材料技術:
ペロブスカイト太陽電池の低コスト化を加速、独自の電子輸送層成膜技術を開発
住友重機械工業は、安価な材料を用いた低環境負荷のプロセスにより、ペロブスカイト太陽電池の電子輸送層を形成する技術を開発した。(2025/8/19)
研究開発の最前線:
酸素を用いた環境調和型のメタ二置換ベンゼン合成法を開発
東京大学は、空気中の酸素を酸化剤とした、環境調和型のメタ二置換ベンゼンの合成法を開発した。酸化セリウム担持金ナノ粒子触媒を用いることで、脱水素芳香環形成と2つの求核剤との反応を経るメタ二置換ベンゼンの一段階合成に成功した。(2025/8/18)
工場ニュース:
三菱電機が新工場でガス絶縁開閉装置生産拡大、データセンター増設で需要増
三菱電機は受配電システム製作所(香川県丸亀市)に新工場棟を建設し、キュービクル形ガス絶縁開閉装置(C-GIS)の生産体制を強化する。(2025/8/14)
脱炭素:
フロンレスからネットゼロへ、セイコーエプソンが語る環境経営の本気度
アイティメディアはオンラインセミナー「MONOist 環境問題対策セミナー 2025 春『儲かる環境問題対策』を実現するために何が必要か」を2025年6月5日に開催した。本稿では、セイコーエプソン 地球環境戦略推進室 副室長の木村勝己氏による基調講演の内容を抜粋して紹介する。(2025/8/12)
5Gやモバイル機器、半導体関連向け:
エッチングの反りを大幅軽減、日本金属のステンレス鋼
日本金属は、エッチング後の反りを大幅に軽減し、結晶粒径の微細化も実現したエッチング用ステンレス鋼「STA仕上」を開発した。5G(第5世代移動通信)システムやモバイル機器、半導体関連などの用途に向ける。(2025/8/8)
「グリーン製品の需要創出等によるバリューチェーン全体の脱炭素化に向けた検討会」:
バリューチェーンの脱炭素化に向けた施策パッケージ、中間取りまとめが公表
環境省の「グリーン製品の需要創出等によるバリューチェーン全体の脱炭素化に向けた検討会」の第4回会合で、今後実施する政策パッケージの方向性について、中間とりまとめが公表された。(2025/8/8)
素材/化学インタビュー:
廃プリント基板の資源循環スキームで、パナソニックと三菱マテリアルが組む理由
パナソニックETソリューションズ 企画担当 CEエキスパートの田島章男氏と三菱マテリアル 金属事業カンパニー 資源循環事業部 事業開発部 企画室 室長の古賀沙織氏に、金属資源循環スキーム「PMPループ」の構築背景や概要と特徴、効果、採用事例、今後の展開について聞いた。【訂正あり】(2025/8/8)
材料技術:
エネルギー使用量を削減する国内初の反応染料用インライン前処理インク
コニカミノルタは2025年7月23日、インクジェットテキスタイルプリンタ「Nassenger(ナッセンジャー)」シリーズ向けに、反応染料用インライン前処理インク「O'ROBE(オーローブ)」を発表した。同インクは、インクジェット捺染工程を短縮し、エネルギー使用量を削減できる。(2025/8/7)
プロジェクト:
豊洲二〜三丁目大規模再開発のラストピース「豊洲セイルパーク」完成、IHIと三菱地所
東京都江東区豊洲の「豊洲セイルパークビル」の商業エリアが2025年7月に開業し、三菱地所とIHIが進めていた豊洲二〜三丁目地区最後の大規模再開発となる「豊洲セイルパーク」が完成した。かつての東京石川島造船所の企業城下町から、「職、住、遊、学」が融合する街へと変貌を遂げた。(2025/8/1)
物流のスマート化:
電子部品業界初、EVトラックによる共同輸送を開始
ロームは、村田製作所と共同で物流により発生する温室効果ガスの抑制と輸送コスト低減を目的に、日本通運のEVトラックを使用した共同輸送を電子部品業界で初めて開始する。(2025/7/31)
材料技術:
エコプロダクトとして高精細エッチング用ステンレス鋼を新規展開
日本金属は、環境配慮製品「エコプロダクト」の第4弾として、高精細エッチングの反り解消と結晶粒径微細化を実現するステンレス鋼「STA(スペシャルテンションアニーリング)仕上」を新規展開すると発表した。(2025/7/31)
船も「CASE」:
「デジタルツインの海」や「自動避航アルゴリズム」で海上輸送の安全を確保せよ
海上技術安全研究所(海技研)が第25回研究発表会を開催。「海技研の研究開発と社会実装の進展」をテーマとした発表の中から、海技研が最重上課題の一つに位置付ける「海上輸送の安全の確保」に関わる3つの研究成果について紹介する。(2025/7/31)
組み込み開発ニュース:
業界最小回路電流と1mm角以下の超小型サイズを両立したCMOSオペアンプ
ロームは、業界最小回路電流と1mm角以下の超小型サイズを両立したCMOSオペアンプ「TLR1901GXZ」を開発した。外気温の変化が大きい環境下でも高精度に動作する。(2025/7/30)
