カーボンニュートラル:
CO2を吸収/固定するコンクリートで大型ブロック擁壁製造、高速道路工事に初適用
鹿島建設はCO2を吸収/固定するコンクリート「CO2-SUICOM」製の大型ブロック擁壁を開発し、新名神高速道路建設工事に初適用した。総延長約420メートルの法面に180個を設置し、CO2削減量は約13トン、CO2固定量は1.4トンとなる。(2025/10/14)
脱炭素:
バイオディーゼルは「今すぐできるCO2削減」、普及には連携が不可欠
航空業界では各国の規制導入や支援もあって従来のジェット燃料の代替となるSAF(持続可能な航空燃料)の使用が始まっている。自動車業界でも広げていくには、バイオ燃料の製造や輸送、そして自動車メーカーやユーザーの連携が欠かせない。(2025/10/10)
カーボンニュートラル:
CO2排出量を実質ゼロ以下に抑えるコンクリート「ゼロクリート」開発、東急建設
東急建設は、コンクリート材料由来のCO2排出量を大幅に軽減し、カーボンネガティブを実現するコンクリートを開発した。(2025/10/9)
脱炭素:
建機のCO2排出量を自動算定、レンタルのニッケンが土木向けに提供
レンタルのニッケンが提供する「CO2排出量可視化サービス」が、公共土木を中心に複数の建設現場で活用されている。手作業で行っていたCO2排出量の算定を自動化し、建機の稼働状況をリアルタイムで管理する。(2025/10/7)
リサイクルニュース:
空調機の熱交換器に使用したアルミフィンの水平リサイクル技術の実証実験に成功
日本磁力選鉱とダイキン工業、UACJは、空調機の熱交換器に使用するアルミフィンの水平リサイクル技術の実証実験を行い成功した。熱交換器用アルミフィンのライフサイクル全体における、二酸化炭素排出量の大幅な削減に貢献する。(2025/10/7)
山岳トンネル工事:
CO2収支マイナスのシールドトンネル工事向け裏込め注入材を開発、大成建設
大成建設は、環境配慮型コンクリートの技術を応用した、シールドトンネル工事向けの裏込め注入材を開発した。CO2排出量を従来比の60%から最大110%削減できる。(2025/10/6)
スマートハウス:
LIXILが省エネ住宅シミュレーションの機能拡充、開口部の排出量も見える化
LIXILは、省エネ住宅設計支援ツール「LIXIL省エネ住宅シミュレーション」で、住宅のライフサイクルCO2簡易算出機能を強化した。窓やドアなど開口部のCO2排出量や日射遮蔽による省エネ効果の算定機能を追加した。(2025/10/6)
材料技術:
アサヒユウアスが海に“還る”バイオマスプラ100%容器を発売
アサヒユウアスは、海中で水とCO2に還元される海洋生分解性バイオマスプラスチックを100%用いた容器の新ブランドの展開を開始した。(2025/10/6)
製造マネジメントニュース:
パナソニックがCO2冷媒冷凍機で欧州市場に攻勢、売り上げは5年で13倍に
パナソニック コールドチェーンソリューションズ社は、冷凍機事業の戦略について発表した。CO2冷媒冷凍機を欧州市場で積極展開し、中期(5〜10年)で冷凍機事業の売上高を1.5〜2倍以上に成長させる方針を示した。(2025/10/3)
カーボンニュートラル:
CO2排出量実質マイナスの外壁部材で1時間耐火の大臣認定取得、大成建設
大成建設は、カーボンリサイクルコンクリートを用いたカーテンウォールで、1時間耐火の国土交通大臣認定を取得した。(2025/10/3)
カーボンニュートラル:
大阪府のシールドトンネル工事でCO2貯留型の裏込め注入材を適用、大林組
大林組は2025年9月29日、大阪府発注のシールドトンネル工事において、CO2を貯留する「CN裏込め注入材」を実工事に初適用した。(2025/10/1)
工作機械:
環境対応の射出成形機向け型内塗装システムを共同開発、CO2削減と高意匠性両立
精工技研と住友重機械工業は、射出成形機向け環境配慮型加飾技術「SSIMC」型内塗装システムを共同開発した。CO2削減と高意匠性を両立し、2026年の実用化を目指す。(2025/10/1)
脱炭素:
マツダが工場の石炭火力発電をLNGのコジェネに、早期のCO2削減に期待
マツダは自社工場のカーボンニュートラルに向けたロードマップと2030年度の中間目標をアップデートして発表した。(2025/10/1)
材料技術:
三井物産とマイクロ波化学が挑む「低炭素リチウム製錬」技術、パイロット機完成
リチウム鉱石の製錬は化石燃料に依存し、多量のCO2を排出してしまうのが現状だ。この難題を解決すべく、三井物産とマイクロ波化学が「低炭素リチウム製錬」技術の確立に挑んでいる。(2025/10/1)
脱炭素:
製鋼スラグが「CO2の吸収材」に、革新的CO2固定技術の実証実験を開始
JFEスチールと愛媛大学は、鉄鋼生産の副産物である「製鋼スラグ」を活用し、高速かつ多量にCO2を固定する技術の実証試験を千葉地区で開始した。(2025/9/29)
カーボンニュートラル:
建物の仕様が確定していない計画初期段階からホールライフカーボンの即時予測が可能に 大林組
