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機械学習機能や5G無線を実現する最新FPGA日本では初展示のデモも(2/2 ページ)

ザイリンクスは、「Embedded Technology 2017(ET 2017)/IoT Technology 2017」で、「Zynq UltraScale+RFSoC」のデモ展示や、「reVISIONスタック」を活用したビジョンシステムの開発事例などを紹介した。

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5G Massive MIMO無線、2020年の実用化に向けて

 Xilinxが5G(第5世代移動通信) Massive MIMO無線を実現するためのコア技術と位置付ける製品がZynq UltraScale+RFSoCである。この製品はサンプル出荷を始めたばかりだが、日本市場においては今回が初めてのデモ展示となった。


日本市場で初めてデモ展示したZynq UltraScale+RFSoC

 Zynq UltraScale+RFSoC は、16nm FinFETプロセスを用いた「All Programmable MPSoC」をベースに、サンプリングレートが最大4Gサンプル/秒で分解能が12ビットのA-Dコンバーターや、最大6.4Gサンプル/秒で14ビットのD-Aコンバーターなど、高い性能を持つRFアナログ回路ブロックをワンチップに集積している。

 この製品は入力/出力RF信号を直接サンプリングすることができるため、これまで必要だったIF(中間周波数)に変換するための外付けアナログ部品を削減することができる。ミキサー&フィルター回路と外付けA-D/D-AコンバーターICを接続する高速シリアルインタフェースの消費電力を節減することも可能となった。同社によれば、システム消費電力とフットプリントを従来に比べて最大50〜75%削減することができると試算している。

 特に、8×8のアンテナ構成になると、実用化には消費電力やフットプリントが大きな問題となる。Zynq UltraScale+RFSoCはこれらの課題を解決し、2020年までに5G Massive MIMO無線の実用化を可能とするソリューションだという。

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