金融機関が熱い視線
「量子コンピュータ」の商用化はすぐそこ? “量子AI”で見えてきた活用例
驚異的な計算能力を持つ量子コンピュータは、さまざまな分野の複雑な課題を解決する能力を秘めており、AI技術との組み合わせによる強化事例も登場した。どのような場面での実用化が想定されるのか。(2025/6/28)
50年生き、2週間かけて消化・排せつする――「海の掃除屋」ヌタウナギの知られざる生態、島根大が解明
50年以上生き、エサの消化に2週間かかる――「海の掃除屋」といわれる魚、ヌタウナギの独特の行動パターンを、島根大学の山口陽子助教が明らかにした。(2025/6/25)
福田昭のデバイス通信(500) EETimes Japan 20周年記念寄稿(その1):
創刊前の20年間(1985年〜2005年)で最も驚いたこと:1985年の「不可能」二題
EE Times Japan 創刊20周年に合わせて、半導体業界を長年見てきたジャーナリストの皆さまや、EE Times Japanで記事を執筆していただいている方からの特別寄稿を掲載しています。今回は、40年以上にわたり半導体技術/電子技術を見守り、フリーの技術ジャーナリストとして活躍されている福田昭氏にご寄稿いただきます。EE Times Japan創刊からさらに20年さかのぼり、1985年の話からスタートします。(2025/6/25)
ネット調査の“いいかげん回答”を減らす手法、大阪大学などが報告
大阪大学などの研究チームが、インターネット調査にみられる「いいかげん回答」を減らす方法を報告した。(2025/6/20)
Innovative Tech:
ほぼ同じ遺伝子“一卵性の双子”、精神疾患の症状は環境の違いで変わるか 1万組以上でゲノム解析
英Queen Mary University of Londonなどに所属する研究者らは、一卵性双生児を用いたゲノム解析により、精神疾患や神経発達障害における環境の影響と遺伝子との関係を明らかにした研究報告を発表した。(2025/6/18)
Xの代替SNS「Bluesky」で特定意見が増幅するエコーチェンバー深刻……利用者半減
X(旧ツイッター)を代替するサービスとして注目を集めた新しいSNS「Bluesky」(ブルースカイ)で、特定の意見や思想が増幅する「エコーチェンバー」が発生し、排他的な言論空間になってしまった──そんな報道が米国のメディアで相次いでいる。(2025/6/16)
Xとブルースカイ、分断するSNSの“左右” 多様性はどこへ行った?
Xを代替するサービスとして注目を集めた新しいSNS「Bluesky」(ブルースカイ)で、特定の意見や思想が増幅する「エコーチェンバー」が発生し、排他的な言論空間になってしまった―。そんな報道が米国のメディアで相次いでいる。(2025/6/16)
能登半島地震、海底に“地すべり”の痕跡 JAMSTECなど「広範囲にわたり海底の地形が変化した可能性」
海洋研究開発機構(JAMSTEC)12日、富山深海長谷沿いに「令和6年能登半島地震」で生じた海底地すべりの痕跡を新たに見つけたと発表した。(2025/6/12)
新種のティラノサウルス「カンクウルウ」、北大などの研究チームが発見 起源と進化に新たな仮説
北海道大学などの国際研究チームは、約9000万年前の地層で見つかった骨格化石から、新種のティラノサウルス類を発見したと発表した。(2025/6/12)
希少生物「スナメリ」、東京湾で“30頭以上の群れ”初確認 東京海洋大が発表 SNSの情報提供が貢献
東京海洋大学は、東京湾で絶滅危惧種の生物「スナメリ」の30頭以上の群れを初確認したと発表した。SNSなどを通じて、市民が提供した目撃情報などが貢献した。(2025/5/30)
新型コロナワクチン、3カ月遅ければ2万人超が命を落としていた――東大・東北大の研究チームが試算
東京大学などの研究チームが、新型コロナワクチンの導入時期と誤情報の影響を数理モデルで解析。2021年の接種開始が現実より3カ月遅れていれば、死者数は2万人以上増えていた可能性があるという。(2025/5/23)
三毛猫の毛色はどう決まる? 九州大などが遺伝子を特定 「メスばかり」の謎、核心に近づく
三毛猫やサビ猫の毛色を決めるとされてきた「オレンジ遺伝子」が、X染色体上のARHGAP36であることが判明。約5000塩基の欠失が関与していた。オレンジ遺伝子の実体は長年不明だった。(2025/5/19)