大林組は、建物のCO2排出量予測システムの機能を拡充した。建物の仕様が確定していない計画初期段階からホールライフカーボンの算出と削減の取り組み効果の予測が可能となる。(2025/9/26)
ロボット:
悪路や斜面も走破するマイクロ重機を12月発売、エバーブルーテクノロジーズ
エバーブルーテクノロジーズは、除雪ドローンの遠隔操縦技術を応用した小型無人建設機「UGV-F11RC2」を2025年12月に発売する。ガソリンやオイル不要の電動駆動のため、静音性が高くCO2排出ゼロながら、不整地や斜面も走行する。法面整備や資材搬送、危険区域の現状確認などでの活用が期待される。(2025/9/26)
カーボンニュートラル:
地域建設業のCO2排出、自治体のグリーン電力証書で相殺
八千代エンジニヤリングは、兵庫県豊岡市にある北但行政事務組合の一般廃棄物処理施設「クリーンパーク北但」が創出する環境価値を活用し、兵庫県香美町に本社を置く地域建設業「中村建設」の電力由来CO2排出量を、グリーン電力証書でオフセットする。(2025/9/19)
研究開発の最前線:
CO2の資源化触媒をAIで探索して従来性能を上回る材料を開発
東北大学は、AIによる大規模データ解析により、CO2からCOへの電気化学的変換を触媒する最適な顔料色素を選定した。同色素を使用した多層構造の炭素系材料は、従来の金属錯体触媒を上回る性能を示した。(2025/9/19)
リサイクルニュース:
脱炭素は「高価」の常識を変える、LIXILが価格据え置きでCO2半減アルミを標準品に
LIXILが、新地金のみで作られた場合と比べてCO2排出量を約50%削減できるアルミを、2025年10月から価格据え置きで標準品としてアルミ形材製品に展開する。この取り組みは「環境に良いものは高価」という常識を打ち破るか。(2025/9/18)
脱炭素:
DNPと九州大学発スタートアップがタッグ、低コスト/高効率な脱炭素技術の開発推進
DNPが脱炭素社会の実現に向けて大きな一歩を踏み出した。九州大学発のスタートアップであるJCCLとタッグを組み、従来のCO2分離回収技術が抱える高コスト/高エネルギーという課題の解消に挑む。(2025/9/17)
カーボンニュートラル:
トンネル内の薄型円形水路にCO2吸収コンクリート適用、総延長1200メートル
鴻池組は、和歌山県発注の「すさみ古座線(仮称2号トンネル)道路改良工事」で、CCU材料「Kcal」を混合したCO2吸収コンクリート「Kcrete N(ケイクリートN)」を、山岳トンネル内の薄型円形水路に適用した。(2025/9/16)
研究開発の最前線:
地中のかんらん岩とキレート剤を利用したCO2の削減技術を開発
東北大学は、植物由来の生分解性キレート剤と地下のかんらん岩を利用したCO2削減技術を開発した。キレート剤の生分解による金属イオンの放出に伴って、CO2が鉱物に固定する。(2025/9/16)
カーボンニュートラル:
CO2約200キロを道路に固定、茨城県鹿嶋市の市道で出光興産と日本道路が実証
日本道路と出光興産は、茨城県鹿嶋市の市道で、排ガス由来のCO2を固定化した合成炭酸カルシウム「カルカーボ」配合のアスファルト舗装の実証施工を行った。カルカーボ約1トンを用い、200キロのCO2を道路に固定化した。(2025/9/12)
カーボンニュートラル:
生涯CO2収支ゼロ目指す戸建て住宅発売、自社製品由来の再エネ活用 旭化成ホームズ
旭化成ホームズは、住宅の生涯CO2収支ゼロを目指す戸建新商品「earth-tect」の販売を開始した。自社製品由来の再エネ電力や環境価値を活用する。(2025/9/11)
電動化:
10年先に向けたスズキの技術戦略、「100kg軽量化」にめど
スズキは10年先に向けた技術開発についてまとめた「技術戦略2025」を発表した。2024年に発表した技術戦略の進捗を明らかにした他、CO2を回収/活用する「カーボンネガティブ」に取り組む方針を示した。(2025/9/11)
材料技術:
脱炭素の救世主? バイオエタノールからプロピレンを生み出す触媒技術に迫る
化石燃料に依存するプロピレン製造は、大量のCO2排出が避けられず、脱炭素化の課題となっている。そんな中、三菱ケミカル発のスタートアップであるiPEACE223が、バイオエタノールを原料にプロピレンを連続生産する技術を開発した。同社が実証のために建設した「川崎ベンチプラント」の見学会をレポートし、この技術の仕組みと強みに迫る。(2025/9/9)
脱炭素:
建設機械の稼働状況を可視化し高精度でCO2排出量を算定
飛島建設は、市販のセンサーの活用により、建設機械の稼働状況をリアルタイムに可視化し、高精度でCO2排出量を算定するシステムを開発した。(2025/9/8)
カーボンニュートラル:
製造時CO2を100%削減した鉄筋、大林組が建設中の実験棟に採用
大林組技術研究所で建設中の実験棟に、カーボンオフセットにより製造時のCO2を100%削減した東京鉄鋼製のCO2削減鉄筋が採用された。(2025/9/5)
クイズで学ぶ! モノづくりトレンド:
【クイズ】パナソニックHDの全拠点の内、CO2実質ゼロ工場はいくつあるでしょう?
