“見えない光”を使う加工技術:EE Times Japan Weekly Top10
EE Times Japanで2015年6月6〜12日に、多くのアクセスを集めた記事をランキング形式で紹介します。さまざまなトピックのニュース記事、解説記事が登場!!
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1位は「非対称な光学迷彩装置を理論的に実証、透明人間も可能?」、2位は「あなたの知らない「音」の世界、体に起こる不思議な反応」、3位は「光が表面を散乱せずに伝わるフォトニック結晶を発見、シリコンで実現可能」がランクインしました。
今回6位にランクインした記事は、3次元構造の加工にエバネッセント光を使う技術を紹介したものです。このエバネッセント光は、媒質間で全反射が起きた時に、にじみ出る光で、あまり伝搬しないため私たちの目に届くことはありません。つまり“見えない光”なのですが、ナノテクノロジーなどの分野では、これを利用して面白い機能を実現しようとする研究されています。新技術としては、「半導体チップ上に“人工心臓”を作る――iPS細胞を利用」「量子コンピュータ並み!? 「組み合わせ最適化問題」を瞬時に解く新型コンピュータ」などもオススメです。
7位の記事も要注目です。現在のワイヤレス給電規格は、WPC(Wireless Power Consortium)が推進する「Qi(チー)」が主流になっています。今回、組織の統合を発表したAlliance for WirelessPower(A4WP)と、Power Matters Alliance(PMA)は、手を組んで、このQiに対抗していくことになります。まだまだ普及しているとは言い難いワイヤレス給電。A4WPとPMAの統合で、ユーザーが使いやすいワイヤレス給電が普及していくことに期待したいです。「ワイヤレス給電の最新事情」「“どこでも充電”を実現するワイヤレス充電技術とは?」この2本もオススメですので、ぜひお読みください。
EE Times Weekly Access Top10
- 非対称な光学迷彩装置を理論的に実証、透明人間も可能?
- あなたの知らない「音」の世界、体に起こる不思議な反応
- 光が表面を散乱せずに伝わるフォトニック結晶を発見、シリコンで実現可能
- ファーウェイとシャオミ、7つの相違点
- ウェアラブルは“変曲点”に、課題はビジネスモデルの構築か
- 3Dプリンタで100nmオーダーの加工が可能に? エバネッセント光を使う微細加工
- ワイヤレス給電規格の推進団体A4WPとPMAが合併、中核技術を融合
- 「Apple Watch」は好調でも、“キラーアプリ”不在のスマートウオッチ
- さらなる大型買収劇はあり得るのか?――IntelとQualcommの統合の可能性を検証
- ARMから見た7nm CMOS時代のCPU設計(18)〜壁に突き当たるリソグラフィ技術
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