「インフルエンサーのリポスト」は再び拡散されやすい SNS上での“名声バイアス”の影響を確認
インフルエンサーがリポストした投稿は、一般ユーザーによるものより再拡散されやすい──。SNS上で「名声バイアス」が情報拡散を加速させる構造を、大規模データで検証した研究成果が発表された。(2025/5/15)
睡眠の量と質、「唾液」でチェック 産総研が新技術を開発
産総研は、唾液中の代謝物から睡眠不良を判定する新技術を開発した。今後、特定した代謝物を計測する試薬キットや簡易デバイスの開発を進めるという。(2025/4/23)
湘南の砂浜に打ちあがった“超危険生物”を飼育したら…… 貴重な姿に「初めて見ました」「かっこいい」と大反響→2年後の現在について話を聞いた
危険で美しい“あの生き物”のその後は……。(2025/4/19)
iPS、パーキンソン病治験の安全性と有効性確認 京大、年内にも期限付き承認で実用化へ
京都大は、人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った神経のもとになる細胞を難病のパーキンソン病患者に移植する治験で、安全性と有効性を確認したと英科学誌ネイチャーで報告した。早ければ年内にも厚生労働省から期限付きの承認を得て、移植治療の実用化を目指すという。(2025/4/17)
新種の寄生虫を発見 和名「イカチュウチュウ」 OIST研究チームが発表
沖縄科学技術大学院大学(OIST)は、新種の条虫類(サナダムシとも呼ばれる寄生虫の一種)を2種類発見したと発表した。そのうちの1種の学名は「Nybelina enterika」、和名は「イカチュウチュウ」と提案している。(2025/4/10)
塩分濃度差発電、太陽光や風力と遜色ないレベルに 山梨大研究グループが国内初の出力予測
海水と真水の塩分濃度差で発生するエネルギーを使う「塩分濃度差発電」の国内での出力予測を、山梨大学の研究グループが初めて算出した。109の大規模河川の河口付近に発電所を設置した場合にどれだけの電力を確保できるかを調べ、発電所1基当たりの発電量は太陽光発電や風力発電と遜色ないレベルにあることが判明。(2025/4/8)
100万量子ビットの世界へ
Microsoftの新型プロセッサ「Majorana 1」で量子計算はどう変わるのか?
Microsoftは、量子コンピューティングの大きな進展を達成したと主張しており、将来的には医薬品開発、環境問題の解決、建設・製造業向けの新素材開発に貢献する可能性があるという。何を達成したのか。(2025/3/31)
Innovative Tech:
食べている“味”を無線送信→遠くにいる人の口腔内で“同じ味”復元 ケーキや目玉焼きで成功 米国チームが発表
米オハイオ州立大学などに所属する研究者らは、物理的に離れた場所にいる人と味を共有するシステムを提案した研究報告を発表した。(2025/3/10)
Innovative Tech:
光から「超固体」の生成に成功 “固体なのに液体でもある”奇妙な物質 イタリアの研究者らが発表
イタリアの研究機関「CNR Nanotec」などに所属する研究者らは、レーザー光と物質の相互作用を利用して、「超固体」と呼ばれる特異な物質状態を実現することに成功した研究報告を発表した。(2025/3/10)
CAEニュース:
横浜ゴムが凹凸路面上のゴム摩耗率と摩耗粉粒子を予測する理論モデルを構築
横浜ゴムは、Bo Nils Johan Persson博士と共同で、凹凸路面上のゴム摩耗率と摩耗粉粒子のサイズ分布を予測する理論モデルを構築した。実験結果と予測が合致し、同理論を使用できることを確認した。(2025/3/7)
Innovative Tech:
うつ病経験のある中高年は「高血圧」や「鼻炎」などを抱えがち?──英国で約17万人を調査
英エディンバラ大学などに所属する研究者らは、うつ病の既往歴を持つ中高年は、そうでない人と比較して、より多くの長期的な身体疾患を抱え、新たな身体疾患も速いペースで蓄積することが明らかになった研究報告を発表した。(2025/2/28)
Innovative Tech:
人工甘味料で“動脈硬化”が悪化? 国際チームがマウス実験で検証 カロリーほぼ0のアスパルテームを研究
中国の山東大学斉魯医院やスウェーデンのカロリンスカ研究所などに所属する研究者らは、人工甘味料・アスパルテームが動脈硬化を悪化させるメカニズムを解明した研究報告を発表した。(2025/2/27)
