スポンジチタン廃材の再生技術(1):
スポンジチタン廃材の再生技術が必要なワケ
本連載では、大阪大学 接合科学研究所 教授の近藤勝義氏の研究グループが開発を進める「スポンジチタン廃材の再生技術」を紹介。第1回では、国内でスポンジチタン廃材の再生技術が求められている要因について解説する。(2025/7/4)
組み込みイベントレポート:
広がるハイパースペクトルカメラの可能性――画像センシング展2025レポート
2025年6月11〜13日にパシフィコ横浜で開催された「画像センシング展2025」では、さまざまな画像処理機器やセンシング技術の展示が行われた。ハイパースペクトルカメラがアプリケーションの広がりを見せるとともに、前回から引き続きAIを活用した画像認識にも注目が集まった。(2025/7/3)
MOSFETでノーマリーオフ10A超の動作:
最大の壁、p層を克服!酸化ガリウムでFLOSFIAが達成した「世界初」
FLOSFIAが、「世界で初めて」(同社)酸化ガリウム(α-Ga2O3)MOSFETでノーマリーオフ特性を有する10A超の大電流動作を実現した。酸化ガリウムパワー半導体開発において、最大の課題とされてきた「p層」(導電型p型半導体層)の改良に成功した。(2025/7/2)
研究開発の最前線:
白金を超える性能の単結晶高エントロピー合金を開発
早稲田大学は、メソポーラス構造を持つ、単結晶高エントロピー合金を開発した。5元素以上の合金の単結晶化と高比表面積化を両立したことで、白金触媒の2.9倍となる性能を達成した。(2025/6/25)
研究開発の最前線:
MLCC強誘電体界面の電荷分布直接観察に成功 理解と性能向上を加速
東京大学の研究グループらは、科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業「ERATO」において、強誘電体ドメイン界面における電荷分布の直接観察に成功した。(2025/6/17)
研究開発の最前線:
CMPやプラズマ処理不要、新規接合膜による300mmウエハー接合に成功
横浜国立大学は、新規接合膜を用いて、300mmシリコンウエハー上への成膜と直接接合に成功した。CMPやプラズマ処理を行うことなく、接合界面が形成されたことも確かめた。(2025/6/17)
医療技術ニュース:
薬剤を2000倍に濃縮して内包できる無機ナノ粒子カプセル作製法を確立
北海道大学らは、無機ナノ粒子を構成要素としたナノサイズの中空カプセル構造体作製技術を開発した。薬剤を2000倍以上に濃縮して効率的に内包できるため、次世代の薬物送達キャリアとして期待される。(2025/6/17)
出力0dBm、データレート280Gbps:
高速/高出力の300GHz帯信号生成システムを実現 6G開発に弾み
日本電信電話(NTT)とNTTイノベーティブデバイスおよび、Keysight Technologiesは、高速無線通信などに用いられるJ帯フルバンド(220G〜325GHz)をカバーする「増幅器モジュール」と、信号のひずみを高い精度で補償できる「測定システム」を開発した。これらを組み合わせ、300GHz帯で0dBmという高い出力と、280Gビット/秒という高速データレートの信号生成に成功した。(2025/6/16)
高周波デバイス特性を高精度に測定:
導波路の接続状態をAIで自動判定
産業技術総合研究所(産総研)は、ミリ波やテラヘルツ波を利用する通信機器などに搭載される電子部品の特性を高い精度で比較的容易に測定するための技術を開発した。測定結果に影響を与える導波路の接続状態を、AI技術によって自動判定する。これによって、測定経験が浅いエンジニアでも安定した測定が行えるという。(2025/6/16)
スピントロニクスデバイスに応用:
次世代半導体材料SnSの研究が前進、大面積の単層結晶成長に成功
東北大学と量子科学技術研究開発機構、英国ケンブリッジ大学らによる研究グループは、次世代半導体材料として注目されている一硫化スズ(SnS)について、大面積単結晶を成長させることに成功し、その結晶を単層の厚さに薄膜化する新たな手法を確立した。SnS半導体はスピントロニクスデバイスなどへの応用が期待されている。(2025/6/12)
結晶化した酸化物半導体を形成:
GAA型酸化物半導体トランジスタ、東京大らが開発
東京大学と奈良先端科学技術大学院大学の共同研究グループは、新たに開発した結晶化酸化物半導体の形成技術を用い、「ゲートオールアラウンド(GAA)型酸化物半導体トランジスタ」を開発した。酸化物半導体デバイスのさらなる高集積化と高機能化を実現できる可能性が高まった。(2025/6/10)
