EE Times Japanの先週(11月20〜26日)のアクセスランキングを紹介します。1位には、Intelの「Ultrabook」の普及が半導体部品や電子部品の業界に与える影響をリポートした市場予測記事がランクインしました。
この他、4位には太陽熱とロボットを使って汚泥から電気エネルギーを取り出す新技術のニュース記事、5位にはセンサーが収集するデータをリアルタイムに解析し、価値のある情報を自動的に抽出する「スマートシステム」の登場が社会に与えるインパクトを論じた解説記事、7位には高速負荷応答を実現したワイヤレス給電の新技術のニュース記事と、幅広い内容が読まれています。
EE Times Weekly Access Top10
- Intelの「Ultrabook」、出荷数の増加はDRAM市場に打撃を与える可能性も
- 「ある意味、事件だ」 ―― “半導体のオリンピック”でアジア勢がアメリカを逆転
- Intel、22nm世代の次期CPU「Ivy Bridge」の技術詳細を発表へ
- 汚泥から電気エネルギー、太陽熱とロボットで取り出すシステムが実用へ
- スマート革命に備えよ、データが新たな“通貨”に
- 「あなたの机上でiPhone 4Sを分解」、UBM TechInsightsがビデオアニメを公開
- 「ばたつく相手でも大丈夫です」、高速負荷応答の非接触充電技術が開発
- 「Cortex-A15」の開発事例を富士通セミが明かす、動作周波数は2GHz以上に
- 電子機器の要「タイミングデバイス市場」に今何が起こっているのか?
- 「Audi A3」新モデル採用のMOST150、車載イーサネットとの共存も視野に
2位と3位には、2012年2月19〜23日に米カリフォルニア州サンフランシスコで開催される「ISSCC 2012」のプレビュー記事がランクインしました。ISSCC(IEEE International Solid-State Circuits Conference)は、半導体集積回路技術の分野では最も権威ある国際学会として知られています。アナログや無線通信、高性能デジタル、メモリ、イメージセンサーといった10前後の分野それぞれにおいて世界の企業や研究機関がトップの性能を競います。ISSCCに採択される論文数は技術力の指標にもなるため、世界の地域別や企業別の採択論文数も話題になります。
第59回目を数えるISSCC 2012は、地域別の採択論文でこれまでにない変化がありました。アジア地域(Far East)の企業や研究機関を筆頭著者とする論文が73件で全体の36%を占め、首位に立ったのです。ISSCCの発足以来、米州(Americas、実質的には北米)が首位を堅持してきましたので、この逆転劇は大きな意味を持ちます。
ただ、アジア地域の躍進を支えたのは、日本勢ではなく韓国勢です。ISSCC 2012は、アジア地域が米州を逆転したと同時に、採択論文数で韓国勢が日本勢を追い越した初めての年にもなりました。昨年のISSCCのリポート記事を以下にまとめました。ぜひ、ご覧ください。
- ISSCC 2011の注目技術(前編) 〜 目の動きを読み取るOLEDなど
- ISSCC 2011の注目技術(中編) 〜 プラスチックプロセッサなど
- ISSCC 2011の注目技術(後編) 〜銅線/光両対応のネットワークチップなど
- 「スマート」な歯列矯正器を実現するチップ、ドイツの研究チームが開発
- MITとTI、28nm超低電力アプリケーションプロセッサの設計手法を発表
- ミリメートル大の「オールインワン・コンピュータ」が登場
- 東工大の60GHz帯向けRF回路、ダイレクトコンバージョン方式で16QAMを実現
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