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「NVIDIAのチップ以外、全てそろう」ロボット市場攻めるST:PCIM Europe 2026(3/3 ページ)

» 2026年10月06日 11時00分 公開
[永山準,EE Times Japan]
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「NVIDIAのチップ以外なら、ほぼST製で」

 STが狙うロボティクス用途の例として、会場ではNVIDIAの「Jetson Orin」を搭載した自律移動ロボット(AMR)も展示した。

 電源部分には電圧レベルや充電などを管理するパワーコントローラーを配置し、緊急停止にも対応。加速度センサーや磁気センサーなどからの情報を処理するMCU、システム内部で必要な各種電圧を生成するDC-DCコンバーターなども組み込んでいる。モーター制御には評価ボード「EVSPIN32G4-DUAL」を2枚搭載し、それぞれで2基のモーターを制御する。

展示していた自律移動ロボット(AMR)。NVIDIAの「Jetson Orin」を搭載し、モーター制御や電源、センシングなどに多数のST製評価ボードを使用している 展示していた自律移動ロボット(AMR)。NVIDIAの「Jetson Orin」を搭載し、モーター制御や電源、センシングなどに多数のST製評価ボードを使用している[クリックで拡大]

 ヒューマノイドをはじめとしたロボットには、AI演算を担うプロセッサだけでなく、多数の関節を動かすモーター制御、MCU、パワー半導体、センサー、通信、BMSなど、多岐にわたる半導体が必要になる。STは、こうしたロボット内部の幅広い領域を1社でカバーできることを競争力として打ち出す。担当者はSTの製品群について「ダイオードから高度なMCUまで、そして数ワットの用途に使うMOSFETから数百キロワット級にも対応する炭化ケイ素(SiC)まで、われわれのポートフォリオは非常に幅広い」と強調。そのうえで、STの強みについて「製品の種類の多さだ。NVIDIAのチップ以外は、ほぼSTの製品だけを使ってシステムを構築できる。それが最大のメリットだ」と語っていた。

 なお、STはNVIDIAとの協業も強化している。2026年3月には、STのセンサーやMCU、モーター制御ソリューションをNVIDIAのロボット開発エコシステムと統合する協力を発表。その後、ロボティクス/フィジカルAI向け安全システム「NVIDIA Halos for Robotics」にも参画している。こうした補完関係も生かしながら、ロボティクス市場での事業拡大を狙っていく構えだ。

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