ナナフシで“まれに生まれるオス”は、メスと交尾しても遺伝子を残せないと判明 基礎生物学研などが調査
基礎生物学研究所などの研究グループは、昆虫「ナナフシモドキ」(単にナナフシとも呼ぶ)において、まれに生まれるオスはメスと交尾しても遺伝子を残せないとの研究成果を発表した。(2025/2/5)
量子コンピュータ:
光量子コンピュータの60GHz動作が可能に、量子もつれ生成を1000倍以上に高速化
東京大学大学院工学研究科とNTTは、従来の1000倍以上高速なピコ秒スケールの量子もつれの生成とリアルタイムな観測に成功したと発表した。今回の実験ではクロック周波数として60GHzを実現しており、数GHzのクロック周波数が限界となっている古典コンピュータを大幅に上回る超高速光量子コンピュータの実用化にさらに近づいたとする。(2025/1/30)
指を高速に動かす「外骨格ロボット」で“自身の限界”を超えるピアノ練習法、ソニーCSLが発見
ソニーコンピュータサイエンス研究所は「外骨格ロボット」を使ってピアノの技能を向上させるトレーニング法を発見した。(2025/1/22)
“炭素でできた磁石”、京大チームが合成成功 世界初 レアアース依存脱却&軽量化などに期待
京都大学などの国際研究チームは、炭素でできた磁石「炭素磁石」の合成に世界初成功したと発表した。(2025/1/9)
画像の「鮮明さ」を数値化する手法 “VTuber・さくらみこ”ファンの研究者が発表 「自分は35P(みこぴー)」
沖縄科学技術大学院大学は、画像の「くっきりさ」を定量的に評価する新手法を開発した。研究では、論文の筆頭著者であるサント・チャン博士(絵描きとしても活動中)がファンである、VTuber・さくらみこさんを題材にした。(2024/12/17)
“硫化水素”中毒の解毒剤、同志社大と佐賀大が開発 「多くのガス中毒患者の命を救える」
同志社大学と佐賀大学の研究チームは、硫化水素中毒の解毒剤の開発に成功したと発表した。(2024/12/11)
能登半島地震で4.5平方キロが「陸化」、東北大学など発表 「能登半島の地形は地震がつくってきた」
東北大学などの研究チームは5日、能登半島地震と地形形成の関係を解明したと発表した。(2024/12/5)
「スタンディングデスク」の効果に疑問? 国際チームが検証 大切なのは“動くこと”
長時間の座りっぱなしは体に悪い──そんな理由でスタンディングデスクが脚光を浴びたのは数年前。ところがスタンディングデスクの効果に疑問を投げ掛けるような研究が発表された。(2024/11/28)
小惑星リュウグウの砂つぶに“塩の結晶”発見
小惑星探査機「はやぶさ 2」が回収した小惑星リュウグウの砂つぶから、微小な塩の結晶を発見。(2024/11/26)
古代の獣「サーベルタイガー」のミイラ発見 約3万2000年前の幼体 国際研究チームが分析
フランスのポアティエ大学などの研究チームは、サーベルタイガーの一種「ホモテリウム・ラティデンス」のミイラを発見したとする研究報告を発表した。(2024/11/22)
量子コンピュータ:
東芝と理研が量子コンピュータ新素子を性能実証「100m走で9秒7台レベルの快挙」
東芝と理化学研究所は、東芝が提案している超伝導量子コンピュータ向けの新たな素子「ダブルトランズモンカプラ」を実験的に実現することに成功し、量子計算で重要な役割を果たす2量子ビットゲートの忠実度において世界トップレベルの99.90%を達成したと発表した。(2024/11/22)
AI×社会の交差点:
「AIの恋人」のめりこみ自殺、米14歳の少年 そもそもどんなサービスだったのか
米国で14歳の少年がAIキャラクターとの別れを苦に自ら命を絶った。AIが"完璧な理解者"を演じることの是非とその対策について考える。(2024/11/22)
いかにAIを活用したのか
性別で異なる“脳腫瘍リスク”とは? AIで米国研究チームが解明
米国の研究チームが、AI技術を活用して膠芽腫における性別特有のリスク因子を分析した。いかにAI技術を活用し、どのような因子を明らかにしたのか。(2024/11/20)
東京理科大が開発
ウェアラブルデバイスの「電池切れ」を解消? “メモリで考える”極小AIとは
バッテリー容量の制限や処理能力の限界が、IoTデバイスの性能向上を妨げている。東京理科大学が新たに開発した技術は、そうした限界を克服できるAIモデルの実現可能性を示すものだ。どのような仕組みなのか。(2024/11/15)
