材料系の記事が熱い:EE Times Japan Weekly Top10
EE Times Japanで2016年7月30日〜8月5日に、多くのアクセスを集めた記事をランキング形式で紹介します。さまざまなトピックのニュース記事、解説記事が登場!!
「EE Times Japan Weekly Top10」バックナンバー
興味深い、材料の世界
今回も、相変わらずM&Aの話題がランキングをにぎわせていますが、それに混じって非常に面白い材料系の記事もランクインしています。例えば7位。これは、通常の状態で磁化を持たない金属が、熱を流すだけで磁石の性質を示す現象を発見したというものです。10位は、プラチナとランタンとヒ素を合成し、10万気圧で加熱すると、−270.4℃で電気抵抗がゼロになる超電導転移を確認したという記事です。
電子部品や半導体ICの性能の向上において、材料は、設計と同じくらい重要な鍵を握っています。EE Times Japanでは、材料のニュースを数多く取り上げていますので、ぜひ次のような記事もお読みください。「磁気センサーの“異端児”がウェアラブルを変える」「NEC、新ナノ炭素材料を発見 「IoTの勝ち筋に」」「偽造ICを判別できる“魔法の粉”、その正体は?」「1cm角の全固体リチウムイオン電池、IoT向けに発進」
材料研究において期待したいのが、ビッグデータや人工知能(膨大なデータを高速で処理する技術、という意味です)です。数日前、2000万件もの医学論文を学習した人工知能が、ある60代の女性患者の病名を突き止め、命を救ったというニュースが報道されました。テレビなどでご覧になった方も多いかもしれません。こうしたビッグデータ+人工知能の使い方を、材料研究に応用すれば、新たな材料の発見や合成法の開発などが加速する可能性があるのではないでしょうか。
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