研究開発の最前線:
酸素を用いた環境調和型のメタ二置換ベンゼン合成法を開発
東京大学は、空気中の酸素を酸化剤とした、環境調和型のメタ二置換ベンゼンの合成法を開発した。酸化セリウム担持金ナノ粒子触媒を用いることで、脱水素芳香環形成と2つの求核剤との反応を経るメタ二置換ベンゼンの一段階合成に成功した。(2025/8/18)
成長温度が電気特性などに影響:
スパッタ法で高品質ScAlN薄膜の作製に成功
東京理科大学の研究グループは、東京大学や住友電気工業と共同で、汎用性の高いスパッタ法を用い、高品質の窒化スカンジウムアルミニウム(ScAlN)薄膜を作製することに成功した。(2025/8/13)
知財ニュース:
大学と研究機関の特許けん制力ランキング2024 1位は産総研
パテント・リザルトの「大学・研究機関 他社牽制力ランキング2024」で産総研が1位となった。2位に東京大学、3位に東北大学が続いた。(2025/8/13)
ドローン:
海面に着水したUAVで深海底のcm精度計測に成功
東京大学 生産技術研究所は、ハマとの共同実験により、海面に着水する無人航空機を用いてcm精度での深海底の位置計測に成功した。船舶を使わずに低コストで迅速に海底の位置測定ができる。(2025/8/12)
Merkmal:
なぜ吉祥寺に「吉祥寺」は存在しないのか? 歴史が育てた“住みたい街”の謎を解く
吉祥寺は2025年の「SUUMO住みたい街ランキング」首都圏版で3位に入る人気エリアだ。新宿や渋谷へのアクセスに優れ、緑豊かな井の頭恩賜公園や個性的な商業施設が共存し、幅広い世代に支持されている。歴史的には関東大震災後の急成長と、1960年代の再開発が都市基盤を強化。さらに、古くは文京区本駒込の吉祥寺寺院とのつながりも地域の文化的深みを支える。多様な魅力が都市としての価値を高めている。(2025/8/10)
新鉱物「アマテラス石」発見 日本の国石・ヒスイの中から見つかる 東大などの研究チームが発表
東京大学物性研究所などの研究チームは、ヒスイの中から、新種の鉱物を発見したと発表した。この新鉱物は、日本神話に登場する天照大神の名を冠した「アマテラス石」(学名:Amaterasuite)と名付けられた。(2025/8/7)
医療技術ニュース:
リング状の培養筋組織により、しなやかな運動が可能な多関節ロボットを開発
東京大学は、リング状の培養筋組織を用いて、連続的で力強い収縮や関節ごとのしなやかな運動が可能な多関節構造のバイオハイブリッドロボットを開発した。培養方法の改良とC型アンカーの導入により、大きく持続的に収縮できる。(2025/8/6)
遷移金属と酸素が異なる電子状態:
東京大ら、機能性酸化物の「新しい電子状態」を発見
東京大学とNTTは日本原子力研究開発機構と共同で、機能性酸化物の新しい電子状態を発見した。ストロンチウムルテニウム酸化物「SrRuO3」において、一体化しているとみられていた「ルテニウム金属」と「酸素原子」の電子状態が、実際は異なる電子状態であることを初めて突き止めた。(2025/8/5)
「子どもの頃の思い出」を2分話す→認知障害の兆候をチェック 東大・松尾研発の新サービス公開
東京大学・松尾研究室発のスタートアップ、IGSA(東京都文京区)は8月1日、50〜70代向けの脳の健康管理サービス「はなしてね」(早期公開版)の無料提供を始めた。2分間の会話からAIが脳の健康状態を解析し、MCI(軽度認知障害)など認知機能の変化に気付くきっかけを提供するという。(2025/8/2)
ロボット開発ニュース:
南極海で自律型海中ロボットによる無索での海氷下航行に成功
東京大学生産技術研究所は、南極海のリュツォホルム湾とトッテン氷河沖において、AUVの「MONACA」による無索での海氷下航行に成功した。両海域で無索による往復航行を1回ずつ実施し、最大200mの往復航行に成功している。(2025/7/22)
東大松尾研出身・安野貴博氏が当選確実 AIエンジニア率いる新党「チームみらい」政党要件クリア
7月20日投開票の参院選の比例代表で、政治団体「チームみらい」の安野隆博氏が初当選が確実になった。チームみらいは得票率2%を上回り、政党要件を満たして国政政党となる。(2025/7/22)
ちょっと昔のInnovative Tech:
なぜ現代人は虫が嫌いなのか? 全国1万人以上を対象に実験 東大が2021年に研究報告
東京大学大学院農学生命科学研究科の研究チームは2021年、現代社会に広くみられる「虫嫌い」の原因について進化心理学の観点から調査した研究報告を発表した。(2025/7/22)
研究開発の最前線:
