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日本製2nm半導体で医用AI画像診断システム開発へ、LSTCら:処理速度5倍、効率10倍目指す

技術研究組合最先端半導体技術センター(LSTC)ら5者は2026年10月20日、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の公募において「推論に特化した2nm世代半導体を活用する高速・低消費電力な医用画像処理システムの研究開発」が採択されたと発表した。日本で生産される最先端半導体のユースケース創出と医療の高度化に貢献するとしている。

» 2026年10月22日 15時30分 公開
[杉山康介,EE Times Japan]

2nm世代半導体で画像処理速度5倍、効率10倍以上目指す

 技術研究組合最先端半導体技術センター(LSTC)、北海道大学、富士フイルム、GEヘルスケア・ジャパン、imecは2026年10月20日、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の公募において「推論に特化した2nm世代半導体を活用する高速・低消費電力な医用画像処理システムの研究開発」が採択されたと発表した。

 同事業では、医療分野でのAI活用の障壁とされる消費電力、処理遅延の課題を解決するために、推論特化の2nm世代半導体を使い、エッジで動く高速/低消費電力な医用画像処理システムの開発を目指す。

 具体的には、より高精度な画像診断ができるという「フォトンカウンティングCT」の大容量画像データに対応可能なCT画像高速再構成AIと、臓器セグメンテーションAIによる「リアルタイム画像診断支援」、超音波画像とCT/MRI画像をリアルタイムで重ね合わせる「リアルタイム診療支援」、手術顕微鏡の術中映像から手術器具/解剖学的構造/出血をリアルタイムで計測する「リアルタイム手術支援」の3システムを開発する。

 これらを米IBMのAIアクセラレーター「IBM Spyre Accelerator」上で開発し、最適化を進めてから、2nm世代の推論特化AIチップへ移行する2段階アプローチを計画。現行のGPUと比べて画像処理の速度5倍以上、エネルギー効率10倍以上の達成を目指す。開発した技術は北海道大学病院で医療現場での有用性を検証し、臨床現場への社会実装を進める。

 LSTCら5者は「(同事業で)日本で生産される最先端半導体の社会実装ユースケースを創出するとともに、地域医療の診断高度化、手術支援の高度化に貢献し、日本の半導体産業と医療産業の競争力強化に貢献する」としている。

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