つまり、わが国においては、「ダイエットフィーバー」とも呼べる時期が、GW後と正月休み後の少なくとも2回、発生していることが分かります。
分からないのは「2カ月周期」です。なぜ、2カ月のタイミングで、ニュースの見出し数は増減を繰り返しているのか。ニュースは、意識的であれ無意識的であれ、読者に読ませるために、もっとも効果的なタイミングで投入されるはずです。
その、最も効果的なタイミングの周期が2カ月であるということは、どういうことか。
私はここに、本連載を通して検証する予定の、1つの大きな仮説を提示したいと思います。
「私たちは、1つのダイエットを、2カ月以上連続して続けることができない」
つまり、私たちのダイエットは成功するにしろ、失敗するにしろ(恐らく、大部分が失敗する)、2カ月以上は続かない、ということです。
この「ダイエットライフサイクル、2カ月説」は、今回の連載だけでも裏が取れます。
などのような、時系列的な事情の他にも、
などの物理的な事情などからも検証できるのはないかと思っています。
しかし、最も重要な理由は、「ダイエットに失敗することを運命付けられている私たち自身」にあるのではないか ―― と考えています。
本連載では、今後数回にわたって、冒頭で示した「私たち人類は、ダイエットに失敗しなければならない」という仮説を軸に、いろいろな数字を回してみようと思っております。
では、今回の内容をまとめます。
次回は、「私たち人類は、ダイエットに失敗しなければならない」という仮説の一つ検証アプローチとして「一つのダイエットを、2カ月以上連続して続けることができない」を、数字で示せるか試してみたいと思います。
また、「ダイエット(に成功した状態)は美しい」という概念の発生を、歴史的または地域的な差異から調査し、また、人類がそのような概念に至った理由についても迫ってみたいと思います。
では、来月、またお会いしましょう。
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