高周波GaNトランジスタの性能向上に役立つ「二次元電子ガス」散乱機構を解明
東京大学は、住友電気工業と共同で、窒化スカンジウムアルミニウム(ScAlN)と窒化ガリウム(GaN)のヘテロ接合における二次元電子ガス(2DEG)の散乱機構を解明した。(2025/7/22)
研究開発の最前線:
低コストな原料と簡便な方法で、高強度かつ超軽量の多孔質薄膜を生成
東京大学は、厚さ70nmの超軽量多孔質架橋超薄膜を開発した。低コストな原料と簡便な製造法で生成可能で、通常の樹脂の約3〜4倍の力学強度を持つため、スマート分離膜やエネルギーデバイスへの応用が期待される。(2025/7/18)
AI:
清水建設が生成AIアシスタントを全社導入 建設現場や各部門で2000人超が活用中
清水建設は、東京大学発AIスタートアップのLightblueが開発した生成AIアシスタントサービスを全社導入した。(2025/7/11)
医療機器ニュース:
乳がんの精密切除を補助する磁気センサーを開発
マトリックス細胞研究所と東京大学は、乳がんの精密切除を補助する磁気センサーを開発した。新しい種類の医療機器として、既に厚生労働省の承認を得ている。(2025/7/3)
AI:
災害現場の画像から土砂災害のリスクを解析するマルチモーダルAIを開発
国際航業、理化学研究所、東京大学、筑波大学との共同研究グループが、ドローンなどで撮影した災害現場の画像から土砂災害のリスクを解析するマルチモーダルAIを開発した。(2025/7/2)
「東大・京大の学生」が選ぶ人気企業ランキング、1位は?
2027年に東大・京大を卒業予定の大学4年生は、どのような企業への就職を希望しているのか。トップ50を見ると……(2025/6/25)
冷房のつもりが暖房、詰まりで風が出ず……室内熱中症死の6人に1人「エアコン不適切使用」
暑い夏場など、室内にいながら熱中症で死亡するケースが高齢者を中心に相次ぐなか、「冷房のつもりが暖房モードになっていた」など、エアコンの冷房機能が適切に使われずに亡くなる事例が6人に1人の割合に上ることが、東京大学大学院などの分析で明らかになった。同大や東京都は、本格的な夏場の到来を直前に控え、「高齢者や近隣に気を配り熱中症で亡くなる人を減らしたい」と呼びかけている。(2025/6/24)
医療技術ニュース:
吸入麻酔薬の作用メカニズムの一端を解明
東京大学は、カルシウム放出チャネルの1型リアノジン受容体が、吸入麻酔薬の標的分子として全身麻酔の導入に関与していることを明らかにした。吸入麻酔薬が生体内でどのように作用し、全身麻酔を誘導するかを解明する重要な知見として期待される。(2025/6/24)
主成分は鉄、カルシウム、酸素:
京大やトヨタなど、全固体フッ化物イオン二次電池用正極材料を開発
京都大学らの研究グループは、量子科学技術研究開発機構や東京大学、兵庫県立大学、東京科学大学および、トヨタ自動車らと共同で、全固体フッ化物イオン二次電池用の高容量インターカレーション正極材料を新たに開発した。ペロブスカイト酸フッ化物が、既存のリチウムイオン二次電池正極材料に比べ2倍を超える可逆容量を示すことが分かった。(2025/6/23)
研究開発の最前線:
MLCC強誘電体界面の電荷分布直接観察に成功 理解と性能向上を加速
東京大学の研究グループらは、科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業「ERATO」において、強誘電体ドメイン界面における電荷分布の直接観察に成功した。(2025/6/17)
研究開発の最前線:
従来の100万倍高速でガラス基板にレーザー加工 次世代半導体に貢献
AGCは、東京大学 講師の伊藤佑介氏や特任助教の張艶明氏らとAGCの研究グループが、ガラスなどの透明材料を従来の100万倍の速度でレーザー加工できる新しい手法を発明したと発表した。(2025/6/16)
組み込み開発ニュース:
TSMCと東大の共同ラボはFinFET技術を学べる、シャトルサービスも教育に活用
東京大学と台湾半導体受託製造大手のTSMCは、先端半導体の研究、教育、人材育成の推進を目的とする「TSMC 東大ラボ」の運用を開始したと発表した。TSMCが台湾以外の大学と共同ラボを開設するのは初めて。(2025/6/13)
研究開発の最前線:
未知の反応を予測できる機械学習 スーパーハイドライドの合成過程を解明
東京大学は、スーパーハイドライドと呼ばれる超高密度水素化物の合成過程を理論的に解明した。第一原理計算を模倣する機械学習ポテンシャルを構築し、分子動力学シミュレーションによって原子レベルで解析した。(2025/6/19)