モビリティサービス:
140億円以上に回復したヤマ発のアフリカ事業、船やバイクから水まで
ヤマハ発動機は「第9回アフリカ開発会議」に合わせた展示について発表した。(2025/7/29)
Design & Make Summit Japan 2025レポート:
データをノイズから価値へ転換せよ 製造業がAIで成果を生み出すためのヒント
オートデスクは、製造業やAECO業界のビジネスリーダーなどを対象としたイベント「Design & Make Summit Japan 2025」を東京都内で開催した。(2025/7/29)
「Apple 梅田」がグランフロント大阪 南館に誕生 日本初の「Apple Vision Pro」専用ルームを見てきた
Apple Storeの新店舗「Apple 梅田」が7月26日午前10時にオープンした。大坂では心斎橋に続き2店舗目、国内では11店舗目となる店内を訪れた。(2025/7/26)
材料技術:
ゴム内部構造の破壊を3次元的に可視化! タイヤの耐摩耗性アップに貢献
住友ゴム工業は、京都大学化学研究所 准教授の小川紘樹氏と共同で、破壊につながるゴム内部構造の分布の違いを3次元的に可視化することに成功したと発表した。(2025/7/24)
リサイクルニュース:
自動精緻解体によるCar to Carを目指し6社が協議会を設立
デンソー、東レ、野村総合研究所、ホンダ、マテック、リバーの6社は、使用済み自動車の自動精緻解体によるCar to Carの実装化を目指し、「BlueRebirth協議会」を設立した。(2025/7/24)
FAニュース:
ミツトヨが精度保証温度範囲を拡大したCNC3次元測定機、エア低減機能も
ミツトヨは、CNC3次元測定機「CRYSTA-Apex V PLUS」シリーズを発表した。精度保証温度範囲を拡大し、エア低減機能を搭載してランニングコストと環境負荷の低減を図った。出荷開始は2025年10月を予定している。(2025/7/22)
ホテル朝食は「バイキングより定食が映える」研究 明大、SNS時代のフードロス対策を提言
ビュッフェ(バイキング)と料理セット(定食)の写真付きSNS投稿を見せて魅力度を評価してもらう研究で、定食形式の方が高い評価を獲得した。(2025/7/18)
FOOMA JAPAN 2025:
進化するフードテック最前線、AI時代の食と暮らしの未来とは
世界最大級の食品製造総合展「FOOMA JAPAN 2025」で行われたフードテックセッション「食産業のグローバル化と共創の加速」から、アンロックス 代表取締役 CEOでSKS JAPANファウンダーの田中宏隆氏の講演の模様を紹介する。(2025/7/17)
5つの方法で持ち運び、スタンドにもなるスマホポーチをクラファンで先行販売 「バンブー・レザー」使用
Future Memoryは、多機能スマホポーチ「毎日を快適にするスマホ専用バッグ」をクラウドファンディングサイトで先行販売。竹を原料とした「バンブー・レザー」を使用し、シーンに合わせて持ち運び方法を使い分けられる。(2025/7/16)
環境配慮契約法基本方針検討会・電力専門委員会(令和7年度第1回):
政府機関による電力の環境配慮契約 「総合評価落札方式」を導入へ
各府省庁等が調達する電力について、政府は2030年度までに60%以上を再エネ電力とする目標を掲げている。2025年度第1回電力専門委員会では、こうした国等の電力調達に「総合評価落札方式」を導入する方針が示された。(2025/7/16)
研究開発の最前線:
ヘリカル型核融合炉の実用発電計画 人工太陽実現の課題はあと2つ
Helical Fusionは、東京都内とオンラインで記者会見を開催し、ヘリカル型核融合炉の実用発電計画「Helix Program(ヘリックス計画)」を発表した。(2025/7/16)
データセンター建設ラッシュの裏で「課題山積」:
PR:AI時代の電力需要と環境配慮を両立する、日立のデータセンター事業の全容
AIの急速な浸透を背景に、データセンター需要がかつてない高まりを見せ続けている。だが、今やデータセンターは単なる情報処理基盤ではなく、経済成長、地域経済貢献、環境との調和を満たす社会インフラとしての役割が求められている。それだけに、建設、運用には数々の課題が存在する。日立製作所はこれにどう応えているのか。多様なパートナーと共創する「グリーンデータセンター構想」とは何か。全容に迫る。(2025/7/15)
医療技術ニュース:
生体に安全な材料を用いて、機能性成分を内包するマイクロカプセルを開発
産業技術総合研究所は、生体に安全な材料だけを用いて、大きさがそろった20μm以下の微小液滴「マイクロカプセル」を開発した。細胞や核酸などを内包でき、医薬品等への応用が期待される。(2025/7/14)
職人の年収が低い──沖縄の伝統工芸の課題に、社員100人のIT会社はどう挑んだ?