MONOistの記事からクイズを出題! モノづくり業界の知識を楽しく増やしていきましょう。今回はパナソニック ホールディングスの環境への取り組みから出題します。(2025/9/4)
製造マネジメントニュース:
川崎重工と郡山市など、焼却施設の排ガス由来CO2活用事業で連携協定を締結
川崎重工業は、郡山市、エア・ウォーター東日本、東部ガスおよび日東紡績と、焼却施設の排ガスからCO2を分離、回収し燃料化して地域活用する炭素循環モデルの構築に向け、連携協定を締結した。(2025/9/4)
大阪ガス、新研究開発拠点が完成 脱炭素へ向けe−メタンの技術開発加速 大阪市此花区
大阪ガスが大阪市此花区で建設を進めていた新研究開発拠点が完成し、現地で2日、式典が行われた。新拠点では、水素と二酸化炭素(CO2)から都市ガスの主成分「e−メタン」(合成メタン)を生成する先端技術を開発。(2025/9/3)
カーボンニュートラル:
建機の稼働状況をリアルタイムで可視化、CO2排出量を算出 飛鳥建設
飛島建設は、建設機械に市販の振動センサーを取り付けることで、稼働状況をほぼリアルタイムで可視化し、スコープ1を高精度で計測できるシステムを開発した。(2025/8/29)
大陽日酸が「グリーン液化窒素」を販売 風力発電由来の電力でCO2をオフセット
日本酸素ホールディングスグループの大陽日酸は、第三者認証を取得したCO2フリーガスとしては国内初という「グリーン液化窒素」の販売を開始すると発表した。(2025/8/28)
カーボンニュートラル:
施工段階のCO2排出量を可視化、200現場超で本格運用開始 鴻池組など
鴻池組、エムシーディースリー、ゼロボードは建設現場の温室効果ガス排出量可視化システムを共同開発し、2025年4月から本格運用を開始した。(2025/8/27)
脱炭素:
積水化学がCO2を「空飛ぶ燃料」に変える新製造技術開発で米企業と協業
日本が推進する「2050年カーボンニュートラル」の実現に向け、航空業界の脱炭素化は喫緊の課題だ。そんな中、積水化学工業は、CO2を原料とする新たな合成燃料「e-SAF」の製造技術を確立するため、合成燃料技術のリーディングカンパニーである米Velocysと戦略的提携を結んだ。(2025/8/25)
素材/化学メルマガ 編集後記:
田中貴金属工業がCO2から燃料を生成するプラチナ系触媒を開発するワケ
宝飾品や金地金で知られる田中貴金属グループが、創業140年を機に開催したプレスカンファレンスで紹介された白金(プラチナ)の新たな活用方法についてつらつら語っています。(2025/8/22)
脱炭素:
国内初、ごみ焼却施設の排ガスから膜分離でCO2を回収する実証実験
住友化学とJFEエンジニアリングが、独自の膜技術を用いてごみ焼却施設の排ガスからCO2を回収する実証実験を共同で開始する。(2025/8/21)
カーボンニュートラル:
CO2吸収性能を備えた透明なコンクリート表面被覆シートを開発、五洋建設と積水化学工業
五洋建設と積水化学工業は、CO2吸収性能を備えた透明なコンクリート表面被覆シートを共同開発した。(2025/8/19)
研究開発の最前線:
メタンとCO2から化学原料を200℃以下で製造する技術を開発
早稲田大学は、メタンと二酸化炭素を主成分とする発酵ガスから、化学原料を200℃以下の低温で安定的に製造する技術を開発した。炭素析出がほとんど発生せず、安定してエネルギー効率よく化学原料を得られた。(2025/8/8)
電動化:
コンバージョンEVから「ネイティブEV」へ、建機の電動化の進み方
建設機械も脱炭素化が求められている。建設や不動産におけるカーボンニュートラルの達成に向けて、施工時のCO2排出削減が注目されているためだ。経済産業省は「日本の建設機械は国際的に高い産業競争力を有する」としつつも、パワートレインの多様化を急いでいる。(2025/8/6)
