決着がついたAtmel買収:EE Times Japan Weekly Top10
EE Times Japanで2016年1月16〜22日に、多くのアクセスを集めた記事をランキング形式で紹介します。さまざまなトピックのニュース記事、解説記事が登場!!
「EE Times Japan Weekly Top10」バックナンバー
1位は「フロントガラス全面がHUDに、発光膜を挟むだけ」、2位は「ソニーの半導体部門が新しく仕掛ける多機能ライト」、3位は「サンディスク、850MB/秒のポータブルSSDを発表」がランクインしました。
8位は、Dialog SemiconductorによるAtmel買収に対し、Microchip Technologyが仕掛けた“対抗買収”の話です。実は、この件は1月21日に決着がついていて、結局は後から手を挙げたMicrochipがAtmelを買収することになりました(Microchip、Atmelを35.6億ドルで買収)。
さらにもう1つ、その行方が気になるものがあります。ON SemiconductorによるFairchild Semiconductor Internationalの買収です。Fairchildには、中国政府系企業がアプローチしていて、Fairchildは現時点ではそちらを“優位”だと判断しています(Fairchildの身売り先「中国優位」との判断へ)。半導体業界の再編は、まだ終わる気配がありません。
一方で、以前からうわさされていたMaxim Integratedの買収については、買収元として報じられたAnalog Devices(ADI)、Texas Instruments(TI)ともに手を引いたようです。半導体業界のM&Aについては「2015年半導体業界再編を振り返る[上半期編]」「2015年半導体業界再編を振り返る[下半期編]」を、ぜひご覧ください。
4位は、ルネサス エレクトロニクスの車載半導体事業に関するインタビュー記事です。ご存じの通り、NXP SemiconductorsとFreescale Semiconductorの合併が2015年に完了し、新生NXPとなりました。これによりルネサスは車載半導体シェアのトップの座を明け渡すことになったのですが、同社はこれを2020年までには奪回するとしています。「ルネサスが“クルマ”を売る!? その真意とは」「「半導体業界の“Apple”を目指す」ルネサス」なども、お読みください。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 中国中堅タブレットにみたIntelの執念
“グローバル競争の主戦場・アジア”に出回るスマートフォンやタブレット端末などエレクトロニクス製品の分解を通じ、アジアから発信される新たなテクノロジートレンドを探っていく新連載「製品分解で探るアジアの新トレンド」。第1回は中国のスマートフォン/タブレット市場で「シェア第2グループ」に属するメーカーのタブレット端末2機種を分解して見えてきたトレンドを紹介する。 - ルネサス横田氏が語る、Synergy/R-INの未来
ルネサス エレクトロニクスは2015年12月、プライベート展「Renesas DevCon Japan 2015」を開催した。同イベント会場で、売上高の約60%を占める汎用事業を統括する執行役員常務の横田善和氏に、これからの成長戦略などについてインタビューを行った。 - ウェアラブルはもっと速く安く作れる――Agx
ウェアラブル機器市場に参入する障壁を下げる。そのような理想を掲げて2015年12月に設立された新興企業Agx。同社は「第2回 ウェアラブルEXPO」に出展し、開発プラットフォームについて説明した。