ICはアナログ、マイクロ、ロジック、メモリに類別される。
2026年のアナログ市場は前年比10.2%増という予測。前回予測では同7.5%増で、ここからは上方修正されている。2026年1〜4月までの実績を見ると前年同期比15.4%増、ここからやや悪化する予測となっている。この市場は2025年10月から前年比2桁のプラス成長を維持しており、極めて安定した市場動向に見える。2026年2月にAnalog Devicesが自社の汎用アナログIC製品を10〜15%レンジの値上げに踏み切ったが、この動きも市場動向に影響を与えているようだ。WSTSの予測はやや保守的ではないかと思われる。2027年の予測は前年比6.6%増となっているが、筆者としては同10%に近い成長が見込める、と予測している。
マイクロ市場の2026年成長率は前年比19.8%増という予測。前回予測では同13.9%増で、ここからは上方修正されている。2026年1〜4月までの実績を見ると前年同期比20.6%増であり、ほぼこの伸び率を維持する予測となっている。マイクロ市場の過半を占めているMPU市場は、2026年1〜4月の実績が前年同期比20%を超える伸び率で推移している。主要なアプリケーションであるPCからの需要は横ばいで推移しているが、サーバ向けの需要が増えており、この傾向は今後も継続されるだろう。一方のMCU市場は、2026年1〜4月の実績がMPUよりは低いが2桁のプラス成長を維持している。車載MCUが好調に推移していることが追い風になっていると思われる。結果として2026年のマイクロ市場全体は、WSTSが予測する通り、20%前後の成長が期待できる、と筆者は予測している。2027年の予測は前年比20.0%増となっているが、データセンターにおける需要が堅調に推移すれば、このレベルの成長は十分可能と考えられる。
ロジック市場の2026年成長率は前年比37.3%増という予測。前回予測では同32.1%増で、ここからは上方修正されている。2026年1〜4月までの実績を見ると前年同期比42.2%増と極めて好調に推移しており、ここからは若干悪化する予測となっているが、筆者としては同40%以上の成長は十分可能と見込んでいる。ロジック市場が好調な要因は、AIサーバ向けGPUが絶好調に推移していることで、この市場を実質的に独占しているNVIDIAは、ロジック市場全体の70%以上を占めている。そのNVIDIAの2026年2〜4月期の伸びが前年同期比85.2%なので、市場全体が40%超で伸びるのは必然的な結果と言えよう。2027年の予測は前年比27.1%となっているが、これには違和感がある。NVIDIAの受注残は1兆米ドルを超えており、しかもこの数字は増加傾向にある、と同社CEOがコメントしている。これを前提に考えれば、NVIDIAの売り上げが失速することは考えにくく、ロジック市場全体も40%を超える伸び率が維持される可能性が高い。
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