方製造業“再生”の可能性」これらの記事を、ぜひお読みください。
一方の2位は、村田製作所の記事です。7月に、ソニーの法人向け電池事業を買収すると発表した村田。同事業は、お世辞にもうまくいっているとはいえず、むしろ赤字体質でした。それを引き取った村田ですが、そこには極めて明確で戦略的な理由があったのです。その理由をここまで詳細に(しかも、村田のエネルギー事業の中心人物から直接話を聞いて)書いている記事は、恐らく他にはありません。これを読むと、村田に引き継がれたソニーの電池事業の今後が楽しみになるほどです。「ソフトバンク史上最大の賭けに出た孫氏の思惑」「太陽電池、これまで10年これから10年」「1cm角の全固体リチウムイオン電池、IoT向けに発進」も、ご覧ください。
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