連載:海外製パワコンは本当に危険なのか?(1):
産業用太陽光発電のセキュリティ問題――その背景と発電システムの実態
昨今、大きな話題となっている産業用太陽光発電システムのセキュリティ問題。はたしてその問題の本質はどこにあるのでしょうか。本連載ではこの太陽光発電のセキュリティ課題について、技術的・実務的な観点から検証していきます。(2025/7/4)
脱炭素:
バイオマスや有機廃液からクリーンな電力や水素を、高純度のCO2の分離/回収も
JFEエンジニアリングは、大阪ガスと共同で開発を進めているケミカルルーピング燃焼技術が、NEDOの「カーボンリサイクル・次世代火力発電等技術開発/次世代火力発電基盤技術開発/CO2分離・回収型ポリジェネレーションシステム技術開発」の助成事業に採択されたと発表した。(2025/7/1)
太陽光:
太陽光パネルの下でレモンを栽培 浜松市に2つの営農型太陽光発電所が開設
太陽光発電や住宅機器施工を手掛けるフジサービス(愛知県名古屋市)は2025年6月24日、浜松市中央区三幸町、同市浜名区細江町において営農型太陽光発電による発電事業を開始したと発表した。(2025/6/30)
風力発電ブレード落下事故──問われる安全対策の実効性
秋田市の陸上風力発電所で、風車の羽根が落下する事故が発生した。再生可能エネルギーの主力電源化が進む中で、安全性に対する信頼が揺らいでいる。2025年6月18日、経済産業省は電力安全小委員会において事故の詳細を公表。安全対策上の課題が浮き彫りになった。(2025/6/30)
自然エネルギー:
国内の水力発電市場は微増 設備改修によるリパワリングが後押し
矢野経済研究所は2025年6月27日、国内の水力発電市場に関する調査結果を発表した。2030年度の水力発電の導入容量は、50.5GWに達すると予測している。(2025/6/27)
再エネ時代の巨大バッテリー「揚水発電」の現在地――東芝が進めるAI活用と事業展望
太陽光や風力の出力変動に対応する調整力として、揚水発電が再評価されている。原子力のための「影の存在」から、再エネのための「巨大バッテリー」へ──。東芝の取り組みを通して、揚水発電のこれからを展望する。(2025/6/27)
太陽光:
ファスナーでペロブスカイト太陽電池を容易に着脱、大林組とアイシンが導入実証
大林組とアイシンがペロブスカイト太陽電池の導入実証を開始。容易に交換可能なファスナーを利用した設置方法や、シミュレーションによる発電量の最大化などを検証する。(2025/6/24)
材料技術:
振動発電デバイスを支えるFe-Ga磁歪合金 高品質な単結晶育成法を採用
住友金属鉱山は「Smart Sensing2025」で開発品として「鉄ガリウム(Fe-Ga)磁歪合金単結晶」を披露した。(2025/6/24)
Cybersecurity Dive:
10年間放置 脆弱な太陽光発電機器がインターネットにさらされている
Forescoutの報告によると、多数の太陽光発電機器が脆弱性がある無防備な状態でインターネットに存在していることが分かった。これらは10年間にわたって放置されていたという。(2025/6/21)
人工知能ニュース:
色素増感型太陽電池を応用した「自己発電型」光電子シナプス素子を開発
東京理科大学は、色素増感型太陽電池を応用し、外部電源不要の「自己発電型」光電子シナプス素子を開発した。青から赤までの可視光スペクトルに対し、光の色ごとに変化する連続的な出力応答が可能だ。(2025/6/20)
ソーラーシェアリング入門(71):
営農型太陽光発電に関する政策動向 栽培作物の最新データも公開
営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)について解説する本連載。今回は農山漁村再エネ法に基づく方針改正の内容や、新たに公開されたソーラーシェアリング関連のデータについて解説します。(2025/6/18)
カーボンニュートラル:
大林組技術研究所でペロブスカイト太陽電池の施工性や発電量を検証
大林組とアイシンは、東京都清瀬市の大林組技術研究所で、ペロブスカイト太陽電池の実用化に向けた実証実験を開始したと発表した。大林組が開発した施工/設置方法で、施工性や発電量を検証する。(2025/6/17)
オルテナジー×ファーウェイで実現する新機軸の解決策:
PR:太陽光発電のサイバー攻撃対策とパワコン更新をサブスクで実現 業界注目の新ソリューションとは?
