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ノイズならぬ「臭いキャンセリング」 産業から生まれた消臭スプレーモノづくり総合版メルマガ 編集後記

芳香でマスキングしない、仕事時にも使えそうな消臭方法です。

» 2026年07月23日 12時30分 公開
[杉山康介EE Times Japan]

 この記事は、2026年2月5日に発行した「モノづくり総合版 メールマガジン」に掲載されたコラムの転載です。

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2026年7月15〜17日にかけて、東京ビッグサイトで「TECHNO-FRONTIER」が開催されました。EE Times Japan/MONOistでは随時レポート記事をアップしていますので、ぜひご覧ください。

同日のビッグサイトでは、ほかにも「猛暑対策展」など、さまざまな展示会が催されていました。中でも気になっていたのが、今回が初開催の「におい対策展」です。

半導体製造に臭いはあまり関係ないと思いますが、成人男性にとっては重大インシデントです。近年はスメルハラスメント、いわゆるスメハラなどという言葉も生まれていますが、臭いは体質の問題もあり、指摘がしづらいものです。もしかしたら周囲から「あの人ちょっと臭いよね」と思われながら、気付かずに過ごしているのかもしれません。

日常的に気を付けるにしても、例えば香水は仕事中には使えませんし、市販の消臭剤は独特の香料臭が気になったりもします。他の香りで上書きせず、気になる臭いだけを消すことはできないか……。そんな気持ちを見透かすような商品がありました。第一工業製薬の消臭スプレー「NIOCAN(ニオキャン)」です。

NIOCAN NIOCAN[クリックで拡大]

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人間は鼻の中の嗅神経で原因物質をキャッチし、脳に情報を送ることで臭いを感知します。市販の消臭剤は悪臭を強い芳香でマスキングする方式が一般的ですが、時間が経過すると芳香が薄れて効果が落ちたり、悪臭と混ざって違う臭いを引き起こす、などの課題があるそうです。

しかし、臭いの原因物質に特定の物質を合わせると、脳が臭いを感知しにくくなり、感覚的に無臭状態を作り出すことができるそうです。「中和消臭法」と呼ばれる、いわば「臭いキャンセリング」の技術で、NIOCANは独自の精油ブレンドによって、生活臭に対する中和消臭効果を実現したといいます。(本来、森の中には動物の死骸など悪臭を放つ物体が多くあるにもかかわらず、爽やかな香りだと感じるのは、「フィトンチッド」と呼ばれる、植物が発散する化学物質が中和消臭しているおかげだとか)

第一工業製薬の担当者によると、同社は下水処理施設など、産業分野で中和消臭技術を活用してきたそう。会社の認知度拡大などの目的で、2023年に初のコンシューマー向け商品としてNIOCANを発売したところ、見事大ヒット。服にも使え、ハンディサイズも展開しているそうなので、これからの汗をかく季節に重宝しそうです。

ノイズキャンセリングもそうですが、「無」を作り出すには高度な技術やノウハウが求められます。自身も今回初めて第一工業製薬のことを知りましたが、こういった商品などを通じて、さまざまな企業の取り組みに触れていきたいと思います。そして、這い寄る加齢臭を撃退する超技術の実用化を切に願います。

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