Micronの四半期業績、売上高が過去最大を更新：福田昭のストレージ通信（272）（1/2 ページ）

今回は、Micron Technologyの2025会計年度第1四半期（2024年9月〜11月期）の四半期業績を紹介する。

[福田昭，EE Times Japan]

四半期の売上高は過去最高も、営業利益は過去最高に届かず

　半導体メモリの大手メーカーであるMicron Technology（以降はMicronと表記）は2024年12月18日（米国時間）に、2025会計年度第1四半期（2024年9月〜11月期）の四半期業績を発表した。同社の会計年度は9月を期初、8月を期末としている。標準的な会計年度の四半期と比べて期末が1カ月早い。このため、半導体メモリ大手の業績を予測する先行指標としての意味合いを有する。

　2025会計年度第1四半期（2024年9月〜11月期）の売上高は前四半期比（前期比）12.4％増、前年同期比84.3％増の87億900万米ドルである。四半期ベースの売り上げとしては過去最高を更新した。前期までの過去最高は2022会計年度第3四半期（2022年3月〜5月期）の86億4200万米ドルだった。なお7四半期連続で売上高は前期を上回った。

　2025会計年度第1四半期（2024年9月〜11月期）の営業利益はNon-GAAPベースで前四半期比（前期比）37.2％増の23億9400万米ドルである。前年同期は赤字で、営業損失（Non-GAAPベース）は9億5500万米ドルだった。2025会計年度第1四半期のGAAPベースによる営業利益は前四半期比（前期比）42.8％増の21億7400万米ドルである。前年同期は赤字であり、GAAPベースで11億2800万米ドルの営業損失を計上した。

2025会計年度第1四半期（2024年9月〜11月期）の四半期業績概要［クリックで拡大］ 出所：Micron Technology（2024年12月18日に公表された連結決算概要のプレスリリースから）

　2025会計年度第1四半期（2024年9月〜11月期）の売上高営業利益率はNon-GAAPベースが27.5％、GAAPベースが25.0％とかなり高い。なお前四半期（前期）の売上高営業利益率はNon-GAAPベースが22.5％、GAAPベースが19.6％だった。

四半期業績（GAAPベース）の推移（売上高と営業損益、売上高営業利益率）。Micron Technologyの公表値を筆者がまとめたもの［クリックで拡大］