メディア

2012年の注目ガジェットをずらり紹介、タブレット経済圏がますます拡大：ビジネスニュースフォトギャラリー（4/4 ページ）

» 2011年12月19日 16時28分公開

[Dylan McGrath，EE Times]

　Intelが提唱する、超軽量で低消費電力のノートPC「UltraBook（ウルトラブック）」は、それほど消費者の興味をそそる製品ではないかもしれない。しかし、Ultrabookは速いペースで売り上げを伸ばすと予想されている。IHS iSuppliによれば、2012年以降、Ultrabookは堅調に出荷台数を伸ばし、2015年にはノートPCの世界出荷台数の43％に達する見通しだという（関連ニュース）。

　現在、AcerやASUSTeK Computerなど複数のPCメーカーがUltrabookを発売しているが、同市場に参入するメーカーは、今後さらに増えると予想される。

ASUSのUltrabook「ZENBOOK」

　これは筆者の個人的な見解だが、あなたが既に最新のタブレット端末やスマートフォンを持っているのなら、Ultrabookの購入はよく検討した方がよい。確かにUltrabookの消費電力は低いが、約1000米ドルという価格を考えれば、今年のクリスマスシーズンにはUltrabookよりも、すてきなセーターを買う方が賢明な選択といえるかもしれない。

Ultrabookの出荷台数予測　出典：IHS iSuppli

　3Dテレビが発売されて1年以上が経過するが、テレビの分野は、ネットワーク接続機能、スマートテレビなどさらに進化を続けている。私たちは、うさぎの耳のようなアンテナから信号を受信して白黒映像を映し出すテレビの時代から、長い時間をかけてようやくここまでたどり着いた。

フラットパネルテレビ

　iSuppliによると、米国では、ナショナルフットボールリーグ（NFL）のシーズン期間に入った9月以降、それまでの2カ月間は下落傾向にあったテレビの価格が1.5％上昇したという。液晶ディスプレイテレビとプラズマディスプレイテレビを含むフラットパネルテレビの2011年10月における平均価格は、2011年最高となる1153米ドルを記録した。iSuppliはその要因として、50インチ以上のフラットパネルテレビの売り上げが2％も増加し、小型のフラットパネルテレビの価格が0.5～2％低下したことを補完する形となったことを挙げている。

フラットテレビの平均価格の推移　出典：IHS iSuppli

　ただし、同社は「NFLの効果は、低迷傾向にある米国のテレビ全体の売上高を補完するには至らない。2011年のテレビの売り上げはこれまでと比較しても低迷しており、好調な売り上げがあまり期待できないホリデーシーズンに向けて、各テレビメーカーは気を引き締めている」と述べる。

　ただし、iSuppliのSelburn氏は、「価格が下落しているからといって、注目製品のリストからテレビを外す必要はない」と指摘する。消費者にとって、低価格というのはやはり魅力的である。同氏によると、例えば現在、新品の60インチ型液晶テレビの場合、セールの時期ではなくても、家電量販店で1000米ドル以下の価格で購入できるという。一方で同氏は、「価格の急落によって、テレビの販売台数が増加しても、その収益性は減少してしまう」との懸念を示している。

　3Dテレビに関しては、コンテンツが不十分な上に、それほど熱狂的な需要が無いにもかかわらず、その売上高は極めて低いベースから飛躍的に伸びると予測されている。iSuppliの予測によると、3Dテレビの世界出荷台数は、2011年には前年比463％増となる2340万台に達し、2012年にはさらに132％増となる5420万台まで急増する見込みだという。そして2014年には、1億台に到達するとみられる。