チンパンジーも“他人の目”を気にする? 観衆が多いほど難しい課題をこなせるように 京都大学
京都大学などの研究チームは、チンパンジーが課題を解く際、見学している人の数によってパフォーマンスが変化するとの研究を発表した。最も難しい課題では、見学者の数が多いほどチンパンジーの成績が向上したという。(2024/11/11)
織姫星「ベガ」囲む“直径1600億kmの円盤” NASAが画像公開 ハッブルとジェームズ・ウェッブで撮影
米航空宇宙局(NASA)は、織姫星として知られる恒星「ベガ」の周囲にある円盤を撮影した画像を公開した。(2024/11/6)
葉緑体をハムスターの細胞に移植成功 “光合成できる動物細胞”につながる技術 東大など
東京大学などの研究グループは、葉緑体をハムスターの培養細胞に移植することに成功したと発表した。(2024/10/31)
Innovative Tech:
米国の女子高校生2人「ピタゴラスの定理」を新証明 しかも5通り 査読済みで権威ある学術誌に登場
2023年、米国の高校生ネキヤ・ジャクソンさんとカルセア・ジョンソンさんは、地元の高校のコンテストで驚くべき成果を披露した。それは、三角関数を用いてピタゴラスの定理を証明するという方法の発見であった。(2024/10/31)
本物と同じ速度で泳げる魚ロボット開発 電気通信大など 「高性能化すればトビウオのように飛ぶことも」
電気通信大学、東京科学大学などの研究グループは、実際の魚類に匹敵する速度で泳げる魚ロボットを開発したと発表した。(2024/10/23)
ロボットも「目は口ほどに物を言う」 人はヒューマノイドの視線につられてしまうと判明 理化学研究所
理化学研究所は、他人の視線につられて注意を向ける「注意シフト」が、ヒューマノイドロボット相手にも引き起こされるとの研究成果を発表した。(2024/10/18)
2匹の「クシクラゲ」が1匹に“融合”する現象 基礎生物学研究所が報告
基礎生物学研究所は、海産動物の「クシクラゲ」の2個体が融合して、1個体のように振る舞う現象を確認したと発表した。(2024/10/11)
失敗しないプロジェクトに共通する11の法則 最大のリスクは「あなた自身」だ
プロジェクトの勝ち筋はどこにあるのだろうか。数十年間の大型プロジェクトの研究と実践で培ってきたオックスフォード大学教授が明かす11の経験則とは。(2024/10/4)
「わずか0.5%の成功例」ロンドンの空港“巨大プロジェクト”から、何を学べるか
大小かかわらず、官民問わず、さまざまなプロジェクトが進行する中で、「予算内、期限内、とてつもない便益」という3拍子をそろえられるのは0.5%にすぎない。逆にいえば99.5%が失敗する中で、大成功を収めたのがロンドン・ヒースロー空港の新ターミナル建設プロジェクト。何が要因だったのか。(2024/10/3)
“できるだけ短期で完成”目指すプロジェクトが危険なワケ 「もっと早くできるはず」の錯誤
人は作業にかかる時間を実際よりも少なく見積もり、ベストケースのシナリオを想定してしまう。(2024/10/2)
巨大プロジェクトは「99.5%が大失敗」――なぜ? オックスフォード教授の見解
大小かかわらず、官民問わず、さまざまなプロジェクトが進行する中で、「予算内、期限内、とてつもない便益」という3拍子をそろえられるのは0.5%にすぎない。なぜなのか。(2024/10/1)
社会人になるZ世代の真実【後編】
Z世代大学生がIT編集チームで学んだ「信頼できる情報とは何か」
Z世代で大学生の筆者は、米TechTargetの編集チームでインターンシップに参加し、その経験から社会人や編集者としての基本の「基」を学んだ。その内容を紹介する。(2024/9/25)
にわかに地球規模のトピックとなった新型コロナウイルス。健康被害も心配だが、全国規模での臨時休校、マスクやトイレットペーパーの品薄など市民の日常生活への影響も大きくなっている。これに対し企業からの支援策の発表も相次いでいるが、特に今回は子供向けのコンテンツの無料提供の動きが顕著なようだ。一方産業面では、観光や小売、飲食業等が特に大きな影響を受けている。通常の企業運営においても面会や通勤の場がリスク視され、サーモグラフィやWeb会議ツールの活用、テレワークの実現などテクノロジーによるリスク回避策への注目が高まっている。