沖縄の伝統工芸の1つ「琉球紅型」は、職人の年収が低いという課題を抱えていた。この課題に、社員100人のIT会社が取り組んだという。(2025/7/14)
リノベ:
マンション大修繕の周期を伸ばすスキーム構築、2.3億円の削減に 三菱地所レジと長谷工
三菱地所レジデンスは、長谷工コーポレーションの技術提案を受け、マンションの大規模修繕工事の周期を40年間で3回から2回に減らすスキームを構築した。第1弾として、埼玉県の川越駅近くで2027年に竣工する「ザ・パークハウス 川越フロント」に導入する。(2025/7/10)
レゾナックと東北大学が共同研究:
Si廃棄物とCO2からSiCパワー半導体材料を作製へ
レゾナックと東北大学大学院工学研究科、シリコン廃棄物(シリコンスラッジ)と二酸化炭素(CO2)を用いて、炭化ケイ素(SiC)パワー半導体材料を作製するための研究を共同で行う。(2025/7/10)
研究開発の最前線:
シリコンスラッジをパワー半導体の原料に 活用に向けた本格検討スタート
レゾナックと東北大学は、シリコンウエハーの製造過程で発生する廃棄物であるシリコンスラッジと炭化ケイ素(SiC)粉末を、パワー半導体のSiC単結晶材料の成長用原料として応用するための基礎検討が完了し、活用に向けた本格検討を開始した。(2025/7/9)
材料技術:
膜厚200μm/線幅30μmの感光性ポリイミド材料 微細加工対応でPFASフリーも実現
東レは、ネガ型感光性材料の高感度化技術と硬化応力を制御する感光設計技術を活用し、膜厚200μm、線幅30μmの感光性ポリイミド材料「STF-2000」を開発した。(2025/7/8)
カーボンニュートラル:
電動小型杭打機でCO2排出量と騒音を低減 大成建設が柱状地盤改良工事に導入
大成建設は施工時のCO2排出量実質ゼロを目指す取り組みの一環で、都内で施工する建設工事で、電動小型杭打機を使用した柱状地盤改良工事を実施した。(2025/7/7)
工場ニュース:
OKIが高崎に製造ライン分析ラボ開設 周辺半導体工場の外部委託に迅速対応
OKIエンジニアリングは、群馬県高崎市にあるOKIの西横手工場工場内に化学分析拠点「高崎ラボ」を開設し、半導体製造ライン向け化学分析サービスの提供を開始した。【訂正あり】(2025/7/7)
PR:Windows 10サポート終了 入れ替えるならサステナブル経営に貢献できるHPのAI PC
(2025/7/7)
スポンジチタン廃材の再生技術(1):
スポンジチタン廃材の再生技術が必要なワケ
本連載では、大阪大学 接合科学研究所 教授の近藤勝義氏の研究グループが開発を進める「スポンジチタン廃材の再生技術」を紹介。第1回では、国内でスポンジチタン廃材の再生技術が求められている要因について解説する。(2025/7/4)
製造マネジメントニュース:
エプソンブランド50周年に向け価値創造戦略加速、インクジェット技術を応用展開
セイコーエプソンは、長期ビジョン「Epson 25 Renewed」の価値創造戦略の進捗状況について発表した。2025年は長期ビジョンの最終年度でありつつ、エプソンブランド50周年の節目の年となる。(2025/7/2)
製造マネジメントニュース:
次世代半導体パッケージ向け光剥離プロセス技術を共創 2026年に量産で導入
レゾナックは、PulseForgeと次世代半導体パッケージ向け光剥離プロセスに関する戦略的提携に合意したと発表した。(2025/7/1)
材料技術:
「PFASフリー」と「高性能」を実現のガリウム系光酸発生剤 高温下で黄変しにくい
サンアプロは、ガリウム系光酸発生剤を環境対応型材料として改めて位置付け、ラインアップを拡充したと発表した。(2025/6/30)
物流企業よ、熱中症を「経営課題」に格上げせよ 空調服だけではない!最新対策グッズ
空調の効きづらい巨大空間の庫内作業や、炎天下での配送業務など、物流現場は、熱中症のリスクと隣り合わせであることは、厚生労働省のデータでも明らかになっている。熱中症対策として、企業は何ができるだろうか。(2025/6/27)
製造ITニュース:
ダイキン工業がアスエネに出資、CO2排出量可視化と空調で新ソリューション創出
ダイキン工業は、アスエネへの資本参加を発表した。アスエネのCO2排出量可視化サービスとダイキンの空調機器などを組み合わせ、企業の脱炭素化を促進するソリューションをグローバルに展開する。(2025/6/27)
シンクライアントとしてタブレットを使う【前編】