サイバーセキュリティ対策や、今後の長期稼働を見据えた設備更新が課題となっている太陽光発電業界。ファーウェイ製品との連携を軸に、オルテナジーが展開する2つのソリューションが、こうした課題に抜本的な解決をもたらそうとしている。(2025/6/17)
脱炭素:
日本製鉄やレゾナックらが共同でCO2からグリシン一貫製造の技術開発を本格化
レゾナック、日本製鉄、日鉄エンジニアリング、富山大学の4者は、製鉄所や火力発電所などから排出されるCO2由来のグリシン製造技術やプロセスの開発に向けて取り組みを本格化する。(2025/6/16)
プロダクトInsights:
「電気は自分でつくる」扇風機が登場 電気代高騰の“救世主”に?
電気代高騰に対応したアピックスの自家発電コードレス扇風機。太陽光で発電し、屋内外で場所を選ばず使えるようにした。環境負荷軽減と利便性を両立した新しい生活家電として注目されている。(2025/6/16)
材料技術:
未使用の壁面を創エネの場にする太陽光発電システム 地震でも外れにくい
AGCは、「2025NEW環境展/2025地球温暖化防止展」で、2025年6月1日に発売した壁専用太陽光発電システム「カベジュール」と、プレ販売中の既存建物向け太陽光発電ガラス「後付けサンジュール」を披露した。(2025/6/6)
Meta、原発電力購入でConstellationと20年間の契約締結
Metaは、Constellationと20年間の原発電力購入契約を締結した。イリノイ州の原子力施設から無排出エネルギー供給を受け、クリーンエネルギー目標達成を目指す。Constellationは昨年、Microsoftとも電力供給で契約している。(2025/6/4)
自然エネルギー:
青森県むつ市に木質専焼バイオマス発電所 県内の未利用材を中心に活用
青森県むつ市に木質専焼バイオマス発電事業の計画が始動。県内の未利用材を中心に発電を行う。(2025/6/3)
太陽光:
火力発電所にペロブスカイト太陽電池を導入 JERAの横須賀火力で実証
JERAパワー横須賀合同会社が保有する横須賀火力発電所で、ペロブスカイト太陽電池を導入する実証実験がスタートした。(2025/5/31)
材料技術:
青色有機ELで世界最高レベルの発電効率と長寿命化を達成
出光興産は、蛍光型青色材料を使用した有機EL素子分野において、積層型発光層素子のメカニズムを詳細に解析し、世界最高レベルの発電効率と長寿命化を達成した。有機ELディスプレイの省電力化や製品の長寿命化による環境負荷低減に貢献する。(2025/5/30)
第16回「同時市場の在り方等に関する検討会」:
導入検討が進む「同時市場」――揚水発電・蓄電池・DRの取り扱いの方向性
本格的な導入に向けて制度設計が進んでいる同時市場。「同時市場の在り方等に関する検討会」の第16回会合では、同市場における揚水発電や蓄電池、分散型エネルギーリソースの取り扱いなどについて議論が行われた。(2025/5/27)
熱電変換デバイスに応用可能:
昼夜の小さな温度差で発電する「電解液」 IoT用電源などに期待
電力中央研究所は、常温付近の小さな温度差で発電できる新たな「電解液」を作り出した。この電解液を熱電変換デバイスに応用できることも実証した。昼夜のわずかな温度変化を利用して発電することが可能となる。(2025/5/20)
材料技術:
カルコパイライト太陽電池のkW級発電実証を開始 設置場所はトレーラーハウス
PXPは、名古屋電機工業とともに、長野県安曇野群白馬村で、トレーラーハウスに取り付けたカルコパイライト太陽電池を用いてキロワット級の発電実証を開始した。(2025/5/20)
材料技術:
大面積フィルム型カルコパイライト太陽電池で発電実証実験
日揮ホールディングスは、国内EPC事業会社である日揮とPXPが横浜市内の施設屋根で、フィルム型カルコパイライト太陽電池を用いた大面積発電モジュールの実証実験を開始したと発表した。(2025/5/19)
都市部の駐車場に太陽光パネルを「垂直設置」 大阪市で稼働を開始
パーク24が運営する「タイムズ南本町第一駐車場」(大阪市中央区)で、垂直設置タイプの太陽光発電システムが稼働を開始した。(2025/5/13)
脱炭素:
窓のスクリーンでスマホ9台分を発電、室内から後付け設置可 LIXILが6月受注開始
LIXILは2025年6月、室内から窓に後付けできるロールスクリーン状の太陽光発電設備を発売する。遮光性やプライバシー保護に加え、夏の日差しを遮り、冬場の断熱性も2倍に向上する。発電能力は1枚あたり1日で最大スマホ9台分、またはPC3台分に相当する。(2025/5/9)
自己消費電流は52nA:
