Canesta(カネスタ)は、マイクロソフトによる買収に合意し、正式な契約書に署名した。
カネスタは、ユーザーインターフェイスなどのアプリケーションに向けた3D(3次元)センシング技術の開発に取り組む企業である。同社は、3Dセンシング技術をシングルチップで実現したプラットフォームを開発している。
契約の詳細は明らかにされていないが、買収の手続きは2010年末までに完了する見込みだ。
カネスタは、「当社は、CMOS技術で製造する小型の3D『カメラ』チップのファミリを開発した。これらのチップを使えば、パソコンやテレビ、テレビゲーム機、スマートフォンといった民生用機器において、機器周辺の3D『深度マップ』をリアルタイムに表示できるようになる。この技術は、革新的な3Dユーザー体験をもたらし、機器の機能や利便性を飛躍的に改善するものだ。何よりも、使ってみると単純に面白い」と述べる。
なおカネスタは2009年に1600万米ドルを増資した。その際の投資団には、Carlyle Growth Partners、Hotung Venture Group、Venrockなどの既存の企業に、新たにQuanta ComputerとSMSCの2社が加わっている。
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