ARMをうならせた中国の無名企業:EE Times Japan Weekly Top10
EE Times Japanで2015年8月29〜9月4日に、多くのアクセスを集めた記事をランキング形式で紹介します。さまざまなトピックのニュース記事、解説記事が登場!!
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1位は「IntelのAltera買収、その行方は?(後編)」、2位は「中国無名企業が驚きのサーバ用ARMプロセッサ」、3位は「水素分子のイオン化は振動まで1000兆分の1秒」がランクインしました。
第2位は、読者の反応が非常に速かった記事です。タイトルにある「中国無名企業」とは、Phytium Technologyのこと。2012年に設立された企業です。同社が「Hop Chips 27」で発表したARMベースのサーバ向けプロセッサ「Mars」は、多くの専門家の関心を集めました。
現在、中国は半導体産業の育成にかなり力を入れています。あるリポートによれば、中国政府は今後5〜10年間で国内チップ産業に最大1兆人民元(約19兆円)の資金を投入する予定だそうです。
産業を育てるには“頭脳(アイデア)”や“技術”とともに“資金”も欠かせません。企業だけの力ではどうすることもできず、政府の後押しがどうしても必要になることも多々あります。例えば、韓国で有機ELディスプレイ技術があれほど発展したのは、政府が「有機ELに投資する」と決めてばく大な資金を投入したことが大きな要因となっています。狙いを定めて潔く資金を投入するという決断力は、素直にうらやましいと思います。「“半導体大国”狙う中国の野望」「2015年の半導体業界予測(2):存在感が増す中国」「中国半導体メーカー、マイクロンに230億ドルで買収案」も、ぜひお読みください。
5位の記事も、ぜひ読んでいただきたい1本です。ここでは、“今、Intelについて気になっていること”の全てが質問されています。中でも、相変わらず詳細が不明のメモリ技術「3D XPoint」について、CEOであるBrian Krzanich氏が「ストレージがメインメモリのような役割も果たせるようになれば」と述べていることは注目してよいと思います。「2019年までのストレージ市場を展望する」「「3D XPoint」は相変化メモリか――特許から詮索」も、おすすめです。
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