メディア

中国のDRAM大手CXMT、NANDフラッシュに参入か:大手2社が互いの領域へ(1/3 ページ)

中国のDRAM大手ChangXin Memory Technologies(CXMT)が、NANDフラッシュメモリ市場への参入を検討しているという。AIサーバ需要を背景にメモリ不足が続く中、NAND大手Yangtze Memory Technologies Corp(YMTC)もDRAMへの参入を模索していて、中国の大手メモリ2社が互いの事業領域へ進出する動きが進んでいる。

» 2026年09月25日 13時30分 公開
[Majeed Ahmad,EE Times]

 NANDフラッシュメモリ市場に、中国から新たなプレーヤーが参入しようとしている。報道によると、既にDRAM市場を揺るがす存在となっている中国メーカーChangXin Memory Technologies(CXMT)は、AIサーバからの需要急増によって生じた世界的なメモリ不足を商機と捉え、NANDフラッシュ市場への参入準備を進めているという。データセンターでは、AIワークロードを保存するために、NANDフラッシュを用いたSSDの需要が高まっている。

 Reutersによると、CXMTは中国・北京の新工場で、NANDチップの研究開発用生産ラインを構築しているという。さらに、北京に研究所も設立し、NANDフラッシュ技術開発をはじめとする各種プロジェクトを進めている。また、中国のあるスタートアップが、AIシステム/スーパーコンピュータ向けのストレージ製品にCXMTのNANDチップを採用する方向で、CXMTと協議しているとも伝えている。

CXMTのNAND参入への取り組みは、北京の研究開発用ラインから始まるとみられる CXMTのNAND参入への取り組みは、北京の研究開発用ラインから始まるとみられる[クリックで拡大] 出所:CXMT

 何よりもまず注目すべきは、CXMTが同社の中核となるDRAM事業の枠を超えて事業領域を広げようとしていることだ。中国の2大メモリメーカーであるCXMTとYangtze Memory Technologies Corp(YMTC)はこれまで、2つの主要なメモリ分野において戦略的に事業を展開してきた。CXMTは中国最大のDRAMメーカーで、YMTCは中国のNAND市場をリードしてきた。

 しかし、Reutersが2026年4月に報じたところによると、YMTCはCXMTの中核市場への参入を検討し、低消費電力DRAMのサンプルを顧客企業へ提供したという。YMTCは2026年末までに顧客企業からのフィードバックを受ける予定で、それに基づきDRAMの生産を開始するかどうかを判断するとしている。一方、CXMTは現在、NAND市場への進出を検討している。

 表面的には、CXMTとYMTCが互いの得意とするメモリ分野へ進出するための準備を進めているように見えるかもしれないが、両社はいずれも、中国の国家半導体ファンドや地方政府による支援を受けている。CXMTは安徽省合肥市から支援を受けて成長を遂げ、またYMTCは湖北省武漢市からの支援を受けて事業を拡大してきた。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

特別協賛PR

RSSフィード

公式SNS

All material on this site Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
This site contains articles under license from AspenCore LLC.