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チップ部品のリフローはんだ付けにおける「チップ立ち」対策福田昭のデバイス通信(457) 2022年度版実装技術ロードマップ(81)(2/2 ページ)

今回は、「4.1.3 部品実装・設計時の注意点」の4番目の項目である「4.1.3.4 実装」を取り上げる。実装の不良の要因と対策を説明する。

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電極間のばらつき低減とはんだ印刷の均一化が対策の基本

 「チップ立ち」不良の対策には、チップ部品側(部品メーカー側)で実施する対策と、実装側(部品ユーザー側)で実施する対策がある。

 部品メーカー側で実施する対策には、チップ部品の左右電極寸法を均一化する(ばらつきを低減する)、電極部の欠損を低減する、電極コーナーエッジ部の丸みを減らす、などがある。部品ユーザー側(プリント基板の配線パターンとはんだ付け工程)で実施する対策には、最適なランドパターン設計、はんだペースト印刷時のはんだ量均一化、搭載位置精度の向上、リフロープロファイル(温度-時間曲線)の最適化、などがある。

「チップ立ち(ツームストーン)」不良の低減策。左は部品側と部品ユーザー側(はんだ付け側)の対策
「チップ立ち(ツームストーン)」不良の低減策。左は部品側と部品ユーザー側(はんだ付け側)の対策。右上は広い側のランドにソルダーレジストを被せてランドパターンを電極間で分離し、熱容量を均一化した事例。右中央は電源パターン(通常は配線が太く熱容量が大きい)の電極付近に絶縁部分(「サーマルパターン」と呼ぶ)を作って熱容量を減らした事例。右下ははんだ印刷不良の事例。赤い矢印の部分ではんだペーストが極端に少なくなっている。こうなると「チップ立ち」が起きやすい[クリックで拡大] 出所:JEITA Jisso技術ロードマップ専門委員会(2022年7月7日に開催された完成報告会のスライド)

⇒(次回に続く)

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