研究開発の最前線:
強磁性半導体でキュリー温度530K、室温動作のスピン機能半導体デバイスに応用へ
東京大学は、強磁性半導体(Ga、Fe)Sbにおいてキュリー温度530K(257℃)を達成した。結晶の育成法を見直し、磁性体が常磁性状態から強磁性状態となる際のキュリー温度を大幅に上昇させることに成功した。(2025/6/9)
Dell Technologies World 2025で紹介
チャットbotだけじゃない 米国流「本格的AI活用」とは
人工知能(AI)技術の利用が広がる中、どうビジネス価値を生み出すかが課題になっている。先行して取り組んでいる米国の組織はAI技術をどう利用しているのか。具体例を紹介する。(2025/6/5)
25μm間隔で穴径は10μm以下:
半導体ガラス基板にレーザー加工で微細穴 アスペクト比は20
東京大学は、次世代半導体向けガラス基板に対し、極めて微細な穴あけを高いアスペクト比で実現できる「レーザー加工技術」を開発した。ガラス基板はAGC製の「EN-A1」を用いた。(2025/6/4)
研究開発の最前線:
半導体ガラス基板に10μm以下の穴あけ新技術 割れなしで高アスペクト比実現
東京大学は、半導体基板用ガラスへの極微細レーザー穴あけ加工技術を開発したと発表した。(2025/6/3)
FAニュース:
キヤノンMJがナノ3DX線顕微鏡発売、半導体や全固体電池の研究開発/故障解析支援
キヤノンマーケティングジャパンは、米国Sigray製のナノ3DX線顕微鏡「ApexHybrid-200」を販売する。(2025/5/27)
電解液中の微量な水分:
マグネシウム電池の劣化要因は「水」だった 北大が解明
北海道大学は、マグネシウム電池における劣化挙動を調べ、電解液中に含まれる微量の水分が主要因であることを突き止めた。水分の混入を厳格に管理すれば、マグネシウム電池の高エネルギー動作が実現できるという。(2025/5/26)
医療技術ニュース:
色の変化で力を可視化するウェアラブルセンサー
東京大学 生産技術研究所は、力の強さを色の変化で可視化するウェアラブルセンサーを開発した。力を加えると色が変わるメカノクロミックポリマーの構造をナノスケールで制御し、感度を最大14倍に高めた。(2025/5/26)
研究開発の最前線:
多角的な機器分析により全固体電池の性能劣化メカニズムを解明
東レリサーチセンターは、さまざまな機器分析を組み合わせ、全固体電池の正極内部で電極活物質と固体電解質が剥離していることや、硫化物固体電解質の化学変化が電池性能の劣化を招くことを明らかにした。(2025/5/22)
3Dプリンタニュース:
NTNの微細塗布装置が新たなバイオプリンティング方式として医療/創薬に貢献
NTNが開発した「微細塗布装置」が新たなバイオプリンティング方式として、抗原検査をはじめとするライフサイエンス分野の研究活動に採用された。(2025/5/20)
研究開発の最前線:
ステンレス鋼表面に発生する腐食の起点を特定する手法を開発
東北大学は、ステンレス鋼表面に生じる、サブミクロンの腐食の出発点を特定する手法を開発したと発表した。金属が溶解するサイズを小さくとどめ、腐食起点を特定可能になった。(2025/5/17)
製造マネジメントニュース:
国内ナノ材料市場規模は2050年に6兆8000億円 AIで新材料発見が加速
矢野経済研究所は、8種類のナノメートル領域材料を対象とした、ナノ材料の国内市場規模予測について発表した。2025年は1兆4117億円で、2050年には6兆8000億円へ拡大すると予測する。(2025/5/16)
CAE解析とExcelを使いながら冷却系設計を自分でやってみる(7):
「ふく射」による熱の伝わり
CAE解析とExcelを使いながら冷却系の設計を“自分でやってみる/できるようになる”ことを目指す連載。連載第7回は、「ふく射」による熱の伝わりについて考える。(2025/5/12)
強誘電体の自発分極の影響を測定:
MRAMの省電力化につながるか 強磁性体の保磁力変化を確認
東京科学大学と住友化学は、強磁性体の自発分極による強磁性体の保磁力について、その変化を確認した。MRAM(磁気抵抗メモリ)の消費電力をさらに小さくできる可能性が高いという。(2025/5/13)
