2022年の記事ランキング トップ10:半導体市場動向に注目集まる
「1年間の総合記事ランキングトップ10」をお届けします! 2022年は、どんな記事がよく読まれたのでしょうか。
1年間の総合ランキング
「1年間の総合記事ランキングトップ10」をお届けします! 2022年は、どんな記事がよく読まれたのでしょうか。
EE Times Top 10 Articles of 2022
- 3Mベルギー工場停止、驚愕のインパクト〜世界の半導体工場停止の危機も
- 定年がうっすら見えてきたエンジニアが突き付けられた「お金がない」という現実
- 潮目が変わりつつある世界半導体市場――2022年後半以降の半導体市況展望
- 半導体製造装置と材料、日本のシェアはなぜ高い?〜「日本人特有の気質」が生み出す競争力
- リーマン・ショック級のメモリ不況の到来〜その陰にIntelの不調アリ
- 3M、半導体製造に使用するPFASの生産を停止
- 世界半導体生産能力、57%をトップ5社が占める
- 実はシェアが急低下、危機の入り口に立つ日本の前工程装置産業
- ロシアのウクライナ侵攻が半導体市場に与える影響は
- 半導体需要に「急ブレーキ」、供給不足の現状と今後
コロナ特需によって好調が続いてきた半導体市場に急ブレーキがかかった2022年。やはり、半導体市場動向への関心の高さがランキングにも現れました。また、各国で大型の工場投資が加速する中、日本が高いシェアを有する半導体製造装置産業に関する解説記事にも注目が集まりました。
1位と6位には、3Mによるパーフルオロキルおよびポリフルオロアルキル物質(per- and polyfluoroalkyl substance、PFAS)の生産停止を扱った記事がランクインしています。ドライエッチング装置用の冷媒で世界シェア約80%を有する3Mが2022年3月、ベルギーで製造する、PFASの一種であるフッ素系不活性液体(登録商標:フロリナート)の製造を停止したこの問題。1位にランクインした記事の筆者である湯之上隆氏は、代替品の可能性や影響を及ぼす範囲など詳細に解説したうえで「世界中の半導体工場の稼働が止まるかもしれない」と警告し、注目が集まりました。
同年6月末には3Mがフロリナートの製造を再開し、ひとまず危機は回避されたものの、同社は同年12月20日、「2025年末までにPFAS製造から撤退する」ことを発表。半導体メーカー各社は3年のうちに代替冷媒の確保をしなければ工場の稼働が停止するという、深刻な事態となっています。
2022年の半導体業界を振り返る記事を収録した電子ブックレットも、併せてぜひご覧ください。
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