研究開発の最前線:
可視光をエネルギー源とした光触媒的アンモニアの合成に成功
東京大学は、太陽光の主成分である可視光をエネルギー源とし、窒素ガスと水からアンモニアを合成することに成功した。再生可能エネルギーを用いて製造する、グリーンアンモニア合成法への発展が期待される。(2025/6/11)
AI:
“深層学習”で小惑星「リュウグウ/ベヌー」の全土砂を高速自動計測 建設現場の資材管理や地盤解析などに応用可
東京大学大学院 工学系研究科の清水雄太氏らによる研究グループは、AIの深層学習で、大量の岩石を高速かつ高精度に自動識別する実用的なアルゴリズムを世界で初めて確立した。斜面のモニタリングによる防災/減災、建設現場でのドローンや定点カメラを活用した資材管理、インフラ点検、土壌/地盤状況の解析などへの応用が見込める。(2025/6/10)
結晶化した酸化物半導体を形成:
GAA型酸化物半導体トランジスタ、東京大らが開発
東京大学と奈良先端科学技術大学院大学の共同研究グループは、新たに開発した結晶化酸化物半導体の形成技術を用い、「ゲートオールアラウンド(GAA)型酸化物半導体トランジスタ」を開発した。酸化物半導体デバイスのさらなる高集積化と高機能化を実現できる可能性が高まった。(2025/6/10)
研究開発の最前線:
強磁性半導体でキュリー温度530K、室温動作のスピン機能半導体デバイスに応用へ
東京大学は、強磁性半導体(Ga、Fe)Sbにおいてキュリー温度530K(257℃)を達成した。結晶の育成法を見直し、磁性体が常磁性状態から強磁性状態となる際のキュリー温度を大幅に上昇させることに成功した。(2025/6/9)
医療技術ニュース:
手のひらサイズの血管チップでがん転移過程の一部を可視化
東京大学は、3次元の血管構造周囲にがん細胞集団を配置した3次元in vitroモデル「がん-微小血管チップ」を開発し、がん細胞が血管に浸潤しがん細胞の塊を形成するまでの一連のプロセスを可視化した。(2025/6/9)
25μm間隔で穴径は10μm以下:
半導体ガラス基板にレーザー加工で微細穴 アスペクト比は20
東京大学は、次世代半導体向けガラス基板に対し、極めて微細な穴あけを高いアスペクト比で実現できる「レーザー加工技術」を開発した。ガラス基板はAGC製の「EN-A1」を用いた。(2025/6/4)
宇宙最大級、11個の超巨大ブラックホール集団を発見 偶然生じる確率は“10の64乗(=1不可思議)分の1未満”
国立天文台や東京大学などの国際共同研究チームは、11個の超巨大ブラックホールの集団が密集している領域を見つけたと発表した。この集団が偶然生じる確率は、とてつもなく低く、“10の64乗分の1未満”(10^64=1不可思議)の確率という。(2025/6/3)
組み込み開発ニュース:
ソフトウェア無線とミリ波通信モジュールによるローカル5Gミリ波対応基地局を開発
東京大学と村田製作所は、SDRを活用した小型ローカル5G基地局とミリ波通信モジュールを組み合わせ、ローカル5Gミリ波基地局を開発した。市販端末との接続検証では、いずれも良好なスループット性能が得られた。(2025/6/3)
研究開発の最前線:
半導体ガラス基板に10μm以下の穴あけ新技術 割れなしで高アスペクト比実現
東京大学は、半導体基板用ガラスへの極微細レーザー穴あけ加工技術を開発したと発表した。(2025/6/3)
研究開発の最前線:
結晶性化合物から加圧のみで水を得る技術を開発
筑波大学と東京大学は、結晶性化合物から加圧のみで水を得る技術を開発した。銅‐クロム/プルシアンブルー類似体に圧力をかけると、温度や湿度を調整しなくても、結晶内部の細孔に保持されていた水分を取り出せる。(2025/6/2)
ソニー、「STAR SPHERE」活動休止を発表 「宇宙事業の可能性は引き続き模索していく」
ソニーグループは30日、東京大学やJAXAと共同で推進してきた宇宙プロジェクト「STAR SPHERE」の活動休止を発表した。(2025/5/30)
組み込み開発ニュース:
何もない空中に多彩な触感を創出する超音波技術を開発、デバイス装着も不要
NTTと東京大学は、デバイスの装着無しで空中にリアルな触感を提示する超音波技術を開発した。超音波を皮膚に集束させて5Hzで回転させる刺激と、30Hz、200Hzの超音波刺激を合成して多彩な触り心地を創出する。(2025/5/29)
医療技術ニュース:
色の変化で力を可視化するウェアラブルセンサー
東京大学 生産技術研究所は、力の強さを色の変化で可視化するウェアラブルセンサーを開発した。力を加えると色が変わるメカノクロミックポリマーの構造をナノスケールで制御し、感度を最大14倍に高めた。(2025/5/26)
