今回は、Micron Technologyの2026会計年度(2025年9月〜2026年8月期)の通年業績を説明する。
半導体メモリの大手メーカーであるMicron Technology(以降はMicronと表記)は2026年9月30日(米国時間)に、2026会計年度第4四半期(2026年6月〜2026年8月期)の四半期業績と2026会計年度(2025年9月〜2026年8月期)の通年業績(年度業績)を発表した。本コラムの前回では、2026会計年度第4四半期業績の概要をご報告した。今回は通年業績(年度業績)の概要をご説明する。
2026会計年度(2025年9月〜2026年8月期)の通年売上高は前年の3.56倍である1331億8800万米ドルに達した。通年売上高としては2年連続で過去最高を更新した。データセンター向けの需要が非常に強く、売上高と営業利益、利益率(営業利益/売上高)の上昇に大きく寄与した。
2026会計年度(2025年9月〜2026年8月期)の営業利益はGAAPベースが前年の10.2倍となる993億4000万米ドル、Non-GAAPベースが前年の9.33倍となる1011億9100万米ドルである。同年度の売上高営業利益率はGAAPベースが74.6%、Non-GAAPベースが76.0%と極めて高い。前年度はそれぞれ26.1%、29.0%だった。
2026会計年度(2025年9月〜2026年8月期)の通年業績概要[クリックで拡大] 出所:Micron Technology(2026年9月30日(米国時間)に公表された連結決算概要のプレスリリースから)次は事業部門(Business Unit)別の売上高を見ていこう。「CMBU(Cloud Memory Business Unit)」(クラウドメモリ)、「CDBU(Core Data Center Business Unit)」(コアデータセンター)、「MCBU(Mobile and Client Business Unit)」(モバイルとクライアント)、「AEBU(Automotive and Embedded Business Unit)」(自動車と組み込み)の4つの事業部門がある。
CMBUは、大規模ハイパースケールクラウド向けのメモリソリューションとデータセンター向けのHBM(high bandwidth memory)を扱う。2026会計年度の売上高は前年比219%増(3.19倍)の430億8500万米ドルである。
CDBUは、OEMデータセンター向けメモリソリューションと、全てのデータセンター向けストレージソリューションを扱う。2026会計年度の売上高は前年比420%増(5.2倍)の375億9200万米ドルである。
MCBUは、モバイルとクライアント向けのメモリソリューションとストレージソリューションを扱う。2026会計年度の売上高は前年比209%増(3.09倍)の366億100万米ドルである。
AEBUは自動車と産業、民生向けのメモリソリューションとストレージソリューションを扱う。2026会計年度の売上高は前年比234%増(3.34倍)の158億8600万米ドルである。
Micronの主力製品はDRAMとNANDフラッシュメモリである。2026会計年度の売上高に占めるDRAMの比率は76%で、前年度と変わらない。NANDフラッシュメモリの比率は24%で、前年度と比べて1ポイント上昇した。
2026会計年度通年のDRAM売上高は前年の3.52倍となる1006億7900万米ドル、NANDフラッシュメモリ売上高は前年の3.74倍となる317億8500万米ドルである。その他製品(主にNORフラッシュメモリ)の売上高は前年の2.44倍である7億2400万米ドルとなった。
DRAMとNANDフラッシュメモリ、その他製品(主にNORフラッシュメモリ)の2026会計年度売上高。なお比率は四捨五入があるので合計値は100%にならないことがある[クリックで拡大] 出所:Micron Technology(2026年9月30日に公表された連結決算概要のプレスリリースから)(次回に続く)
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