iPhoneのイメージセンサー、ソニーの独占供給「崩壊のとき」は近いのか:モノづくり総合版メルマガ 編集後記
AppleのiPhoneに搭載するCMOSイメージセンサー(以下、CIS)を独占供給してきたソニー。しかしこの体制が、いよいよ崩れるのではないか――。最近、そんな見方を後押しするような情報が相次いで発信されています。
この記事は、2026年1月15日に発行した「モノづくり総合版 メールマガジン」に掲載されたコラムの転載です。
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AppleのiPhoneに搭載するCMOSイメージセンサー(以下、CIS)を独占供給してきたソニー。しかしこの体制が、いよいよ崩れるのではないか――。最近、そんな見方を後押しするような情報が相次いで発信されています。10年続いてきたとされるこの独占供給体制は、本当に終了してしまうのでしょうか。
振り返れば2024年7月、「『iPhone 16』にSamsung Electronics(以下、Samsung)製のCISが採用されるかもしれない」という情報が流れ、国内を含めて複数のWebメディアが反応しました。ただその時はスケジュール面からみてもかなり無理がある印象で、実際、情報の発信元とされた韓国メディアTHE ELECは記事を削除。結局、iPhone 16シリーズへの採用はありませんでした。うわさはうわさのまま、いったん立ち消えた格好です。
しかし2025年、この話題は単なる「うわさ」の域を越え、より現実味を帯びて語られるようになります。背景にあるのは、米国トランプ政権が関税をテコに製造拠点の米国回帰を強く促し、「米国での製造」が政治/地政学/調達の観点から一段と重みを増したことです。そんな状況下でAppleが“自国内(米国)での製造”を強化する投資計画を発表。Appleは発表の中でSamsungと提携し、同社の米国テキサス州オースティンの工場で、iPhoneを含むApple製品向けに「革新的な新技術を用いたチップ製造技術の開発を進めている」とも明かしました。加えて同日、複数メディアが2026年に発売が見込まれるAppleの「iPhone 18(仮称)」にSamsungがCISを供給する見込みだと報じ、業界に衝撃が走りました。
Samsungが「27年までにAppleのCIS需要の20〜30%獲得」という予測も
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