新型コロナワクチン、3カ月遅ければ2万人超が命を落としていた――東大・東北大の研究チームが試算
東京大学などの研究チームが、新型コロナワクチンの導入時期と誤情報の影響を数理モデルで解析。2021年の接種開始が現実より3カ月遅れていれば、死者数は2万人以上増えていた可能性があるという。(2025/5/23)
工作機械:
ペンで描いた線や記号をCNCへの加工指示に自動変換、加工の種類は色で選択
東京大学は、木材などに描いた線や記号を認識し、コンピュータ数値制御(CNC)切削機への加工指示を自動作成するシステム「Draw2Cut」を開発。ペンの色によって切削加工の種類を決め、指示の描き方のルールも整えた。(2025/5/20)
研究開発の最前線:
電気伝導性を持つ金属でマルチフェロイックな性質を電気的に実証
東京大学は、電子スピンがらせん状に配列したらせん磁性体金属で、らせんが巻く向きや電子的極性、トロイダルモーメントの制御に成功した。マルチフェロイックな性質を伝導体に適用し、電気的な実験で実証した。(2025/5/20)
量子コンピュータ:
東大IBMの量子コンピュータが156量子ビットに、Miyabiとのハイブリッド演算も
東京大学とIBMがゲート型商用量子コンピュータ「IBM Quantum System One」の2回目のアップデートを行うことを発表。また、東京大学と筑波大学が共同運営するスパコン「Miyabi」と接続した「量子AIハイブリッドコンピューティング」にも取り組む。(2025/5/19)
東大、156量子ビット「IBM Heron」プロセッサ導入 スパコン「Miyabi」とも接続
東京大学とIBMが、同大に設置・運用する量子コンピュータ「IBM Quantum System One」を、最新世代の156量子ビットプロセッサー「IBM Heron」へ2025年後半にアップグレードすると発表した。(2025/5/16)
何もない空中に「つるつる」「ざらざら」感じる技術、NTTが開発 デバイス装着不要
NTTは、超音波を皮膚に集中させることで、何もない空中に「つるつる」「ざらざら」などの“触り心地”を感じさせる新技術を、東京大学との共同研究で考案したと発表した。(2025/5/14)
組み込み開発ニュース:
半導体チップを世界最高レベルの効率で冷やす3次元マイクロ流路構造水冷システム
東京大学は、半導体チップの放熱効率を高める3次元マイクロ流路構造の水冷システムを開発した。圧力損失は従来比で62%低減し、1平方センチメートル当たり700W以上の熱処理能力を達成した。(2025/5/12)
搭載したAIレベルで有機的に連携:
カメラと制御機器が直接対話して学習! 「AI-to-AI通信技術」
東京大学は、「AI-to-AI通信技術」を初めて開発した。この技術を用いると、カメラや制御機器などの電子機器に搭載されたAI同士が直接対話し、協調学習することが可能となる。(2025/5/9)
東大、社会人向け「スマートヘルス・スクール」開設 デジタル×エイジングヘルス
東京大学は、新たな社会人教育プログラム「スマートヘルス・スクール」を開設し、受講者の募集を始めた。(2025/5/8)
東大数学の超難問、なぜかブルーアーカイブのファンアートが「最も端的な解説」と話題 描き手は何者?
ネット上で“大学入試史上最大の超難問”とされる1998年東京大学理系数学後期第3問。なぜか4月下旬から、スマートフォンゲーム「ブルーアーカイブ」のファンアートが「ネット上で最も端的な解説の一つ」だと話題になっている。一体どういうことか。(2025/5/1)
「腹立たしいことも」 人気漫画『チ。』31歳・東大卒の編集者、給与について赤裸々に告白
成果報酬ないんだ。(2025/4/28)
現役東大院生、“朝と夜の姿”の差が激しすぎて「本当に同一人物???」と反響 8万件の“いいね”集める
すごい!(2025/4/23)
にわかに地球規模のトピックとなった新型コロナウイルス。健康被害も心配だが、全国規模での臨時休校、マスクやトイレットペーパーの品薄など市民の日常生活への影響も大きくなっている。これに対し企業からの支援策の発表も相次いでいるが、特に今回は子供向けのコンテンツの無料提供の動きが顕著なようだ。一方産業面では、観光や小売、飲食業等が特に大きな影響を受けている。通常の企業運営においても面会や通勤の場がリスク視され、サーモグラフィやWeb会議ツールの活用、テレワークの実現などテクノロジーによるリスク回避策への注目が高まっている。