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高千穂交易、米GCTと販売代理店契約を締結LTEや5G向けソリューションを提供

高千穂交易は、米国通信系半導体メーカー「GCT Semiconductor」と、販売代理店契約を結んだ。GCT製のLTE向け製品を中心として、開発中の5G(第5世代移動通信)NRチップセットについても販売していく予定。

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IoT機器など新たな市場でビジネス拡大狙う

 高千穂交易は2020年8月、米国の通信系半導体メーカーである「GCT Semiconductor」(以下、GCT)と、販売代理店契約を結んだと発表した。GCT製のLTE向け製品を中心として、新たに開発している5G(第5世代移動通信)NRチップセットの販売なども行っていく計画である。

 GCTは、2000年にカリフォルニア州サンノゼに設立された企業で、4Gや5Gモバイル半導体ソリューションを設計、製造し提供している。2010年よりLTEソリューションのビジネスを始めた。既にスマートフォンやタブレット、ルーターなどに採用されている。

 また、無線送受信機やベースバンド・モデム、デジタル信号処理機能を統合したSoCソリューションを提供。4G LTEプラットフォームとして、応用機器の小型化や低消費電力化に加え、高性能で高品質、低コスト化に貢献しているという。

 高千穂交易は、通信系半導体ビジネスで独自の販売ノウハウや技術サポート力を長年蓄積してきた。両社が手を組むことで、GCTが強みを持つ民生機器市場に加え、スマートメーターやIoT(モノのインターネット)機器といった産業機器市場でのビジネス拡大を狙う。

 GCTと高千穂交易は今後、5GNRチップセットなども製品群に追加していく。これにより、2021年度には売上高10億円を目指す。

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