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メタバースデバイスの概要と動向:福田昭のデバイス通信(529) 2026年度版実装技術ロードマップ(12)(1/2 ページ)

「2026年度版 実装技術ロードマップ」の概要を紹介するシリーズ。今回は「2.2.2.2 メタバースデバイス」の概要を説明する。

» 2026年10月23日 14時00分 公開
[福田昭,EE Times Japan]

「2.2.2.2 メタバースデバイス」の概要を説明

 電子情報技術産業協会(JEITA)が2026年6月に発行した「2026年度版 実装技術ロードマップ」の概要をご報告するシリーズの第12回である。報告のベースは、2026年6月9日に開催された完成報告会(注:報告会の撮影および録音は禁止)の講演スライドとロードマップ本体だ。ロードマップの策定を担当したJEITA Jisso技術ロードマップ専門委員会(JJTRC:Japan Jisso Technology Roadmap Council)のご協力を得て講演スライドの一部を掲載している。この場を借りて同委員会の皆さまに深く感謝したい。

「2026年度版 実装技術ロードマップ」の目次 「2026年度版 実装技術ロードマップ」の目次。同ロードマップ(PDF版)の購入サイトから抜粋したもの[クリックで拡大]

 シリーズの第4回では、「第2章 注目される市場と電子機器群」の第2章第2節「2.2 情報通信」の概要説明を始めた。「2.2 情報通信」は、「2.2.1 コンピューティングの分類および動向」と「2.2.2 モバイルデバイス、メタバース」に大別される。前々回と前回では「2.2.2 モバイルデバイス、メタバース」の最初の項目である「2.2.2.1 モバイルデバイス」の概要を前後編でご報告した。今回は「2.2.2.2 メタバースデバイス」の概要をご説明しよう。

「第2章第2節(2.2) 情報通信」の構成[クリックで拡大] 「第2章第2節(2.2) 情報通信」の構成[クリックで拡大] 出所:「2026年度版 実装技術ロードマップ」(PDF版)

 「2.2.2 モバイルデバイス、メタバース」は、「2.2.2.1 モバイルデバイス」と「2.2.2.2 メタバースデバイス」「2.2.2.3 5Gミリ波、6G実装動向」の3つに分かれている。今回で採り上げる「2.2.2.2 メタバースデバイス」は「(1)HMDの動向」と「(2)眼鏡型スマートグラスの動向」で構成する。

「2.2.2.2 メタバースデバイス」の構成 「2.2.2.2 メタバースデバイス」の構成[クリックで拡大] 出所:「2026年度版 実装技術ロードマップ」(PDF版)

メタバースとは何か

 「メタバース(Metaverse)」とは、インターネット上に構築された3次元の仮想空間を指す。超越を意味する「メタ(Meta)」と、空間と時間のあらゆる事象(森羅万象)を意味する「ユニバース(Universe)」を組み合わせた造語である。ユーザーが専用の機器(メタバースデバイス)を着用することで、仮想空間に入り込んで現実に近い体験を得られる、あるいは現実空間に存在しつつ仮想空間の情報を得られる。

 メタバースデバイスには大別すると、「ヘッドマウントディスプレイ(HMD:Head Mounted Display)」と「眼鏡型スマートグラス(Smartglasses)」がある。

 「ヘッドマウントディスプレイ(HMD:Head Mounted Display)」は、主にゴーグルとハンドジェスチャーで構成される。仮想空間への没入感が非常に高い。ゴーグルは仮想空間の視覚情報(映像)と聴覚情報(音声)をユーザーに与える。ハンドジェスチャーは手の動きを入力する。視線入力機能と音声入力機能を備えたHMDもある。

 実装技術ロードマップ本体では、Appleが2024年に発売したHMD「Apple Vision Pro」を分解して内部を解析した写真とテキストを掲載している。「Apple Vision Pro」は実装技術ロードマップの発行時点で最も多機能かつ高性能のHMDであり、読み応えがありそうだ。

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