複合光触媒の固定化に成功:
人工光触媒をパネル化、CO2からギ酸を大量生成へ
三菱電機と東京科学大学は、可視光を吸収するポリマー状の窒化炭素(PCN)を固定化した光触媒パネルを用い、CO2からギ酸を生成することに成功した。ギ酸の大量生成を可能にすることで、再生可能エネルギーの利用拡大に貢献していく。(2025/7/30)
研究開発の最前線:
世界初 窒化炭素をガラス基板上に固定化してCO2からエネルギー物質を生成
三菱電機と東京科学大学は、可視光を吸収する有機半導体である窒化炭素を用いた人工光合成触媒系を平面状に形成および固定化し、CO2からエネルギー物質のギ酸を生成させることに成功した。(2025/7/29)
脱炭素:
CO2排出量の統合管理を強化、建設現場から企業全体の可視化に対応 リバスタとアスエネ
リバスタとアスエネは建設業の脱炭素経営支援強化を目的に業務提携契約を締結した。両社のクラウドサービスのデータ連携により、建設現場から会社全体のCO2排出量を、ワンストップで可視化できる仕組みを構築する。(2025/7/28)
排ガス中のCO2とシリコンでギ酸生成に成功 廃棄される太陽光パネルを活用
横浜国立大学らの研究グループが、火力発電所の排ガス中に含まれるCO2と、廃棄される太陽光パネルから回収したシリコンを活用し、ギ酸を生成できる触媒の開発に成功したと発表した。(2025/7/28)
製造ITニュース:
SCSKとバイウィルがGX加速に向け資本業務提携、CO2排出量の可視化や削減を支援
SCSKとバイウィルは、GX加速に向けた資本業務提携を締結した。両社の技術やネットワーク、脱炭素化ソリューションなどを活用し、CO2排出量の可視化や削減、環境価値の活用など多面的な支援を提供する。(2025/7/28)
Microsoft、環境保全技術企業と新契約 12年間で最大490万トンの二酸化炭素除去実現へ
Microsoftは、2030年までのカーボンネガティブ目標達成に向け、炭素除去技術企業のVaulted Deepと12年間の契約を締結。最大490万トンのCO2除去を目指す。AIやクラウド向けデータセンター拡張で排出量が増加する中、サプライチェーンを強化する。(2025/7/18)
廃棄太陽光パネルをリサイクル:
排ガス中のCO2とシリコン廃材からギ酸を合成
横浜国立大学の研究グループは、電源開発や産業技術総合研究所と共同で、排ガス中のCO2とシリコン廃材を直接反応させて、ギ酸を合成することに成功した。(2025/7/17)
脱炭素:
地熱発電調査現場で排出されるCO2の95%をオフセット
出光興産は、関東天然瓦斯開発と共同で進める地熱発電調査にて、掘削機械の燃料に「出光カーボンオフセットfuel B5軽油」を供給する。排出されるCO2の95%をオフセットできる。(2025/7/15)
カーボンニュートラル:
竹チップをマンション建設現場で再利用、竹害対策とCO2削減を両立 長谷工コーポレーション
長谷工コーポレーションは、福岡大学と共同開発した建設汚泥の固化処理技術を活用し、竹林整備で伐採した竹をチップ化して、マンション建設現場で固化材として再利用する取り組みを始めた。(2025/7/14)
にわかに地球規模のトピックとなった新型コロナウイルス。健康被害も心配だが、全国規模での臨時休校、マスクやトイレットペーパーの品薄など市民の日常生活への影響も大きくなっている。これに対し企業からの支援策の発表も相次いでいるが、特に今回は子供向けのコンテンツの無料提供の動きが顕著なようだ。一方産業面では、観光や小売、飲食業等が特に大きな影響を受けている。通常の企業運営においても面会や通勤の場がリスク視され、サーモグラフィやWeb会議ツールの活用、テレワークの実現などテクノロジーによるリスク回避策への注目が高まっている。