いまさら聞けない「シンクライアント」で仮想デスクトップを使うための基礎知識
企業のIT資産を守りつつ、管理コストを削減する上で有効な手になり得るのが「シンクライアント」と「仮想デスクトップ」の組み合わせだ。その仕組みと、企業にもたらす利点を探る。(2025/6/27)
FOOMA JAPAN 2025:
日立GLSは温暖化係数0のグリーン冷媒採用 2027年頃製品投入へ、空調IoTも訴求
日立グローバルライフソリューションズ(日立GLS)は、食品製造総合展「FOOMA JAPAN 2025」において、グリーン冷媒であるR474Bの採用に向けて開発中のコンデンシングユニットを訴求した。2027年頃より順次製品を投入するとしている。(2025/6/25)
[関西]製造業カーボンニュートラル展:
ただの“環境対応”で終わらせない、製造現場に適応するカーボンソリューション
2025年5月14〜16日、インテックス大阪で「関西Factory Innovation Week 2025」が初開催された。本稿では、構成展の1つである「製造業カーボンニュートラル展」に出展した企業の中から注目の製品やサービスを紹介する。(2025/6/25)
材料技術:
異なるウエハーサイズでも異種材料集積を実現するタイリングCFB技術を開発
OKIは、半導体などの結晶薄膜(Crystal Film)を剥離し、異なる材料の基板やウエハーに直接接合することで、異種材料集積デバイスを実現するCFB(Crystal Film Bonding)技術を用いた「タイリングCFB」技術を開発した。(2025/6/24)
材料技術:
次世代航空機に向けたCFRP高レート生産技術の研究開発を本格化
新エネルギー・産業技術総合開発機構は、「航空機向け革新複合材共通基盤技術開発事業」における炭素繊維強化プラスチックの高速大量生産技術に関する研究開発案件を新規採択した。(2025/6/23)
リサイクルニュース:
再生モノづくりへの変革と難しさ、新しい工場の形を探るパナ宇都宮工場
パナソニック エンターテインメント&コミュニケーションは、宇都宮工場の一角において、検査済み再生品事業の“再生”を担う中核拠点としてリファービッシュ工程を拡張した。2025年6月17日からは同工程の見学を受け入れている。(2025/6/23)
研究開発の最前線:
安定的で強固な炭素−フッ素結合を水だけで切断する新手法 PFASの分解で期待
名古屋工業大学は、安定的で強固な炭素−フッ素結合を水だけで切断する手法を開発した。触媒や外部試薬を使うことなく、常温常圧下で結合を切断できる。PFASの分解や医薬品、材料分野への応用が期待される。(2025/6/23)
LINEヤフーはなぜ“Switch 2転売禁止”を決めたのか? 担当者に聞いた メルカリ・ラクマと対応が分かれたワケ
任天堂の新型ゲーム機「Nintendo Switch 2」の転売を巡り、各プラットフォームによる対応の違いが話題になった。唯一“Switch 2出品禁止”の措置を取ったLINEヤフーの担当者に、そのワケを聞いた。(2025/6/20)
CADニュース:
PTCが3D CADソリューションの最新版「Creo 12」を発表
PTCは、3D CADソリューションの最新版「Creo 12」を発表した。設計、シミュレーション、製造の各機能を強化しており、作業効率、生産性、コラボレーションが向上する。(2025/6/20)
CAE最前線:
樹脂と解析の知見を外へ あらゆる設計課題に寄り添う旭化成のCAEサービスとは
旭化成は、長年培ってきた樹脂の知見とCAE技術のノウハウを生かし、「CAEサービス」を立ち上げ、PoCを通じた展開を進めている。中でも、軽量化に効果を発揮するトポロジー最適化の活用に注力しており、これまで接点のなかった顧客層も含めて、設計支援の取り組みを外部にまで広げていく方針だ。(2025/6/20)
にわかに地球規模のトピックとなった新型コロナウイルス。健康被害も心配だが、全国規模での臨時休校、マスクやトイレットペーパーの品薄など市民の日常生活への影響も大きくなっている。これに対し企業からの支援策の発表も相次いでいるが、特に今回は子供向けのコンテンツの無料提供の動きが顕著なようだ。一方産業面では、観光や小売、飲食業等が特に大きな影響を受けている。通常の企業運営においても面会や通勤の場がリスク視され、サーモグラフィやWeb会議ツールの活用、テレワークの実現などテクノロジーによるリスク回避策への注目が高まっている。