この記事は、2020年7月27日発行の「電子機器設計/組み込み開発 メールマガジン」に掲載されたEE Times Japan/EDN Japanの編集担当者による編集後記の転載です。
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2020年第1四半期(4月〜6月)の決算発表シーズンに入ってきました。この第1四半期は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)がもたらした各業界への影響が大きく表れてくることが予想される期間であり、特に自動車関連の業界への打撃が気になるところです。そんな中で2020年7月21日、日本電産は減収ながら営業利益が前年同期比同1.7%増の281億円となったことを発表。最も大きな影響を受けた車載事業に絞れば売り上げがほぼ半減したにもかかわらず、黒字を維持したことも明かしました。
この数字を実現したのが同社独自の生産性改善プロジェクト「WPR(ダブル・プロフィット・レシオ)」で、今後もさらに収益性改善を進めることにも言及。見通しも明るいようで決算説明会では、”永守節”がさく裂していました。
- 日本電産、売り上げ減でも営業増益、利益率も8.3%に
日本電産は2020年7月21日、2021年3月期第1四半期(2020年4〜7月)の決算説明会を行った。売上高は前年同期比6.6%減の3368億円だった一方、独自の収益構造改善策「WPR4プロジェクト」による原価改善などによって営業利益は同1.7%増の281億円、営業利益率も同0.6ポイント増の8.3%に向上した。日本電産 代表取締役会長兼CEO、永守重信氏は、「営業利益281億円のうち100億円はWPR4によるものだ。Q2以降もさらに改善が進むと自信を持っている」と語っている。
- 日本電産、上期利益予想を前年比52.8%減に下方修正
日本電産は2019年7月24日、2020年3月期第1四半期の決算説明会を都内で開催し、連結売上高は前年同期比3%減の3608億円、営業利益は同38.8%減の279億円、連結最終利益は同90.7%減の34億円となったと発表した。これに伴い、同社は上期(2019年4〜9月)の利益予想を前年比52.8%減の370億円に下方修正した。
- 日本電産、オムロン子会社買収で車載モーター強化
日本電産は2019年4月16日、オムロンの子会社で、車載電装部品を手掛けるオムロンオートモーティブエレクトロニクス(以下、OAE)を買収すると、発表した。買収価格は約1000億円となる見込みで、2019年10月末ごろの取引完了を予定している。同日、東京都内行われた記者会見で、日本電産の会長兼CEOの永守重信氏は、「モジュールやプラットフォームでの製品納入の需要が高まっている。こうしたマーケットの変化に対応する必要がある」と説明したうえで、「OAEのグループ化は非常に大きなシナジーを生み出す」と強調した。
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