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「NVIDIAのチップ以外、全てそろう」ロボット市場攻めるST:PCIM Europe 2026(2/3 ページ)

» 2026年10月06日 11時00分 公開
[永山準,EE Times Japan]

48V系対応、ロボティクス向けBMS

 この他、STはBMSについてもロボティクス市場での展開を広げている。ロボティクス向けに提案するのが、バッテリー監視IC「L99BM114」を中心としたBMSソリューションだ。会場でも同ICを使ったBMSの評価システムを展示していた。

「L99BM114」を中心としたBMSソリューション。セル監視モジュールや絶縁トランシーバーモジュール、MCUボードを組み合わせている[クリックで拡大] 「L99BM114」を中心としたBMSソリューション。セル監視モジュールや絶縁トランシーバーモジュール、MCUボードを組み合わせている[クリックで拡大]

 L99BM114は最大14セルの監視、バランシング、保護に対応する。14個の独立したA-Dコンバーター(ADC)を搭載してセル電圧を測定するほか、セル電圧とパック電流の同期取得、クーロンカウンターを使った高精度な電流測定に対応する。

 担当者によれば、14セル対応としている理由の1つが、ロボットで使われる48V系への対応だ。またSTは、最大16セルに1チップで対応する次世代品も開発しているという。

 なおBMSではこのほか、より低電圧の用途に向けて、最大10セルを監視する「L9962」なども展開する。同製品はセル電圧測定のほか、過電圧/低電圧、過熱/低温、過電流、短絡などの保護機能を備え、最大70mA/セルのセルバランシングに対応する。掃除機や電動工具、Eスクーターなどを主な用途として想定している。担当者は「BMSでは自動車が非常に大きな重点分野だが、それだけではない。産業用途、そしてロボティクスなど幅広く対応する。そのため非常に低い電圧範囲から高電圧までカバーする製品をそろえている」と語っていた。

 通信では、ロボット内部の各サブシステム間を接続する高速RS485トランシーバー「ST4E1240」「ST4E1650」を紹介した。会場では、ロボットアームやハンド、ヒューマノイドの頭部をそれぞれ通信ノードに見立てたデモを披露。ST4E1240は最大40Mビット/秒、ST4E1650は最大50Mビット/秒に対応する。担当者は「各サブシステム間を通信させる上で重要なデバイスだ」と強調した。

ロボット内部の通信を想定した高速RS485トランシーバー「ST4E1240」「ST4E1650」について ロボット内部の通信を想定した高速RS485トランシーバー「ST4E1240」「ST4E1650」について[クリックで拡大]

 このほか、電流検出向けには、ハイサイド/ローサイドに対応する双方向ゼロドリフト電流センスアンプ「TSC240」を紹介。コモンモード電圧範囲は−4〜+100Vで、入力オフセット電圧は最大±20μV、オフセットドリフトは最大150nV/℃。モーター制御や電源管理などを主な用途として想定する。

双方向ゼロドリフト電流センスアンプ「TSC240」 双方向ゼロドリフト電流センスアンプ「TSC240」[クリックで拡大]

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