2018年9月6日午前3時8分ごろに北海道で発生した大きな地震に伴い生じている北海道全域に及ぶ停電により、半導体や電子部品の生産拠点に影響が及んでいる。
2018年9月6日午前3時8分ごろに北海道で発生した大きな地震に伴い生じている北海道全域に及ぶ停電により、半導体や電子部品の生産拠点に影響が及んでいる。北海道に生産拠点を持つ各社の状況をまとめた(9月6日午後2時)
ミネベアミツミの半導体前工程製造拠点「ミツミ電機千歳事業所」(千歳市)は地震発生時に稼働していたが、速やかに避難を行うなどし安全を確保。「全従業員の無事を確認した」(ミネベアミツミ)。停電により稼働を停止しているが、建屋などの物的被害はなく「現在、建屋内に一部従業員が入り状況確認を進めている」という。「ただ、停電のため工場内は暗く、詳細な確認は復電後になる見込み。復電後、できるだけ速やかに稼働を再開したい」(同)としている。
パナソニックは、千歳市に車載用セラミック部品を生産する拠点、帯広市に車載用リレーなどを生産する拠点を持つ。パナソニック広報によると、6日午前9時時点で、両拠点ともに建屋などに被害は発生していないものの、停電により稼働を停止しているという。
函館市に水晶デバイスを製造する拠点と、千歳市に開発拠点を展開する日本電波工業は、「従業員などへの人的被害や、建物、製造設備への大きな被害はない。停電の影響により、生産が停止しているが停電が解消次第、生産を再開する予定」としている。
セイコーエプソンは、TFT液晶パネルなどを製造する千歳事業所(千歳市)など北海道内の各拠点で9月6日は臨時休業とし、千歳事業所の稼働も停止している。「細かな被害状況などについては現在、確認中」(セイコーエプソン広報)としている。
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