二次電池の充放電を最適化 環境発電を利用した制御用IC、AKM
旭化成エレクトロニクスは、環境発電を利用した小型二次電池向けの充電制御IC「AP4413」シリーズを開発した。電圧設定の異なる4製品をラインアップしている。(2025/5/9)
空から携帯エリア化「HAPS」、ソフトバンクはいつ始めるの? 宮川社長がコメント
ソフトバンクの宮川社長は5月8日の決算会見で、HAPSの現況についてコメントした。HAPSは、軽量な機体に太陽光発電システムやバッテリーなどを搭載し、高高度6万フィートで長時間飛行する。NTTは2026年にサービスを開始するが、ソフトバンクはいつ開始するのか……?(2025/5/8)
自然エネルギー:
国内初のバージ型浮体式洋上風力 北九州で商用運転がスタート
福岡県北九州市響灘沖で、国内初となるバージ型浮体を利用した洋上風力発電が商用運転を開始した。(2025/4/25)
第1回「次世代型地熱推進官民協議会」:
次世代地熱発電の推進に向け官民協議会が始動 長期ロードマップを策定へ
再エネ電源における地熱発電の普及拡大に向けて、実用化が期待されている「次世代型地熱技術」。資源エネルギー庁では新たに「次世代型地熱推進官民協議会」を設置し、新技術の具体的な社会実装に向けた検討を開始した。(2025/4/23)
第3回「洋上風力発電の導入促進に向けた港湾のあり方に関する検討会」:
洋上風力発電の港湾利用における課題 国交省が対応策をとりまとめ
大型風車の採用や発電所の大規模化などが進む洋上風力発電。案件数の増加なども影響し、港湾利用についてさまざまな課題が顕在化していることを受け、国土交通省はその対策をとりまとめた。(2025/4/22)
製造IT導入事例:
九州電力、ローカル5GへのiPhone直結を実現し業務活用を開始
NSSOL、九州電力、ニシム電子の3社は、九州電力の発電所でiPhoneをローカル5Gに直接接続する技術検証を経て、業務での実用を開始する。(2025/4/22)
製造マネジメントニュース:
核融合エネルギー実証計画を推進する新会社 プロジェクト全体を統括
京都フュージョニアリングは、プロジェクトリーダーを務めるフュージョンエネルギー発電実証プロジェクト「FAST」において、プロジェクトを推進する新会社「Starlight Engine株式会社」を2025年4月3日に設立した。(2025/4/17)
材料技術:
環境発電向け充電制御用ICを量産開始 限界まで放電しても迅速に復帰
旭化成エレクトロニクスは、環境発電(エナジーハーベスティング)を利用した小型二次電池(充電池)向けの充電制御IC「AP4413シリーズ」を開発し、2025年2月に量産を開始した。(2025/4/17)
太陽光:
窓に後付けできるロールタイプの太陽光発電システム、LIXILが製品化
LIXILがロールスクリーン状の屋内設置型太陽光発電設備「PVロールスクリーンシステム」を製品化。2025年6月から受注を開始する。(2025/4/16)
製造マネジメントニュース:
ミネベアミツミのカンボジア太陽光発電が二国間クレジット制度資金支援事業に採択
ミネベアミツミは、グループ会社のMinebea(Cambodia)とSchneiTecの合弁会社の事業が、環境省の2024年度「二国間クレジット制度資金支援事業のうち設備補助事業」に採択されたと発表した。(2025/4/16)
太陽光で発電するロールスクリーン、LIXILから 室内側に後付け設置
LIXILは14日、ロールスクリーン状の太陽光発電設備「PVロールスクリーンシステム」の受注を6月に始めると発表した。(2025/4/15)
ソーラーシェアリング入門(71):
ソーラーシェアリングと水田稲作の相性は? 最新の研究成果を読み解く
営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)について解説する本連載。今回は2025年に公開され話題となっている、水田における営農型太陽光発電の研究成果について見ていきます。(2025/4/15)
変革の旗手たち〜DXが描く未来像〜:
寡占市場の電力業界 TOSHIBA SPINEX for Energyの「ITベンダーにはない強み」とは?
TOSHIBA SPINEX for Energyでは主要顧客を電力事業者から、再生可能エネルギー事業者や発電設備を持つ工場などへと拡大しようとする動きがある。電力業界特有の課題について前編に引き続き、東芝エネルギーシステムズでデジタリゼーション技師長を務める武田保さんに聞いた。(2025/4/11)
クイズで学ぶ! モノづくりトレンド:
【クイズ】出力100万kWの核融合発電所は年間何kgのトリチウムを消費する?
