HDDの大手ベンダーである米Seagate Technologyが、2021会計年度第3四半期(2021年1月〜3月期)の業績を発表した。今回は、その業績を紹介する。
ハードディスク装置(HDD)の大手ベンダーである米Seagate Technology(以降はSeagateと表記)と米Western Digital(以降はWDと表記)が、四半期の業績を相次いで公表した。発表日(現地時間)はSeagateが2021年4月22日、WDが同年4月29日である。そこで今回と次回は、SeagateとWDの四半期業績を続けてご報告する。
Seagateの会計期間は7月から始まり、6月を決算月とする。4月22日に同社が発表したのは2021年1月〜3月の四半期業績で、会計年度では「2021会計年度第3四半期」となる。
2021会計年度第3四半期(2021年1月〜3月期)の売上高は前四半期比(前期比)4.1%増、前年同期比0.48%増の27億3100万米ドルである。前四半期比は2期連続で増えた。前年同期比は3四半期ぶりに増加に転じた。
概況としては、季節要因によって売り上げが前の四半期を上回った。粗利益と営業利益も前の四半期を超えた。HDDの大容量品(「マスキャパシティ品」とSeagateは呼称)は四半期の売り上げが過去最高を記録した。16TB品と18TB品の出荷が伸びたことが、大容量HDDの売り上げを押し上げた。HDD全体の総出荷記憶容量は前の四半期に続いて過去最大となった。
2021会計年度第3四半期(2021年1月〜3月期)の営業利益(Non-GAAPベース)は前四半期比(前期比)9.1%増、前年同期比0.47%減の4億2000万米ドルである。粗利益率(Non-GAAPベース)は27.4%で、前の四半期から0.6ポイント増加した。売上高営業利益率(Non-GAAPベース)は15.4%で、前の四半期から0.7ポイント上昇した。
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