自宅の庭に“巨大なビオトープ”を作って1年後、網を入れると…… 興味深い結果に「初めて見た」「ほんと面白い」
これからの変化も楽しみ。(2025/5/11)
最高エネルギー密度は129.3Wh/kg:
Siナノ粒子をグラファイトに添加、蓄電デバイスが高性能に
秋田大学は、リチウムイオンキャパシター用の「三元複合負極材」を開発した。この負極材を用いて試作したリチウムイオンキャパシターは、129.3Wh/kgという最高エネルギー密度を達成した。(2025/5/8)
医療機器ニュース:
長さ0.8mm、直径0.03mmの縫合針をつかめる医療機器を発売
河野製作所は、直径0.5mm以下の血管などへの手術で使用される医療機器「Neo持針器」を発売する。血管やリンパ管などを縫合する手術の際に用いる、微細な縫合針をつかむための専用機器だ。(2025/5/2)
材料技術:
江崎グリコが人体の老化を防ぐ新素材を開発 大阪・関西万博で披露
江崎グリコは「2025年日本国際博覧会」で老化細胞除去剤の研究開発を紹介している。同年5月末からはシグネチャパビリオン「EARTH MART」で米由来の素材と砂糖を用いたキャラメルの配布を予定している。(2025/5/1)
従来比10倍で光を検知可能:
AI演算高速化に「磁気」で勝負、TDKが光検知素子を開発
TDKは、高速で光を検知できる独自の素子「Spin Photo Detector(スピンフォトディテクター)」を開発し、原理実証に成功した。小型の光トランシーバーを実現できる可能性があり、今後AIデータセンターでの導入が必要とされる光電融合分野に適用できる技術だとする。(2025/4/23)
買ったら高いPCのキーボードを、ストロングスタイルで自作してみたら…… 「そうはならんやろ」な制作過程に「え?」「力強い」
気が遠くなるような作業。(2025/4/23)
発光材料に量子ドットを採用:
光ファイバー通信向け1550nm帯用VCSELを開発
情報通信研究機構(NICT)は、ソニーセミコンダクタソリューションズと共同で、光ファイバー通信に向けた1550nm帯用面発光レーザー(VCSEL)を開発した。光ファイバー通信向け光源の小型化や低消費電力化、低コスト化が可能となる。(2025/4/14)
元司書みさきの同人誌レビューノート:
植物細胞の構造をモチーフにしたタイポグラフィがステキ! デザインの楽しさが詰まった同人誌にわくわくが止まらない
『植物細胞プレパラート カバーガラス版』『植物細胞プレパラート モノクロ標本版』をご紹介。(2025/4/13)
「肉眼では見えません」 万博「ミャクミャク」記念500円硬貨に“隠された秘密”が発見されネット騒然 → 実際に確認してみた
まさかこんなところに……!(2025/4/10)
研究開発の最前線:
次世代太陽電池用SnS薄膜の最適組成を新手法で解明
東北大学は、太陽電池などへの応用が期待される硫化スズ薄膜の組成を、精密に制御する成膜技術を開発した。スズと硫黄の比率が微妙に異なる薄膜を作製し、電気的性質と膜質への比率の違いによる影響を解明した。(2025/4/9)
熱電発電デバイスへの応用に期待:
熱電材料として「Mg2Sn単結晶」が実用レベルに
東北大学と精華大学(中国)の研究グループは、マグネシウム・錫化合物(Mg2Sn)単結晶について、n型とp型の両方で熱電性能を高めることに成功した。自動車排熱や産業排熱を利用して発電する熱電発電デバイスへの応用が期待される。(2025/4/3)
スマート工場最前線:
世界シェアトップの測長SEMをDigital&Cleanで生産、日立ハイテクのマリンサイト
日立ハイテクは世界シェア70%の測長SEMに代表される半導体検査装置を新拠点の「マリンサイト」を開設した。マリンサイトは「Digital&Clean」のコンセプトの下で自動化やグリーン化を進めている。(2025/3/31)
Innovative Tech:
人間の脳がガラスに──火山噴火で埋まった古代ローマ都市、遺体の頭蓋骨に“黒曜石”似の物質 海外チームが分析
イタリアのローマ・トレ大学などに所属する研究者らは、西暦79年のベスビオ火山噴火で埋没した古代ローマ都市ヘルクラネウムで発見された人間の頭蓋骨内から、黒く光るガラス状物質が発見された研究報告を発表した。(2025/3/31)
リンゴを1年間、水の中で放置→顕微鏡で見てみたら…… 衝撃の実験結果に「これはすごい」「息をのみました」【タイムラプス記事3選:海外編】
すごい!(2025/3/29)
組成を精密に制御する手法も開発:
