ディスコは2025年10月29日、2025年度第2四半期の決算を発表した。前年同期比で増収増益の結果で、2025年度上期で見ると、売上高は1945億円と、上期として過去最高の結果を記録したという。
ディスコは2025年10月29日、2025年度第2四半期(7月〜9月)の決算を発表した。売上高は前年同期比で8.7%増の1046億円、営業利益は同4.3%増の443億円、純利益は同8.1%増の321億円と増収増益だった。機械装置の検収進捗や、消耗品出荷が堅調だったことから、売上高は四半期として過去2番目に高い水準を記録したという。
高付加価値製品の貢献により、売上総利益率(GP率)は前四半期から1.4ポイント増の69.5%を記録。人件費や研究開発費の増加により、販売管理費も同5.9%増の283億円に増加したが、売上高と利益率の上昇が影響を吸収し、経常利益率も同5.7ポイント増の43.5%と、高水準で推移した。
2025年度上期(4月〜9月)で見ると、売上高は前年同期比8.7%増の1945億円になった。生成AI向けを中心とした製品出荷の増加や、装置検収の進捗により、上期業績としては過去最高を記録したという。GP率は為替の影響などから減少、販売管理費も人件費や研究開発費を中心に増加(いずれも前年同期比)し、経常利益率は同1.1ポイント減の40.8%になったが、引き続き40%台の高い水準で着地した。
市場との連動性が高い出荷額は、前四半期に出荷案件が集中した反動を受け、約964億円と前四半期から減少した。
出荷額の用途別の推移を見ると、ダイサー(ブレードダイサー、レーザソー)では、ICが前四半期の反動を受けてロジック、メモリ向けともに減少。パワー半導体も電気自動車(EV)需要の減退などから減少した。グラインダーでは、ICのうちロジック向けが生成AI用途を中心に好調な推移をした一方、メモリ向けは減少。パワー半導体向けもEV需要の減退により減少したが、ウエハーメーカー向けは増加した。
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