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スマートフォン「iPhone」歴代モデルの要素技術(後編):福田昭のデバイス通信(528) 2026年度版実装技術ロードマップ(11)(2/2 ページ)

「2026年度版 実装技術ロードマップ」の概要を紹介するシリーズ。前回に続き「2.2.2 モバイルデバイス、メタバース」を取り上げる。「iPhone」のリアカメラモジュールや、チップ部品の実装技術について紹介する。

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静音性が必須であるスマートフォンの放熱技術

 最後は「(4)スマートフォン iPhoneの放熱技術」の概要を述べる。なおこの項では、iPhone以外のスマートフォンが採用した放熱技術も説明している。

 騒音を生じる強制空冷は、スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスでは採用が難しい。筐体における自然空冷と、音が生じない放熱技術を組み合わせることになる。例えば2000年代には、発熱源から熱を周囲に拡散させる高熱伝導シート(グラファイトシート)が採用された。

 2013年には、NECカシオ モバイルコミュニケーションズがスマートフォン「Medias X N-06E」の放熱にヒートパイプ(蒸発熱を利用する細長いパイプ状の熱輸送素子)を初めて導入した。2016年にはSamsung Electronicsがベイパーチャンバー(蒸発熱を利用する平面状の熱輸送素子)とグラファイトシートを組み合わせたモデル(「Galaxy S7」)を発売した。


スマートフォン各社が採用してきた代表的な放熱技術。[クリックで拡大] 出所:JEITA Jisso技術ロードマップ専門委員会

 「iPhone」では2025年モデル(「iPhone 17 Pro Max」)がベイパーチャンバーを採用したことで話題となった。実装技術ロードマップ本体では、「iPhone 17 Pro Max」が搭載したベイパーチャンバーのX線透過写真や断面構造写真などを掲載した。

(次回に続く)

⇒「福田昭のデバイス通信」連載バックナンバー一覧

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