MONOistの記事からクイズを出題! モノづくり業界の知識を楽しく増やしていきましょう。(2025/4/10)
PCBからの放熱も軽減:
上面放熱パッケージの1200V SiC MOSFET、Nexperia
Nexperiaは、表面実装(SMD)上面放熱パッケージ「X.PAK」を採用した、産業向け1200V SiC MOSFET製品シリーズを発表した。太陽光発電インバーターやバッテリー蓄電システムなどでの用途に適する。(2025/4/9)
核融合発電 ここがキモ(3):
ここが最大のキモ! 核融合炉におけるトリチウム増殖と分離の仕組み
自然科学研究機構・核融合科学研究所 教授の高畑一也氏が、核融合発電の応用知識について解説する本連載。最終回の第3回では、核融合炉の燃料サイクルに欠かせないトリチウム増殖と分離について解説します。(2025/4/9)
塩分濃度差発電、太陽光や風力と遜色ないレベルに 山梨大研究グループが国内初の出力予測
海水と真水の塩分濃度差で発生するエネルギーを使う「塩分濃度差発電」の国内での出力予測を、山梨大学の研究グループが初めて算出した。109の大規模河川の河口付近に発電所を設置した場合にどれだけの電力を確保できるかを調べ、発電所1基当たりの発電量は太陽光発電や風力発電と遜色ないレベルにあることが判明。(2025/4/8)
熱電発電デバイスへの応用に期待:
熱電材料として「Mg2Sn単結晶」が実用レベルに
東北大学と精華大学(中国)の研究グループは、マグネシウム・錫化合物(Mg2Sn)単結晶について、n型とp型の両方で熱電性能を高めることに成功した。自動車排熱や産業排熱を利用して発電する熱電発電デバイスへの応用が期待される。(2025/4/3)
「未来型セブン-イレブン」、大阪・関西万博に2店舗オープン 発電床にロボット接客など
セブン‐イレブン・ジャパンは2日、大阪・関西万博会場内に“未来型店舗”を開店すると発表した。(2025/4/2)
アイシンがペロブスカイト太陽電池の導入実証 系統連系による運用も
アイシンが自社開発のペロブスカイト太陽電池の導入実証へ。自社の安城工場敷地内に導入し、発電性能や施工性、運用性などを検証する。(2025/3/31)
導入事例:
関電不の分譲マンションに、停電時でもエレベーターが14時間稼働するV2Xシステム導入
関電不動産開発が大阪府交野市で計画している新築分譲マンション「シエリアシティ星田駅前」に、日立ビルシステムが開発した「V2Xシステム」を全国初導入する。V2Xシステムは太陽光発電で電気自動車や蓄電池を充電し、停電時でも蓄電した電気でエレベーターが利用ができる。(2025/3/28)
第9回「太陽光発電設備リサイクル制度小委員会」:
太陽光パネルのリサイクル義務化 費用負担と制度設計の方向性がまとまる
太陽光パネルの義務的な廃棄・リサイクル制度の創設に向け、国は2024年12月に「太陽光発電設備のリサイクル制度のあり方について(案)」を取りまとめ、パブリックコメントを実施した。本稿ではその概要を解説する。(2025/3/26)
研究開発の最前線:
屋内外の光で発電するペロブスカイト太陽電池 電極に単層CNTを活用
名古屋大学は、単層カーボンナノチューブを電極に使用した、ペロブスカイト太陽電池を開発した。両面受光により屋内外の光で発電が可能で、光透過性があるため窓に貼付しても外の景色を視認できる。(2025/3/26)
ペロブスカイト太陽電池の発電効率を1.5倍に 成膜用インクを新開発
三菱マテリアル(MMC)とエネコートテクノロジーズがペロブスカイト太陽電池用の成膜用インクを新開発。従来比約1.5倍の発電効率を実現したという。(2025/3/25)
にわかに地球規模のトピックとなった新型コロナウイルス。健康被害も心配だが、全国規模での臨時休校、マスクやトイレットペーパーの品薄など市民の日常生活への影響も大きくなっている。これに対し企業からの支援策の発表も相次いでいるが、特に今回は子供向けのコンテンツの無料提供の動きが顕著なようだ。一方産業面では、観光や小売、飲食業等が特に大きな影響を受けている。通常の企業運営においても面会や通勤の場がリスク視され、サーモグラフィやWeb会議ツールの活用、テレワークの実現などテクノロジーによるリスク回避策への注目が高まっている。