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震災チャリティーのオンライン技術セミナー開催へ、シグナルインテグリティーの大家が講演を寄贈実装技術 震災復興

震災の復興支援に向けて、シグナル/パワーインテグリティーとEMCの各分野の専門家によるチャリティーセミナーを米社がインターネットで配信する。

» 2011年04月15日 22時01分 公開
[薩川格広,EE Times Japan]

 EMC(電磁両立性)関連製品の技術営業やコンサルティングを手掛ける米国のTechDreamは、東日本大震災の復興を支援する基金の創設に向けて、インターネット経由で視聴できる技術セミナー(いわゆるウェビナー)を2011年4月21日と22日(いずれも日本時間)に開催する。21日はシグナルインテグリティーとパワーインテグリティーをテーマにし、22日はEMCを取り上げる。利用者は、事前登録の上、両日それぞれ25米ドル以上の募金でセミナーを視聴可能だ。TechDreamはこのウェビナーの売り上げを全て、赤十字社を通じて震災の復興に寄付する。なお同社は、日本のハードウェア技術者でEMC対策に取り組んでいた府川佳広氏が2002年に創設した。

 今回のウェビナーには、各分野の大家が無償で協力し、講演を寄贈する。例えば21日にはまず、静岡大学工学部システム工学科の教授で、3次元電磁界シミュレータ「BLESS」をソニーと共同で開発した成果などで知られる浅井秀樹氏が登壇し、「Introduction to Power/Signal Integrity Simulation for EMC Design(EMC設計のためのパワー/シグナルインテグリティー入門)」と題して講演する。続いて、国内でも著書「高速デジタル信号の伝送技術 シグナルインテグリティ入門」が販売されている、シグナルインテグリティーの技術コンサルタントとして高名なエリック・ボガティン(Eric Bogatin)氏が、「Measuring Milliohm PDN Components with a 50 Ohm VNA(百万個のPDM(電源分配網)要素を50Ωのベクトルネットワークアナライザーで測定する)」と題して講演する。

 ウェビナーの開催時間は、第1日目が日本時間で4月21日(木)の午前8:00〜10:00、第2日目が4月22日(金)の午前8:00〜10:00である。プログラムの詳細は、TechDreamのこちらのページから確認可能だ。マイクロプロセッサ大手ベンダーに勤務し、シグナルインテグリティーやパワーインテグリティーに造詣が深いある日本人エンジニアは、今回のウェビナーについて、「そうそうたる講師陣がそろう。日本から参加する価値も大きい」とコメントしている。

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