東北大、太陽電池用SnS薄膜の最適組成を解明
東北大学は、太陽電池に用いられる硫化スズ(SnS)薄膜の組成を精密に制御する手法を開発するとともに、「組成のずれ」が電気的特性や膜質に与える影響を実験的に解明した。(2025/3/28)
ダイソーの“トリュフ塩”を顕微鏡で観察したら…… “予想外の結果”に大反響 「生き物みたい」
メーカーや店舗を評価する声も。(2025/3/31)
研究開発の最前線:
超分子ポリマーの構造と機能を同時に観察する新手法
北陸先端科学技術大学院大学は、高速原子間力顕微鏡を活用した固液界面における一分子イメージングにより、これまで不可能だった超分子ポリマーの構造解析に成功した。(2025/3/21)
モノづくり最前線レポート:
電子顕微鏡が日立ハイテクの新たな第3の柱を生み出す、測長SEMや医用機器に続け
日本における電子顕微鏡開発の歴史で重要な役割を果たしてきた日立。同社の電子顕微鏡事業を継承する日立ハイテクは、測長SEM、医用機器に続く新たな第3の柱となる事業を生み出すべく、電子顕微鏡をはじめとする解析装置や分析機器から成るコアテクノロジーソリューションの事業展開を強化している。(2025/3/14)
研究開発の最前線:
レゾナックと島津製作所 走査型プローブ顕微鏡の特許ライセンス契約締結
レゾナックと島津製作所は、走査型プローブ顕微鏡に関する特許ライセンス契約を締結した。今後、島津製作所が販売するSPMのオプションソフトウェアとして、同技術の搭載が検討される。(2025/3/13)
製造現場向けAI技術:
半導体製造時に機械学習活用で10nm以下の欠陥を検出、日立が開発
日立製作所は、半導体の製造において10nm以下の欠陥を検出できる画像処理技術を開発した。機械学習を活用し、検出感度を回路レイアウトに応じて調整することで、微小欠陥を効率的に検査できる。(2025/3/12)
研究開発の最前線:
長寿命の高性能光電陰極を簡便に作製できる新手法を開発
名古屋大学は、加速器などに用いられる高性能な光電陰極の新しい製造手法を開発した。従来法よりも簡便で、作製した光電陰極は酸素に対する耐久性が高く、表面から内部まで均質な組成比が得られる。(2025/3/11)
高密度センシング機能の実現も:
光応答性と強誘電性が共存する固体有機材料 メモリ応用に期待
東北大学は、有機分子の分子設計と固体中における分子配列を適切に制御することで、複数の機能を共存させた「固体有機材料」を信州大学と共同で開発した。この材料は、固体状態で光応答性と強誘電性が共存しており、高密度な電場−光メモリ素子への応用が期待される。(2025/3/5)
研究開発の最前線:
180℃、常圧水素下で繊維強化プラスチックを分解できる固体触媒を開発
東京大学は、繊維強化プラスチックを分解できる固体触媒を開発した。180℃、常圧水素下で加水素分解でき、ビスフェノールAといった樹脂モノマーの回収に成功した。(2025/3/4)
医療技術ニュース:
キネシン分子モーターKIF12が脂肪肝や肝硬変を抑制する仕組みを発見
東京大学は、ヒト家系と遺伝子操作マウスの解析により、脂肪肝や肝硬変を食い止める分子モーターを発見した。キネシン分子モーターのKIF12が脂肪合成酵素の分解を助け、肝細胞への脂肪滴蓄積を防ぐことが分かった。(2025/3/4)
今こそ知りたい電池のあれこれ(30):
リチウムイオン電池の耐久性と寿命を左右する「機械的強度」と「化学的安定性」
注目を集めるリチウムイオン電池をはじめ「電池のあれこれ」について解説する本連載。今回は、リチウムイオン電池の電極に求められる4つの特性のうち残りの2つ、「機械的強度」と「化学的安定性」について解説する。(2025/3/4)
PR:阪大が「HPC×データ基盤」方式で解決したかった“あの課題” NECと共に挑む「研究力向上」の舞台裏
(2025/3/5)
にわかに地球規模のトピックとなった新型コロナウイルス。健康被害も心配だが、全国規模での臨時休校、マスクやトイレットペーパーの品薄など市民の日常生活への影響も大きくなっている。これに対し企業からの支援策の発表も相次いでいるが、特に今回は子供向けのコンテンツの無料提供の動きが顕著なようだ。一方産業面では、観光や小売、飲食業等が特に大きな影響を受けている。通常の企業運営においても面会や通勤の場がリスク視され、サーモグラフィやWeb会議ツールの活用、テレワークの実現などテクノロジーによるリスク回避策への注目が高まっている。